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今日は、宗教 VS 占星術 の話。
対立があって難しいテーマです。苦手な方はご注意を。
反発する方も多いでしょうが、私の思う真相を書いておきます。

(キリスト教が行った占星術師虐殺の歴史は権力による犯罪行為であり、次元が違うためこの記事では省きます。ここでは一般的な宗教と占星術との、思想的な対立について話をします。なお、当ブログ筆者は宗教団体とは関わりありません)


※注 この記事で言う「宗教団体」の定義: 神道や仏教など、民族文化と結び付いた家系における信仰を除きます

〔目次〕
運命に左右されたくなければ宗教を持て? 元占星術師の仰天発言
カルマの法則を現世的に分かりやすくたとえてみた
根本的な宇宙法則、トランジットが当たる真相
宗教という、「欲望実現ツール」
まとめと、注意喚起
マニアックな付録: トランジットが当たる人、当たらない人


■運命に左右されたくなければ宗教を持て? 元占星術師の仰天発言


以前、『サイデリアル方式の占星術、筆者サンプルで詳細検証』(リンクは記事下↓)にて、インド占星術師の方に
「あなたの人生は生まれてから晩年までトラブル続き。これは過去のカルマ(罪)のせい。この不幸を避けたかったら、罪を赦してもらえるよう神様に祈るしかない」
と言われて複雑な気持ちになったことを書いた。
そのインド占星術師はとても良い方で、本心から優しさで言ってくださっただけなので不快な気持ちにはならなかった。もちろん何か特定の宗教に勧誘されたわけでもないので害もない。ただ漠然と仏教寺院へ行けと言われただけのこと。それだけなら観光にもなるからありがたく実行しておく。
でも、
「神様に祈ればカルマが解消する」
かのような表現は、ちょっと良くないなと思ったものだった。

そんな複雑な想いを抱えつつネット検索していた昨今、西洋占星術師の方のブログでこんな文章に遭遇し、仰天した。
※読者様が宗教団体へ勧誘される可能性があり危険なのでURL貼付は控えます。以下、要旨です
トランジット(=現実に上空を通過する星)が示す運命は、たいていの人で当たる。
ただし時々、全く当たらない人がいる。
その当たらない人たちに共通するのは宗教に入っていて神へ祈っていること。

占星術が当たるのは、欲望を持っているからなのだ。
トランジットに左右される人たちは欲望が深い。

運命なんかに左右されたくないと思う人は欲望を棄てて、神に祈れ!!
……等々と説教した後に、最終的には何かの宗教へ勧誘するご様子。
かつて西洋占星術を学習し、プロにまでなった人の発言としてあまりにも酷い。最低だ。
最低だし、真実でもない。


■カルマの法則を現世的に分かりやすくたとえてみた


“真実でもない”と言えるのは、私は過去世を知る人間であるが故に。
それと、ニュートン本↓のレポートも裏付けてくれている。

言っておくが、神様に祈ってカルマが消えるなどということはない
絶対にない、と言い切ってもいい。
「カルマ=行い」の結果として生じたエネルギーは、同等のエネルギー体(魂)による反対の「カルマ=行い」によってバランスを取るしかない。それこそが「運命の輪を閉じる」ということであり、仏教用語で言うところの「解脱」への唯一の道。

宗教団体へ入ってお金を払ったからと言って消えるような、安易で都合の良いカルマなど存在しない。笑

そもそも
「人間の願いを聞き届けてくれる神様」
なんてものはいないのだ。
神に相当するのは根元(こんげん)であり、それは一切衆生(いっさいしゅじょう)、すなわち宇宙で生きる全生命体・全魂のこと。
「全体」が一人だけの都合の良い願いを聞き届けてくれて罪を消してくれるなどということはない。そんなことをすれば全体のバランスが崩れるから100%有り得ない。少し考えれば分かるだろう。

仮に、ある人が「神様」へ祈って悲劇的な運命を回避できたとしよう。
それでもカルマが消えたわけではない。
ただ単に来世へ返済を先延ばしにしてもらっただけ

この場合、祈った相手の「神様」とは何者であるのか? 
現世的に分かりやすくたとえると、裁判官だと思えばいい。
(正しくは、人生計画を提案するアドバイザー。先輩の霊たち。決して人間の罪と罰を決める者ではない)

