我傍的、ここだけの話


Archive2004年05月 1/1

緑雨

これは小説(フィクション)です。執筆2004年5月2日 『rainy days』掲載緑雨 緑に浸された木々の中、あなたは立っていた。 白い傘に降り注ぐ雨の筋は銀色に光る。薄い青のスカートが、光に囲まれて淡く滲んでいた。 まるでそこだけ太陽の光が当たっているようだった。声をかけるのも忘れて、光の場を遠くから眺めてみる。その姿が何度も見続けた幻のような気がして怖くなった。けれど十五年ぶりに見た真っ直ぐな背中は、確かに...

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