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「諸葛亮 死んだ日」で検索した後、ついでにこんなページを読んだ。

 ⇒諸葛亮の死因は過労死らしいけど、一体どんな仕事してたの?

また知恵袋あたりの質問で、お馬鹿さんが阿呆な回答をしているのではと恐々覗いたのだけど、きちんとしたサイトで正確な内容。
小説やゲーム、映画などではいつも羽扇を揺らめかせ、戦場でもひとり車に乗って、
他の人間があくせく働いている中でまったりゆったり余裕のある振る舞いをしている孔明ですが、
実際には笑う余裕すらあったのか疑わしいほどの激務の只中にありました。

>笑う余裕すらあったのか疑わしい
その通りと思う。

一般の三国志マニアが、「軍事 = 戦場で戦うこと!」
という小学生なみの低い認識しかないのに比べ、かなり知識レベルの高い方だと思った。
(上から目線で本当に失礼だな。すみません。そう言えば前もこちらのサイトを見て、レベルが高いと思ったのだった)

しかし孔明という人間は細かい仕事も自分でやらなければ気がすまない性格でした。

「襄陽記」にこんな逸話が載っています。

諸葛亮がある時金銭や穀物の出納簿を自ら調べていると、
楊顒という丞相主簿に「自分の仕事をやれ。他人の仕事を奪うなよ(実際はやんわり言ってます)」と窘められた、というお話です。

出典は忘れてしまいましたが、諸葛亮が武器の管理の不十分さを怒っていたという話もあります。
同じ丞相職をしていた曹操からはあまり聞かない細かい指摘です。

>楊顒という丞相主簿に「自分の仕事をやれ。他人の仕事を奪うなよ(実際はやんわり言ってます)」と窘められた

そんな記録ありましたっけ。
たぶん言い回しが違うので読んだかどうか思い出せないのだが、あった気もする。

>諸葛亮が武器の管理の不十分さを怒っていた

その記録は知らない。
でも史実だと思う。

ほんと、細かい性格だな。
読んでいて私でさえ苛々する。

……そう言う自分も今、似た感じだが。(涙)
「不誠実な人」「許せない人」に怒ってしまうことが抑えられない自分には本当、苛々する。※

すべての仕事を自分でやってしまおうという上司がいると、部下は成長しません。
自分の力を認めてくれていないのではないか?という不満も抱えてしまいます。

だよね。
だと思う。
もしかすると孔明のこんな性格も、早すぎる蜀の滅亡の一因になっているのではないかとすら思ってしまいます。


これを言われると孔明は死にたくなるほど自分を責めるだろうが、(あ、もう死んでいるか)
全くその通りだと思う。


ところで
「細かいことにうるさかった」
「何でも自分でやらなければ気が済まなかった」
等のエピソードを読むと、諸葛亮は神経質で几帳面だったのだという人物イメージを抱くようになる人が多いはず。

だから、「諸葛亮は癸だった」という話も出てくるわけだ。
※中国の五行占術で、「癸」は神経質な学者タイプ。参照⇒五行占術、水気の解説

しかしおそらく、「神経質」「几帳面」とも少し違うな。
若い頃のエピソード通り、俯瞰主義で実は大雑把な考え方をするため、細部は抜けている。
「几帳面」と言えば記録に残る通り、趙雲のほうが上。

それでも「諸葛亮は細かい性格」と思われているのは、たぶん、他の人と怒るポイントが違っていたからだと思う。

たとえば武器の管理で言えば、並び順など整理整頓をきちんとしろということではないだろう。
ある程度までの適当さには寛容のはず。
だが根本的なこと、「数を管理していないために武器が足りない」「手入れしていないため肝心の時に使えない」など、人の命に係わることで手を抜くのは怒りを覚える。
「不誠実」という内心の姿勢が許せないというだけで、細部をおろそかにするという外形的なことが許せないわけではない。

諸葛亮は、肝心のツボだけ見ているつもりでいる。
だがそのツボが分からない人たちには、どこが地雷か分からない。お偉いさんが現場へやって来て、全て細かくチェックしたうえ、予想外のクレームをつけてきたかのように見える。
それで周りは
「???」
となる。
理解できないからエキセントリックに見えて、なおさら「細かい奴」の印象が植え付けられたのでは。

……という点を記録者は指摘しているのではなくて、そもそも「社長が武器庫まで見に来るなよ細けーなー」、ということなんだろうが。




※「このハゲーー!」という感じではない、当たり前だが。
 ⇒この事件についての筆者雑感

部下がミスしたのをいいことに、自己の快楽(ストレス発散)のために身体的・肉体的暴力を奮うのは私には理解ができない。しかもそれが恒常化している人は、明白に快楽暴力の虜となっている異常者だと思う。


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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei
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