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4/30 10:23 リンク切れが多かったので訂正と、補足加筆しました

先日コンビニでこんな本を見つけた。



帯に
「実は、あの世にいる大切な人とつながるホットラインがあるんです。」
とあり、ちょうど大切な人が旅立ったばかりの私は「そんなホットラインがあるものなら知りたい」と思い手に取った。

宗教の本には用はないのだが、霊能力のある人が「幽霊さんに聞いてみました」というコンセプトなら興味を抱いてしまう私。
自分が体験者だからだろうか。
純粋な体験談にはとりあえず耳を傾けてみることにしている。
(ただ霊能者さんに鑑定してもらいたいとは思っていないので私を勧誘しても無駄ですよ、悪しからず)

松原照子さん。
存じ上げなかった。ネットのスピ事情に疎くて申し訳ない。
3.11を予言したことで一躍有名になった人であるらしい。

読んでみたところこの本の中に矛盾はなく、悪い印象も受けなかった。
これは「信じるに値する」という意味ではなくて、「少なくともこの本の中では矛盾する箇所が見当たらない」ということ。「霊が視える」等の体験談が嘘かどうかという根本のところまでは、裏の取りようがないので分からない。
ただ言っておくと、他のスピ本の多くは一見「裏の取りようがない」ように見えても、東洋思想の中途半端なパクりだったりして誤謬が多いので矛盾を突っ込める。
上の本にそれが無いということは、愉しく読んで害はなし、ということ。
仮にゴーストライター執筆の創作だとしたらかなり腕の良い人だと思った。

上の本に書かれていた内容について。
死ぬ時の「痛み」は、「天寿をまっとうして死ねば痛みはなく、自殺した人はどんな手段であっても死後延々と痛みが続く」という話は興味深い。
死者とのホットラインをつなげる方法は参考になった。
「地上で自分のことを思い出す人がいなくなればホットラインがなくなる」
という話は、私の経験上、正しいと思う。

「不思議な世界の人々」(死者たち、たぶん松原さんのガイド霊)
が名を名乗り、身元証明までしてしまう話は面白かった。
フィクションであったとしても面白い。
よく「名乗る霊は低級霊」と言われるがそうとは限らず、地上で生きた時代が近いなら名乗る霊もいるかもしれない。自己顕示のためではなくて、霊の存在を証明するために。
とにかく霊というものは、霊が存在することを地上で証明したくてたまらないらしい。

※補足: 本人の前世については事情が違う。枕元に立った霊が「お前の前世は〇〇であ~る(たいてい有名人)」と名を囁く場合はかなり怪しい。高次霊は地上で生きている人間の名に関心がないし、そもそも地上の音声で表現することができない。だから名を伝えて来る者はいたずら目的の低級霊(地上に近い浮遊霊)である可能性が高いと思う。ただ本人が自分の記憶の中で、呼びかけられる名を聞いてそれが自分の名だと認識することはあるかな。私は名を一切記憶していなかったのだけど、記憶の程度は人によるかもしれない

まあフィクションか事実の体験か分からないけれども、全体にお高くとまっていない文章が良かった。
久々に古典的な霊能者の体験談を楽しく読むことができた。
冝保愛子さんなどを思い出したな。



ところがこの本、アマゾンのレビューを見ると残念ながら酷評。
 ⇒アマゾンレビュー
批判には2ちゃんねる臭が漂う。ははあ、祭りの結果であるか(笑)。工作員だらけ。信用ならないレビューだな。

このレビューを見て、何が起きたのだろうと興味が湧きネット検索してみたところ、たくさんの人々が彼女の「震災予言」が真実かどうか議論していることを知った。

この議論が面白い。
否定論者も、ただ単に「予言とか絶対あり得ない、科学的じゃない!」と一つ覚えのヒステリックな批判に終始しているわけではなくて真面目に真偽を検証しようとしているので面白かった。

