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最近、「テレビ局の中でテレ東だけは好きだ」と言っている筆者。
こんな記事を見つけ、もしかしたら「日本スゴイ! 番組ファン」と誤解されたかなと思った。

 ⇒「日本スゴイ」なんて自己陶酔する「この国」はアホの限界
 年末年始、テレビ各局は「日本スゴイ」特集を流した。
 12月29日の「世界!ニッポン行きたい人応援団」(テレビ東京)は3時間も、外国人が「日本大好き!」と称賛する番組だった。1月3日は日本の良さを再確認する「和風総本家」(テレビ大阪)......日本って、伝統文化もハイテクも全部スゴイ!を連発する。年末年始、テレビは日本礼賛のオンパレードだった。書店にも「日本スゴイ」本が並ぶ。『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社)といった調子である。
 誰かが「日本スゴイ」ブームを作っているのか。 安倍さんの「アホ支配」を続けようとする向きが、カネを使って「世論操作」をしているのではあるまいか?
(少数派だ!と思いたいが)アホな日本人が「日本スゴイ」ブームに自己陶酔している。

安倍さんに関する評価を除いては色々と勘違いがある記事だと思うが、昨今の「日本スゴイ」ブームは確かに行き過ぎている。
ネトサポに洗脳された情報弱者のネトウヨビギナーズが喜ぶ・視聴率がとれる・本や雑誌が売れるのでメディアも自然と餌をばらまくようになるのだろう。
だから間接的にではあるけど、政府がネトサポ投入でカネを使って世論操作をしているという見方は正しい。

ただ、誰かが「日本スゴイ!」と褒め始めるとたちまち「気持ち悪い」と叩く人々が出てくるのもまた日本らしいなと私は思う。
ためしに検索してみる。⇒日本スゴイ 気持ち悪い
本日で1,940,000 件。
これぞ、世界に誇る日本の「出る杭は叩く」システム。(自国に対する称賛の言葉にも反応するらしい)
この民族は昔から妬み嫉みの本能が異常に強くて、優秀な人がいると一斉にイジメて叩き潰す癖がある。
そのため日本では突出した優秀な人が出ない反面、ジェノサイドを犯すような突出した独裁者も今まで一人も出ていない。
外国から見ればまだ生ぬるい独裁者であった織田信長でさえ家臣の反乱に遭って殺された、という、この驚異的な防衛システムを私は買っている。
「日本スゴイ!」と、私はこの点で心から本気で思う。
世界中で凶悪な独裁者を出していないのはただ一国、この地だけなのだ。奇跡の島国と言えるのではないか? 

(もちろん、最悪のイジメ国家であることは悲しい。上を見れば足を引っ張り、下を見れば嘲笑する卑小な人々を軽蔑する。あくまでも上の通り独裁者に対する防衛システムとして発揮されたときだけ、「スゴイ」と思う)

このように同じ特質でも、ある場合には長所になるし、他の場合には短所になる。
イジメ本能に関しては概ね短所だけど(笑)。

その他、日本には良いところも悪いところもたくさんある。
外国もやはり良いところも悪いところもある。全く同じだと思う。

大事なのは、国民が自国の長所と短所を冷静に分析することができているかどうか? ということだろうな。

「日本スゴイ!」ばかりで怠けていては駄目になってしまうのは当然だが、強みを見過ごして自信を失い、せっかくの国家資産を捨ててしまうのはもっと良くないと思う。
どこの国も、自国の強みを徹底的に分析して戦略的に高めているはず。
日本人も、もっと冷静に強みと弱みを分析するべきだと思うね。



上の記事でテレ東の番組が代表としてディスられているのだけど、これは少々疑問。
たぶん上の記事を書いた人は知らないだろうが、テレ東は昔から「日本スゴイ」番組をやっていたんだよな。
まだ誰も日本の技術に見向きもしていないときから。
(おそらく『鑑定団』がその流れの大本だと思うが。『Youは何しに日本へ?』は、日本マニアの外人がむしろ特殊で面白いから取り上げるという逆の視点。昔から日本マニアの外人は実在していて、かなりマニアックだからこそ面白い。あれは現実的と思う)

つまりあの局らしく独自路線で、長年ブレないことをやっていたら世間が追い付いてきて、やがて他局が模倣し始めたというのが正しいと思う。

特に、『和風総本家』に関しては、始めとてもマイナーな番組だった。こんな真面目な番組で視聴率がとれるのだろうか? と心配になるくらいの。
ポピュリズムに走るなら、人気を集めている欧米の文化を流すか、スイーツグルメを流し続けるはずだろう。
それをやらずに延々と職人の仕事という地味な映像を流し続けた。
久しぶりに誠実で素晴らしい番組を観たと思って、感動した覚えがあるな。

潰れかけている職人文化に光を当てるということは、まだ国ですらやっていなかったこと。本来、国でやるべきことなのに日本政府はそれをしてこなかった。
(勲章には意味がない。政府には上手に宣伝する能力がないし、そもそも心がない)
昨今、安倍首相が「日本スゴイ」を牽引しているのだと思っている人が多いけど、彼が推進しているのは戦前の国粋主義であって、強者が弱者を虐げるファシズム国家を実現したいだけ。
決して本気で日本のことを思っているわけではないし、日本技術を盛り立てようなどとは思っていない。彼の言動からはそのような誠実さが感じられない。

誠実に心から本気で文化を大切にしようとしてきたのは、上の民放一局のような民間企業のごくごく一部だろう。
今の「日本スゴイ」、いや「クールジャパン」運動は上からではなく下から始まったことなのだ。

前に墨子の記事でも少し触れたが、国家の最高の財産は技術者(職人)だと私は思う。
中国はその職人をおろそかにしたから、今、技術を失ってしまった。

微かで細い、細い糸を辿って、脈々と受け継がれてきた伝統技術はもうこの日本にしか残っていない。
この奇跡の遺産を誇ることの何が悪いのか、私には理解できない。



まとめ。

「褒めることが悪い」のではなく、「批判することが悪い」のでもない。
悪いのは、冷静な分析なく、どちらかだけに偏ってひたすらその立場からの意見を言い続けること。
(ウヨサヨと同じ。彼らのように赤白帽をかぶって二手に分かれ、壊れたロボットのごとく思考停止し、脊髄反射で同じセリフを言い続ける行為)

冷静な分析のもと、強みと弱みをピックアップし。
それぞれに妥当な「褒める・叱る(批判する)」を行わなければならない。


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吉野 圭(Yoshino Kei)
Posted by吉野 圭(Yoshino Kei)
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