「こんな人生は嫌! 神様、私を救ってくださ~い」
とお願いするのは、たとえるなら借金返済の訴えを起こされた人が、法廷で裁判官へ
「私にはこんな莫大な借金を一気に払う返済能力がありません! 助けてくださ~い」
と泣きついているようなもの。
裁判官は冷静に借金回収の手段を考える。債務者への同情からではなくて、確実に返済させるほうが良いから返済方法の変更を考えるわけだ。
なので、たいていは
「分かりました。それでは債権者に、返済猶予を提案しましょう」
と言う。
あるいは、
「しょうがないな。では返済を楽にするために、分割払いを提案しましょうね」
と言うかもしれない。
そうして関係者全員の話し合いで、合議が成されれば調停成立。返済計画の変更が成される。

運命についてもこれと似たことが起こっている。
カルマの返済猶予や分割払いは、可能なこと。
上のように合議による計画変更があった場合(覚醒時には意識されないが魂の次元で起きる)、「運命回避」「トランジットが当たらない」ということが現実に起きるはず。

ただそれは永久的な「運命回避」ではないことを覚えておくべき。
計画変更があっても「永久に払わなくて良い」ということになってはいないので調子に乗ってはならない


■根本的な宇宙法則、トランジットが当たる真相


根本的なことを言えば、上の元占星術師さんのように
「トランジットに左右されるのは嫌だ!」
と思っている人はその時点で宇宙の法則が全く分かっていないと言える。
何だか星の引力などの悪影響で、弱い人間が翻弄されているだけだと思い込んでいるのだろうな。
(何故、悪影響だけだと思うのかは理解できないのだが……。良い運命もあるはずだけどね?)

真相を言おう。
トランジットが当たるのは、星の引力などの物理的作用で運命を左右されているわけではなく、予め自分自身でそうなる計画を立てて生まれて来ているだけ。

自分で立てた計画というだけなので、「翻弄されている」と思うのが愚かな勘違い。
だからそもそも、トランジットを眺めて吉凶に一喜一憂するのが間違いと言える。

上のブログ主さんはかつて占星術師で稼いでいたときに、トランジットの吉凶をお客に伝え、これがズバズバ当たるので「私に洗脳される人が増えた」と仰っていた。
「(吉凶占いに中毒してしまい)数百万も私に注ぎ込んで依頼する人もいた」
と仰る。

ちなみに私は絶対にトランジットだけを見て吉凶を伝えるということはしない。そんなことをすれば中毒し、洗脳されることを求める人が増えると知っているので。
(依存してくるタイプに関わりたくないとも言う。今は依頼を受けてネイタルを読むことさえ、人間関係が面倒になるからやめている。時間がないせいでもあるが)

トランジットだけを見て、日々の吉凶、特に凶ばかり強調して伝えれば依頼者は中毒して占い師にすがりたくなるだろう。当たり前。
そんなことはやってはいけない。
占い師の絶対禁忌。
占星術を習う時、先生に教わらなかったのか? ただ「神に祈れば凶運を回避できる」とだけ教わったのだとしたら、占星術師とは呼べない先生だったのだと思う。その方は本性から宗教関係者なのでしょう。

上のブログ主さんはたぶん、まだ真っ当な心を持っていたので、数百万円などという大金を自分に注ぎ込む人がいることに罪悪感を覚えたのだろう。(その前に自分で相手の依存心をコントロールすべきと思うが)
それで、大金を持って来る人を「欲が深い」と思ってしまったのだろうな。

確かに吉凶占断にすがってしまう人は欲が深い。
その人たちの願い(負債を返すなんて嫌! ラクなことだけして生きていきたい!)を叶えるためには、神様に祈るしかないのだ、と思ったのも理解する。
または、よほど依頼者の人生が悲惨で、何とかしてあげたいと思ったこともあるのかもしれない。占いでは何ともしようがないから、虚しくなるのも分かる。
だけど元々欲が深いこの人たちを、
「宗教へ入れ」
などと言ってさらなる深みへ誘うのは最低極まる。

ラクして生きたい、欲望を貪りたいと思っている人たちが宗教と結び付いたらどうなるかご存知ないのか?
際限なく「神様=教祖様」へお金を注ぎ込み続け、我が身も家族の命も捧げて、死ぬまで永久に泥沼から抜け出すことはできなくなるのだ。
それは間違いなく「地獄」。
占いにはまっていた頃のほうがまだ幸せだった、と涙目で過去を振り返るほどの悲惨な未来が待ち受けている。


■宗教という、「欲望実現ツール」


私が思うに、トランジットが当たる人のほうが素直に生きていて欲望が薄い。
(実はもっと複雑だが。下記参照)
どう見ても、家族に迷惑をかけてまで宗教にはまり、教団へ走ってしまう人のほうが我がままで欲深だろう。