ただ、「真面目」と言ってもやはり「インチキ」と言いたいだけの結論ありきだったり、システム的な知識がなくて勘違いしている人も多いのは残念。

否定論者はざっとこの二種に分かれる。
●否定論者の説その1: 松原照子は、3月12日以降にブログ改ざんして予言記事を上げた
●否定論者の説その2: プロによって「その1」説が否定され、どうやら3月11日に予言記事がUPされたのは事実らしいと気付いた人たちが、「松原照子は科学者で地震予知システムを特許申請していた」と言い出した

「その1」の人たちはあまり知識がないらしく、「ウェブ魚拓に3月11日の記事がない。だからブログを改ざん・捏造したんだ!」とそれが決定的な証拠であるかのように主張している人もいる。
(彼らはどうやら「ウェブ魚拓」にはインターネット上のサイトの全てのページが自動登録されていると勘違いしているらしく、記録されていない日付のところは本人が削除したのだと思っている。笑)
そんなの3月11日時点で注目されていないから誰も保存していないだけ、当たり前。ネット初心者か。

また記録上、記事のカテゴリー変更や構築し直しを「改ざんの証拠」で「捏造」だと主張している人も多いが、カテゴリー変更は捏造には当たらない。
こちら非常に参考になります:参考になった記事
※ <世見> 2011/2/16日の書き込みの文章は改ざんはないようです。
当時、松原照子さんの世見をコピーペーストしていたサイトがあり
2月16日の書き込みを2月の27日にコピーペーストをしていた記事がありました。
照らし合わせると、文章と日付の改ざんはありませんでした
しかし、カテゴリーは「世見」だけでしたので、やはり「地震・自然災害」のカテゴリーは2011年3月11日に
作成して、記事を目立つようにされたようです。
よって、当時当方も世見ぺーじのサーバー最終更新時刻をジャバスクリプトで見た時に
3月11日になっていたのは、カテゴリーを新しく追加した更新記録時間だったようです。


ちなみに転載していたブログの魚拓はこちら(魚拓には18禁広告あり、注意)。⇒http://megalodon.jp/2011-0326-2038-11/ameblo.jp/kinkonkan1107/archive4-201102.html
魚拓日が3月26日なので確実な証明とはならないが、さすがに26日の時点で他ブログを装ってまで手を回すのは難しいかな。
(上記は2008年から始まるブログで、こう装うことも不可能ではないけれどもコメントを含めて日時の整合性を合わせなければならないことを考えると、偽装は考えにくい)

アメブロのアーカイブで最も早いログは2011年4月2日で、魚拓より少し遅れている。
インターネットアーカイブはアクセス集中した日でなければ保存されないからね。使えないなあ。
(誰かがアメブロを見つけて魚拓保存。→掲示板貼り付け。→4月2日頃アクセス集中、という流れが読める)

大元である松原照子さんURLの、記事アップした2月時点のネットアーカイブが残っていれば確実なのだが残念ながらそれはなし、と。
証明不能か。

ただこの証拠だけでも、「どうやら捏造はされていない」という判断のほうが有力と思う。

こういう証拠が残っているために、徐々に「その1」の分が悪くなってきた模様。
すると急に浮上するのが、
「松原照子は地震予測システムの特許を申請していた」
という説。その特許で地震予測しただけだ、と言うのだが。

うーん??
発明したのだとすれば、それはそれで凄いことだけどね。

特許に関してはこちらのブログが詳しい。
『松原照子さん、嘘だったんだよね』 http://kayskayomura.com/node/39

上のブログ主さんによれば特許出願はこれ、か……。 ⇒http://www.patentjp.com/12/O/O100798/DA10002.html
て、あれ? これはどう見ても地震予測のための機械ではないよな。バーナって(笑)。
地震予測はこっちだろうな。特許庁の検索システムはリンク不可なので番号にて。
【公開番号】特開2000-131449(P2000-131449A)

なるほど。この発明を使って地震予測したのかな。だとすれば霊能などではなく「機械で予測しました」と言えばいいのに。そのほうが遥かに有益だし稼げるはず。
(それにしてもこんな方法を発明したのなら、その後の彼女の地震予知精度が低いのは何故? 機械だったらあり得ないが)

