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行方不明だった二歳の男の子が発見されたというニュースで、「ああ! 良かった!」と声を上げたのは私だけではないと思う。


>このことだけで今日は幸せ☆

まったく同意。
久しぶりに良いニュースに触れて幸せな気分になれた。

毎日、悲惨な話や腹の立つ話を浴びせられて、耳と目を塞ぎたくなってしまう昨今。
二歳の男の子が行方不明という悲しい話にもダメージを受けていた。
無事に解決したというニュースは我々の心も救ってくれた。

しかもこの男の子を見つけた男性が超人と言うか、現代のスーパーヒーローだった。……もう、カッコ良過ぎて痺れます。

ヤフーニュース(AbemaTIMES)より引用
 山口県周防大島町で行方不明になっていた2歳の男の子を発見した捜索ボランティアの男性が15日午後、報道陣の取材に応じた。

 発見したのは、大分県の尾畠春夫さん(78)。「学歴もない何もない人間だが、65歳で鮮魚店を辞めて、残りの人生を社会にお返しさせてもらおうと思ってきた」と、全国各地で車中泊しながらボランティア活動を行ってきたという。

 今回も広島県でのボランティアを終え一時帰宅していたが、報道を見て昨日午後に現地入りし捜索に当たっていた。「大分の佐伯で2歳の女の子を探した経験から、下るということはないと思っていた。不思議なもんで、子どもっていうのは、上に上がるのが好きみたい」と話し、今朝は家族から行方不明になった場所を聞いて、「絶対この上にいるなと確信した」という。

 そして尾畠さんが理稀ちゃんの名前を叫びながら、曽祖父の家の北側にある山を700メートルほど登っていたとき、「おいちゃん、ここ!」という返事が聞こえ、沢の苔むした岩の上に座っている理稀ちゃんを見つけたという。

 「一瞬、心臓が止まりそうな感じがした。近づいて、“頑張ったね“と言って、飴の袋を取り出したら、袋ごと取って手を突っ込んで開けようとした。自分では破れなかったから、開けて渡してあげたら口に入れて、途端にガリガリと噛んだ。この声の出し方、飴玉を袋ごと取って口に入れる様子を見て、これは大丈夫だなと思った」。

 家族に対し「私が抱きしめて直にお渡しします」と約束していたという尾畠さん。「口約束も契約。警察が“渡してください“と来たけど、“イヤです“と言った。言うたことは守る。なんぼ警察が来ようが、大臣が来ようが関係ない。理稀ちゃんの顔を見せたときは、お母さんはもう声が出なかったな。あの嬉しそうな顔は、一生焼き付いて離れんだろうな」と振り返り、「人の命って重いから、何かお手伝いさせてもらえいたいなと思って参加した。尊い命が助かってよかった。“おいちゃん、ここ“と言った時は嬉しかった」と涙を浮かべていた。

 記者に座右の銘を尋ねられた尾畠さんは「朝は必ず来るよ」と答え、理稀ちゃんには「人の痛み、悲しみのわかる人間になってくれたら」と話していた。
この方の何が凄いかと言うと、優れたボランティアだということ。
現地に負担をかけないように自分が必要な物は全て持って行く・お礼は一切受けない。
二歳男児のお父さんが、「お礼をしたいので家へ上がってください」と言っても頑なに断っていた。「せめてお風呂でも」、と言われたのだがそれすら首を振る。
徹底しているなと思う。
あれを「偽善」と揶揄する人もいると思うのだけど、そうではない。
ボランティアの誰かが個人的にお礼を受けてしまうと、お礼目当ての似非ボランティアが殺到して被災地の人に報酬を強要するということが起こる。また、実際に「お礼」がボランティア自身の負担になることもある(たとえば食べ物を出された時、断れずに全て食べると体の負担になったりする)。
だから一律で全て断るように決めないと駄目なのだ。

尾畠さんはスキルを持つ有能なボランティア。
漠然と「良いことをしたい」と思っているだけではなくて、どうすれば現地の問題が解決するかを考えている。合理もある。
そういう合理こそが結果として人を救う。
(今回も論理と経験で、「人間は下よりも上を目指す」と分析して男児を見つけたように)

こんな人をボランティア組織のリーダーに、いや国家のリーダーにすれば皆が助かると思うのだけど、きっと尾畠さんは固辞するのだろうな。

彼を英雄として崇めるのはやめてね、きっと望んでいないだろうから。

せめて我々は彼を人生の先輩として見習いたい。

どうしようもなく腐った、「人の痛みが分からない」「他人を虐げて自分の欲ばかり貪る」大人ばかり目にする昨今、彼のような人は心のオアシス。
こんな人生の先輩がいることを幸福に思う。

存在してくださって有難うございます、尾畠さん。
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吉野 圭(Yoshino Kei)
Posted by吉野 圭(Yoshino Kei)
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