実際、宗教こそ人類が発明した最大の欲望実現ツールと言える。

いや“欲望実現”と言うか、実現などはされないのだけどね。
願望が叶ったように見えても未来から良い運を前借しただけだし、悲劇を回避することは返済を先延ばしにしただけ。
実は麻薬に近い、大変な副作用のあるツールと言える。
節度あるストイックな信仰心を持つことは精神衛生に良いだろうが、たいていの人は欲望のまま中毒しがち。特に現代人はストイックを嫌うので宗教という麻薬にただ溺れるだけだろう。

現世しか見ていないからこういうマヤカシに騙される。そして負債を膨らませる。
そういう人こそ、欲が深いと言わなくて何と言おう。


まとめ。


ここへ訪れた人だけに言っておきます。
幸せになりたければ宗教団体へ入ってはいけない。
宗教はあなたを救ってくれない。
自分を救うのは自分だけ。
あなたを見守る「神様(アドバイザー)」は、誰にでも100%、無償でついています。宗教団体へ金を払った人だけが救われるなんて、不公平な世界はこの宇宙にありません。
人も動物も、魂はみな完全平等です。


【付録: トランジットが当たる人、当たらない人】


西洋占星術の知識から、トランジットが当たる人と当たらない人の違いを述べておきます。

まず
「トランジットが当たる」
と言っても、予め占い師に依存していて、トランジットばかり注目している人は除外して話をするべきでしょう。
そのような人は催眠にかかりやすく、何でも「当たっている!」と思い込む傾向があるからです。こういう人が占い師に依存して数百万円も注ぎ込むことになるのだと思います。
占い師の側もこんな思い込みの激しい人たちの話を鵜呑みにしてはなりません。騙し騙され合う、共依存の泥沼に引きずり込まれますよ。

そうではなく、無意識に生きてきたのに過去を振り返ってみたらトランジットがよく当たっていた、という人が現実にいます。
こういう人々は私が見たところ、概ね素直な性格で、真面目に真っ当な人生を歩んできたという共通項があります。
また、どちらかと言えば欲がないほうの人たちです。欲があっても健全な欲で、しかも必ず地道な努力をしています。
この人たちの共通した特徴から、
「真っ当に生き、努力を積み重ねることだけが人生計画を実現させる」
と言うことができます。
トランジットが示す運命のなかには不幸な出来事もあるかもしれませんが、それは魂を磨くための試練です。そのことを分かって試練に立ち向かう人は、必ず最後には幸せになれます。
長い目から見れば、着実に与えられたカリキュラムをこなして積み上げて行く人は、目的としていた場所へ辿り着けるもの。
「運命に翻弄されている」わけでないから大丈夫。全てはご自身の計画通り、うまくいっています。

逆に、トランジットが当たらない人について。ネイタルホロスコープさえ実現していない人も含む。
――そもそも当たらない占い、筆者の場合で言えばインド占星術で読んでいるなら当たらなくて当然ですが、笑。ここではきちんと当たる手法で読んでいたと仮定します。
このような人は、プログレス(進行)を開いて見てください。
プログレスが、トランジットから強力に保護している場合があります。(つまり、遠方の惑星などがタッグを組みネイタルを保護していて、プログレスの作用がとても強く、トランジットの影響を受けない)
これも予めの計画なのですが、その人が何か特殊な運命があってその時まで保護・停止する必要がある場合にこういうホロスコープになるのだと思います。

だいたい、トランジットだけで吉凶判断する手法は幼稚です。
人によって出生図のみでもシンプルに読み解ける場合と、プログレスも含めて複雑怪奇に絡み合っている場合とがあるからです。
これはネイタルの『単純な人と、複雑な人』という解説でも書いたように、
 ・シンプルな読み方で当たる人 = 魂が若くてまだ元気いっぱい
 ・複雑な読み方をしなければ当たらない人 = たくさん経験を積んだ魂なので、人生解読も性格分析も一筋縄ではいかない
ということになります。

あと、当たらない場合でもう一つのケース。
上のブログ主さんが体験上で知ったように、宗教にはまっている人はホロスコープが当たらないことがあります。
実は、麻薬中毒やアルコール中毒の人にも同様の現象が起きています。
これは、欲望があまりにも強過ぎて、宗教や麻薬などに中毒してしまうと運命が歪んでしまう(計画遂行の能力がなくなる)から。
自ら人生を歪めてしまった人が、ホロスコープの人生計画など実現させられるわけがありません。

何かに中毒して現実から逃げ、今の人生計画を放棄するか。
それとも、真っ当に生きて粛々とカリキュラムをこなすか。
どちらを選ぶかは「あなた次第」と言えますが、最終的に後者のほうが幸せになれることは言うまでもないでしょう。


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