この特許出願している方が同姓同名の他人ではなく本人である、ということの裏は取れているのだろうか。
「特許を取った出願した科学者」の女性が著者本人であるとの確証はないにも関わらず、本人だと断定して語っているのは法的にちょっとまずい。

それと上のブログ主さん、コメントで書き込まれた「松原氏は地震だけではなく、トンネル事故や中国列車事故も当てた」という事例に関しては完全にスルーしている。
詐欺師を糾弾したいなら詐欺を立証するために都合の悪い事例をスルーしては絶対に駄目でしょう。
目の前で語られた事例さえも無視する『ホンマでっか!?TV』の学者たちと同じになってしまう。

もし本当に詐欺の指摘をしたいのであれば、論理が脆弱過ぎる。証拠がないのは痛い。
裏も取れないのに人を犯罪者呼ばわりしては、むしろ糾弾した側のほうが名誉毀損罪で逮捕される可能性がある
松原氏の発言が嘘だということを証明できなければ免責もされないので、刑罰を受けることになるよ。

そもそも刑法上の詐欺を立証するのも、松原氏の場合では難しい。
いったい松原照子氏は、契約上のどの箇所について欺罔をはたらいたのか? 
「霊視」が嘘であることか。だとするなら、「霊視」が嘘であることを完全立証しなければならないが、立証できるのか?

ブログ主さん曰く
>ただ僕は詐欺に関する法律を調べたことがあるんだけど、人の誤解を訂正しないこともやっぱり詐欺なんだよね。

ん。これは気になるご発言。
本当に刑法を調べたことがおありなのだろうか^^;

まず詐欺罪を構成する要件には、大前提として「資産価値のある財物を騙し取られた」等という事実が必要。その事実がない限りは成立しない。

もちろんネット上で嘘をついたとしても詐欺罪は成立しない。(嘘の結果としてどこかの店等が休業や閉鎖に追い込まれたら、威力業務妨害など他の罪となる)

まして、「人の誤解を訂正しないこと」だけでは詐欺罪は構成されない。
「誤解を訂正しないだけで犯罪者」などと言えば、世の中のありとあらゆる誤解について、誤解された側の人が逮捕されることになってしまう。
と言うか普通、誤解されている側は被害者のはずだけどね。

本の印税で稼いだり有料サイトを運営すること自体は、一般的な営利活動であり違法でも何でもないしな。
不当に高い鑑定料を払った被害者がいるというのであれば、不当利得ということで返還請求するか。
しかし「正当な料金」が霊視には無きに等しいので難しい。
「買わなければ死ぬと脅迫され数百万円の壺を売りつけられた」、という話なら脅迫罪が成立する可能性はある。
そのような脅迫がなく、依頼者合意のもと、たかだか一万円の鑑定料を払っただけで「詐欺罪」を立件するのは不可能だな。



……等々

ネット上を漁って眺めてみた限りでは、否定論者のほうが筋が通っておらず分が悪い印象。
雑感としては、松原照子氏は事実として2011年3月11日の震災を予言したらしいということ。
だからと言って彼女の言うことが全て正しいわけではないから、鵜呑みにしないほうがいい。

誤解されると困るのだが、私は松原氏の擁護をしている者ではない。
ただ上の否定論者のような明らかな間違いに基づく決めつけを見ると指摘したくなる本能を持つだけ。

たとえ本物の予言者であっても100%予言的中することはないし、まして彼女は予知能力者として能力が高いほうではないらしいので、信じて右往左往しては駄目だと思う。
あと、彼女自身の人格が高いかどうかも不明。
能力があることと人格とはさほど関係がない。
たとえ能力者であっても彼女が欲に走り、宗教団体を作り出したら憲法上アンタッチャブルとなってしまうから、洗脳には気を付けておいて欲しい。

だいたい霊感商法で刑罰を科すのは不可能に近い。
今まで逮捕された霊能者は、「脅迫罪」や「暴行罪」や「殺人罪」を犯しているから。でも、そこまでされたら終わりでしょう。
だから近付く前に注意しないとね。

