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不快な話題が続いて申し訳ない。
もう一つだけ、ジェノサイドの件で追加の話。

■自分だけは優遇されると思って独裁者を崇拝する人々

先日の番組でスターリンの大虐殺(ジェノサイド)について初めて知ってショックを受けた家族が、さらに「今のロシアではスターリンを崇拝している若者たちが増えている」と知って驚き、思わず呟いた言葉が的を得ていた。
その時の会話をここへメモしておく。

家族 「え、ねえねえ、今のロシアの若者ってスターリンのやったことについて知らないの??」
私 「いや、知ってるでしょ。知ってるのに粛清や民衆虐殺の情報は完全に無視して、殺戮者を崇拝する人たちが現実にいるんだよ。都合の悪い情報は脳内でカットできてしまう人間がいるんだよね」
家族 「(口を開けて、唖然として)……えええー! 信じられない。ものすごくバカなのかな?」
私 「そりゃあ、バカでなければ崇拝しないよ。自分を殺す相手を崇拝して尻尾を振るなんてバカしかできない」
家族 「その人たちはきっと、自分が殺されるなんて思ってないんだよ! 自分だけは優遇されると思って独裁者を崇拝するんだ。で、この人たちのほうが積極的に反対派を虐殺するんでしょ。自分が誰よりも良い立場になりたいから。怖いなあ、この人たちが一番の殺人鬼だ!

我が家族ながら、的確に真実を見抜いていると思う。
(これだ、読書などしなくても理解力があって、目の前に出された情報のみから的確に本質を言い当てる能力。こういう能力を真に「賢い」と呼ぶ。――身内を褒めて申し訳ないが、私はこの人の真なる賢さにいつも感心する)

全くこの通り、独裁者に萌え萌え叫び崇拝している自己愛性人格障碍者※たちは、異常に攻撃的で反対派を殺すことを厭わない。
厭わないどころか、独裁者の手となり足となり、真っ先に虐殺の手助けをするのはこの信者たちなのだ。
独裁者の手足が無数にある。これが恐怖政治の怖さ、独裁の怖さだ。

※独裁者に萌え萌え叫び崇拝している自己愛性人格障碍者:他人を崇拝して洗脳されたいと欲する障碍。「あなたを崇拝する私が素晴らしい」と思い込む、自己愛性人格障碍の一種

たまたま生まれてしまったサイコパスは、生物学的に「異質なもの」なのだから仕方ないとして。
本当に罪深いのは、サイコパスを熱狂的に崇拝して虐殺の実行者となるこの人々のほうだと私は思う。


■独裁者萌え萌えな人たちの例


イメージをつかみやすくするために「独裁者萌え」な人たちの例を挙げる。

現代でもスターリンやヒトラーを崇拝している人々が大勢いるのはご存知だろう。
あまり深いことを書くと本気で命を狙われて危険だから、控えるけど。
大量殺戮という99%の悪行を完全無視して(無かったと言う者もいる)、道路を整備した、車を作ったなどの1%の功績だけをもって英雄崇拝できる奇妙な脳の持ち主たち。

日本では民間のアベサポなどがこれに該当する。(アベサポ:元々は「ネトサポ」と呼ばれ、報酬をもらって与党へ好意的な発言をネットに書き込む人たちだったが、今では首相の個人崇拝集団となってきている)
規模は小さいものの、行き過ぎた崇拝心から出た攻撃的な言動は西欧の危険集団そっくり。

反対の極も同じ。左寄りな『報道ステーション』はかつて、「ISはインフラを整備して学校も作ったから素晴らしい集団だ。悪者扱いは公平ではない」と宣伝する番組を流したISの行った大量殺戮や人権侵害を完全無視して1%の善行を絶賛! それこそバランスを欠いていて公平ではない。

曹操が感情に基づいて行ったジェノサイド(民衆大虐殺)や、家臣たちを恣意的に処刑した史実を完全無視して、「曹操様はスバラシイ法治主義者」と呼べる曹操崇拝者がいる。人治と法治の区別すらつかないおバカさんたち。――これを遠い古代の歴史についての話だと思うのは大間違い。彼ら彼女らは、曹操に投影された現代独裁者の崇拝者となり日本を売り渡す手助けをしていることに気付いていない。実際、日本のマンガ界やネットでは歴史オタクを装った極左の工作員も数多く暗躍し、曹操を通して間接的に毛・習の崇拝者を増やしている。これは今、この日本にある危機。

■独裁者萌えな人たちの正体

私は昔から不思議だった、たった一人の独裁者にどうして大勢の国民が立ち向かえないのか?
「恐怖の連鎖が行き渡り、誰も歯向かえなかったのだ」
「都合の悪い殺戮の話が隠されていて、英雄的な伝説しか知らされておらず、騙されたのだ」
と言われている。
「そうなのか、騙されて可哀想な人たちだ」と子供の頃は信じていたけど今この現実を眺めていると違う。
悪事の知識を与えられているのに脳内で黙殺して"無かったこと"にしてしまう人々が、脅されなくても自ら積極的に恐怖政治の手助けをしているらしい。
どうやら自分が優位に立ちたい、他人を虐げたいという欲望をサイコパスに投影して崇拝している。

結局、「自分だけ富と権力を得、他人を虐げて暮らしたい」との人間の最も汚い欲が独裁者崇拝という気持ちを作るのだと思った。
カルト宗教に洗脳される人々の心理、「他人を出し抜いて自分だけが幸福を得たい」と同じ。
彼らは憐れな被害者と言うよりも、平均より遥かに欲望の強い卑しい者たちである可能性が高い。

この人たちは小粒だけど、いずれサイコパス的な独裁者となる種なのだろう。
つまり、殺戮を好む独裁者と同じ種類の人たちなのだろうな。

そもそも「崇拝」とは「自分がそうなりたい」という深層の願望のことだ。
自己の願望を体現しているから、殺戮者を崇拝するのだ。
社会が何とかしなければならないのはサイコパスたる独裁者そのものより、この小粒な種たちのほうかもしれない。

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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei
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