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 頂いたご質問への回答、抜粋です。

 過去のご質問の中で最も印象深かったのがこちら。

Q. 日本に生まれて良かったと思いますか?


 小説を発表した直後にこのご質問をいただき、その後も数件同様のご質問をいただきました。

 難しいご質問であるため当時はとっさに本心を答えられなかったように記憶していますが、この機会に詳しく答えを書いてみたいと思います。
 
 

【回答】

 答えはイエスです。

 そうですね、良かったのではないかと思います。

 と言うよりもきっと自分自身が日本に生まれることを望んだのです。

 「あとがき」内にも書いた通り、理由は平和の国・卑弥呼の国であるからです。
 

 私は小学校時代、『魏志倭人伝』“倭国/邪馬台国”の卑弥呼を知り、落雷的な衝撃を受けました。
 それまで戦争ばかりしていた倭国に卑弥呼という女王様が表れ、完全に戦争をなくしたという……。
 そんなおとぎ話のような理想郷が現実にあったのかと驚いたものです。
 信じがたい想いでしたが、記録上その国が現実として存在したというこの嬉しさ。
 そして自分がその国に生まれたという事実が嬉しくて、正直言えば大泣きしましたね。

 ※ちなみに言っておきますが、この当時はまだ妙なイメージは見ていないので思い込みは一切関係ないです

 「卑弥呼の国」について知った直後に、日本国憲法の第九条を習いました。
 九条の条文は、まさに「卑弥呼の国」が現代に蘇ったかのような宣言であり、小学生であった私の心を震わせました。
 こんな奇跡の国に生まれて良かった。この国が誇りだ、と本心から思いました。

 そのすぐ後の授業で現実を学び夢は打ち砕かれてしまったのですが、「卑弥呼の国」と「九条」を知った時のあの落雷的衝撃と感動は忘れられません。

 歴史上、完全平和を宣言した国は「卑弥呼の国」とこの日本国以外に存在しないわけです。

 欺瞞もあるでしょう。
 偽善とも言えるでしょう。
 「卑弥呼の国」は現代では実現不可能なのかもしれない。

 けれど私はそこへ向かおうとする日本の心、勇気が好きです。

  


 ……何やら現代思想に触れる“タブー”の話となってしまいそうなのでこの辺でやめておきますが。
 
 これが正真正銘、本心です。


 思うに、もし自分が戦争時代に生きていたとすれば「卑弥呼の国」は奇跡のユートピアです。
 私ならその国を知れば驚愕し、憧れを抱き、強く強く生まれたいと願ったでしょう。

 前記事に書いた通り、どうやらこの国の民族性は自分の性に合わないらしい。
 だから対人関係的に生きづらいことは確かです。

 でも「卑弥呼の国」に生まれた喜びは消えないと思います。


 ――ところで、あなた自身はどうですか?
 
 日本に生まれて良かったと思いますか?

 
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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei


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