少なくとも松原氏の話で、法人設立?の件は怪しい匂いがするので、出資などすべきではないことは言うまでもない。
「著作権侵害」については、もしそれが本当であるのなら立証可能だと思うし、罪に問うことが可能な犯罪だ。
被害者の方は弁護士に相談してみては。著作権侵害の証拠を裁判所に提出することができるなら、の話だが。

あと松原氏を罪に問える可能性としては、威力業務妨害罪くらいだね。
占星術のマンデーンもそうだが、この罪で逮捕される可能性があるので予知・予測などは大々的にやるべきではない。
有料化して一部の人だけが見られるようにしているのは、むしろ妥当。

※補足:
 「ブログの有料化」について、月数百円くらいなら妥当だと思うが、後で高額セミナーに誘う手法などもあるため入会はお奨めしない。近付かないのが無難ではある



霊能者と呼ばれる人たちの話が真実か嘘か。
肯定派も否定派も、どちらも鵜呑みにしてはいけないなと思った。
フェイクニュースが多い昨今、証拠が提示されないならデマであると考えて眺めるのが正しいと思う。

(私の話も含め、ね。「精神病者だ」「妄想だ」と一つ覚えでヒステリックな否定をするだけではなく、ちゃんと頭で考えて欲しい。万能の「妄想」呼ばわりで否定する癖をつけると、脳が退化する)

私は彼女を追いかけてウォッチするほど暇ではないのでここで終わりとしたいが、考察することを愉しめたのは感謝。




余談。
 ⇒松原照子 予言まとめ
を見ると、彼女は25年前にA首相について予言していたらしい。

ムーのブログさんより 数日前から、「世見」の松原照子氏による25年前の予言が話題になっています。  …(略)…
「恐怖の男・A氏は、男に生まれながら男人形として、日本の名で世界を歩くでしょう。『はい、わかりました』、この言葉をためらわず言える政治家は生き、少しでも躊躇した政治家に、いい役が回ることはありません」  これは、大国アメリカの操り人形として動く政治家のみが生き残るという意味ではないか。

「恐怖の男・A氏」というのは、普通に解釈すれば、現在のA首相の父である父A氏のことを言っていると取れる。だが、本書の出版時、父A氏は自民党総務会長で、次に自民党幹事長にもなったが、本が出た翌年にはすい臓がんを患い政界を退いたという経歴を見ても「恐怖の男」と呼ぶべき要素はないように思われる。
とすると、これは1987年に父A氏の幹事長秘書となった次男のS、つまり現在のAに対する予言なのではないか。

松原氏の言葉は、こう続く。 「その人こそ、わが国が『戦争』の言葉を身近に感じる流れを作る人物であり、操り人形です。政治家たちのランクを、国民1人ひとりが見極め、日本の国のために命を捧げられるほどの人間選びをしなければ、草も口にできなくなります」  今月の参議院議員選挙で、A首相率いる自民党が圧勝したが、A氏の政策では、「戦争」「原発」の2つのキーワードが「恐怖の男」と呼ばれるに相応しいものとして浮かび上がってくる。  
…(略)…
そして、この章の節の最後に、「人形政治家を選んだのもまた国民ということです。これもひとつの人災です」とあるが、安倍首相が人形政治家であるならば。これは現在の日本について言っているのではないかと解釈できないだろうか。

引用元 http://golden-tamatama.com/blog-entry-1184.html
(検索避けのため名前はアルファベットに変えました)

筆者は原書を手にしていないので事実このような記述があったのか未確認だが。
もし松原氏が25年前にこのような予言をしていたのだとすれば、彼女は現政権にとって全力で潰したい相手ということになる。

上のアマゾンレビューでの明らかな嘘をついての誹謗中傷といい、2ちゃんねるでの否定的な書き込みといい、やはりアマゾンやあの掲示板には政府(当時は野党だが大政党)の工作員が多いのだなと感じた。

この国ではA氏にとって都合の悪い者は全力で潰される、のか。
籠池さんも潰されたしな。そろそろ口封じのため逮捕されるか。
怖過ぎる。

と、これはちょっと陰謀論っぽい(笑)。…現実的な陰謀論だが。
陰謀論好きがこの件をチェックしていないのが不思議である。
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Posted by吉野 圭-Yoshino Kei
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