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※先に書いておくけど私は「オタク」に差別心がないので、この記事で使う「オタク」という言葉は差別用語ではありません。念のため。


会社の上司(おじさん)がドラマ『海月姫』にはまっている。
昔からある
「地味なメガネ女子が、メガネをはずすと可愛い」
という王道のマンガ設定が好きらしいのだが。
さらに彼は何故か最近、「オタク」という人種が好きらしい。
「変な子が好き。面白ーい」と仰る。そう言うあなたも、とても変わっている。笑

特に彼が『海月姫』で注目しているのは、ジャージ姿で「ぬお~~!」と叫び、ハイテンションの早口で歴史用語をまくしたてる超強烈キャラ
「三国志オタク まやや」

このドラマの紹介ムービー


私は今までこの作品の原作も映画も見たことがなく、「オタクっぽい女子たちの物語」という程度しか前知識がなかったので、まさかここまで本格的でリアルなオタクが登場すると思っていなかった。
しかもまさか、世にあまり知られていない三国オタが出て来るとは。
月9ですよ、月9。
三国オタというディープな人種を表の世界に晒して、大丈夫だったのか? 苦笑

鉄道オタクは昨今メジャーで、たとえばこのドラマでも鉄オタ役を演じている松井玲奈のような女子もいるのだけど、「三国志オタク」の存在を知らない一般の方々は驚かれると思う。
都合でこのジャンルの知識は持つが一般寄りな人間である私も驚いた。

ある場面。
ジャニーズのライブで使われるようなキラキラの内輪を持ち、孔明フィギュアを抱きしめ、まややが叫んだ。
「孔明先生を応援するのだ!」

………うっ 

と引いてしまった。ごめんなさい。
 →後日、だんだん彼女が好きになってきた。3/5回『海月姫』感想


「まやや」は、三国オタとしてはけっこうリアルなお姿だ。たぶん。
私は実際に彼らとお会いしたことはないのだけど(怖いから)、十年ほど前にネットでよく見かけた三国オタの方々のイメージはこんな感じ。あまりにもリアルなので、本物の三国オタを連れて来たのかと思ったくらい。

しかし演じている子を調べたら、こんなお洒落女子だったのでまた驚いた。
凄いね、やり切っている。
 ⇒内田理央 月9初出演で三国志オタク役 前髪長め&赤ジャージーの衝撃姿に

『海月姫』に登場する「まやや」というキャラクターは優しい心も持つ良い人だと感じる。何より、魏・呉・蜀を等しく愛しているところは素晴らしいと思う。
でも実際の三国オタはもう少し危ない人もいるな。
なかには過激で攻撃的な人もいる。平気で犯罪行為に及ぶような人も。
他ジャンルの歴史マニアと同じだと思うと違うから注意。
どうも『三国志』フィクション世界は歴史ジャンルではなくてゲームジャンルであるせいか、異質のようだ。

アニメオタクや鉄道オタクが市民権を得て、服装や態度も普通になりつつある昨今、三国志オタクは最後に残るディープなオタク人種ではないかと思う。
それなのにこちらの誹謗中傷記事を書いている人のように、何故か自分たちは全ジャンルの中で別格に知性的で偉いと勘違いしている。
それ故、一般人や他ジャンルのオタクを異常に見下して逆差別している。それでいて現実社会に疎いので平気で犯罪行為をする。1800年前より先に現代常識を勉強しろよ、と思う(そもそもこの人たちは1800年前についても現実は一切知らず、『蒼天航路』等のフィクションを崇拝しているだけなのだが)。つまり彼らは古いオタクの悪いところをふんだんに持つ人々。
もちろんそんな人たちばかりではなくて、最近では常識ある人たちも増えたようだから嬉しいのだけど。

※詳細:このジャンルでは好きな国によってオタクの性格が違う。魏ファン=蒼天ファンはネトウヨ風の態度で過激、脊髄反射で攻撃に及ぶから最も危険、注意すべし。蜀ファンは古典的な歴史マニアが多く、他の歴オタと似た感じの穏やかで常識を持つオジサンが多い。呉ファンはやや特殊で、熱狂的な女性が多いか。
/なおこれは現実を眺めての分析で、差別ではなく警戒のためのラベリング。魏ファンの中にはまともな人もきっといるのだろう、私は一度も見たことがないけど。笑

「好き」なものがあることは悪いことではない。他人に迷惑さえかけなければ。
「まやや」みたいに純粋に何かを好きなだけの人は、私は全く嫌いではないよ。むしろ好き。人として良い。
面白いし、勉強家なところは尊敬できる。

最近はオタクという言葉も差別用語ではなくて、むやみに名乗ってはいけない付加価値の看板になりつつあるな。
特にオタクではない私から見ても、あれだけ好きなものに情熱を注げる人生は羨ましいと思う。




筆者のオタク歴: 
私は今まで「オタク」と呼ばれるような現代の趣味を持ったことがない。
もともとゲームが駄目で、アニメも嫌いではないがさほどはまらず、マンガは経済的理由ではまれなかった(マンガは高価。笑)。このために、現代の趣味世界には何一つ入り込めなかった。
一度だけ、中学の頃にマンガを描いていたことがあって、あの頃は少しオタクっぽく見られていたのかな。創作が好きだっただけで特にマンガにこだわらなかった点、やはりオタクとまでは言えないか。

占星術も、やはり若い頃は経済的理由で耽溺するところまでは行けなかった。まず、教室に通う金がなかったし英語テキストまで読むほどになると、これも金がかかり過ぎる。翻訳本に頼っている程度では「占星術オタク」とは呼べないと思う。
(生活のための資格学校へ行く金もなくて独学でクリアしてきた。まさか趣味の教室代など払えるわけがない)

唯一、周囲から「オタク」と呼ばれるのは読書に関してか。
とにかくずっと本を読んでいるから傍から見れば「読書オタク」ということになるのだろうが、雑読タイプで一つのジャンルに深く耽溺することがないので世間では「オタク」とまでは名乗れないと思っている。

――そんなわけで、私は「どちらかと言えば一般人」と名乗るしかない、特にオタクではない人間。
これはこれで寂しい。

先日NHK『ドキュメント72時間』でゲームセンターを取材していて、かつてのゲーム仲間同士が集って盛り上がっているのを見て羨ましくなってしまった。
若い部下と仲良くなるために、昔やったゲームで話のきっかけをつかもうとしている様子など、羨ましい。
自分にもああいう深いオタク世界があれば良かったと思った。



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吉野 圭(Yoshino Kei)
Posted by吉野 圭(Yoshino Kei)
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