我傍的、ここだけの話


Archive2013年07月 1/1

陽の当たる丘の家で

 二十歳からの長い年月、ある寂れた町の丘に住んだ。 別に何かに因んだわけでもなく誰かを気取りたかったわけでもない。 たまたま偶然にその物件に出会って惚れ込み住み始め、他に行く当てもなかったので長いこと暮らし続けてしまっただけだ。 たぶん本能的に、丘という地が好きなのかもしれない。見晴らしの良さで選んだ物件だ。つまり、馬鹿と煙。 そこは丘の頂上付近、南側の斜面で、陽光が燦々と当たる場所だった。 “さ...

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