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昨日は家族が一日「48グループ」(一般には、「AKB」と呼ばれるアイドルグループ)の総選挙で盛り上がっていた。私も最後のほうだけ少し横目でテレビ画面を眺めていた。

……すみません。一般の方、特に女性には眉をひそめられる話だと分かっているのだが。
うら若き女の子たちを商品のように陳列して投票し、競わせることの人権的是非はある。ミスコンが「性差別」だと言われ中止になることも多い昨今、この「アイドル総選挙」は批判を集めて当然。少女たちをプレッシャーで追い詰める痛々しさは、私もどうかと思っている。あと散財する男も多いので、せめて一人一票にすべきだと思う。

ただね、よく見ていると、このイベントの最中に人間精神の「きらめき」が垣間見られることは確か。

上位の女の子たちのコメントを聴いていると、本当に若い女子なのか? と耳を疑いたくなる凄い演説があって痺れることがある。

(以下、女性を不快にさせるかもしれない話だから畳みます)
今回、驚いたのは5位となった岡田奈々さんの演説。
「今、この時を全力で生き抜いた先に何があるのか――」
などという発言をしていた。

“全力で生き抜いた先”、だと??
「君は、命懸けで戦場を駆け抜けた歴史上人物かっ!」
と思わず叫んでしまい、家族に笑われた。

本当にまるで歴史上人物であるかのようなスピーチだった。
不覚にもシンパシィ感じてしまったよ。笑
そう、全人生を懸ける覚悟で、全力で生き抜いた先にこそ本当の未来はある。力尽きるまで人生を昇華すべき。
……などと、私が『我傍』晩年の光景を思い浮かべてしまったのだからあの子は凄い。笑
(でも、本物の戦争ではないので、命を懸け過ぎて健康を害さないで欲しいな。若い女子なのだから、身体を大切に)

※家族のレクチャーで知る: 岡田奈々さんはアイドルらしからぬ堅物で、真面目過ぎるところが受けているらしい。あまり愛想を振りまかず、笑顔がないところも面白い。顔つきもまるでファンタジーゲームの少年剣士のよう。あの男気、只者ではない。さては岡田氏、前世は騎士であるな? 笑

他にトランス状態でスピーチを続ける荻野由佳さんも凄いと思った。
宮脇咲良さんの「さっしー、ごめんね」も身につまされるものがあった。
咲良さんの「自分は脇に置いて他人の名ばかり・責任ばかり背負ってしまう」感覚、私にはよく分かる。咲良さんの性格は私と似ているかもな。姑息な仮面を被らず、もっと早く正直になっていれば良かったのだと思う。(辞めるなんて言わないで来年も出るといいよ)

こういう「人として」の精神のきらめきを感じさせるスピーチを眺めていると、あながち悪いだけのものではないと思ってしまうのだ。
多くの人の耳目を集めたうえで、ぎりぎりの戦いを強いられるプレッシャーが魂を磨くということは確かにある。
私が経験したような人生とは種類が違うのかもしれないが、「集める耳目(ファンの人数)」では歴史を遥かに超える。傷付く数や、苦労の多さで言えば、現代の有名人が人類史上最悪とも言えるはず。
悪口を目にしてしまう機会も多くて大変だ。心が折れて当然。こんな世の中で芸能人をやっている精神力の強さ、尊敬する。

それにそもそも、このグループの「選挙」は世の「ミスコン=美人コンテスト」と全く質が違う。
どうも男性的な目線で、あたかも戦国ゲームのように大将(アイドル)のもとに集まり競い合う要素もある。
少女たちが戦国ゲームで言うところの「総大将」「親方さま」「旗印」になっているのだ。

おそらく昨今流行りの、戦艦や馬や三国志キャラ(…オエッ)などを少女キャラに変換するゲームに似ている。
つまりそれは、男性らしい闘争心を可愛い少女に投影して、燃え×萌えの相乗効果を堪能するといったような感じなのだろうか? 私にはさすがにそこまで上級者の変態心は理解できないが。笑

もしそうだとすれば、「愛」と「願い」が託された投票なのだと思う。
愛と言っても決して性愛だけではない。人間的な愛が多い。
かつて戦国武将たちの名のもとに集まった人々に似たような気持ちか?

そんな戦国的な男心を理解する女性たちは少ない。
きっと、女性の戦場は「大奥」だから、女同士で競わされると嫉妬で足の引っ張り合いをする女性がほとんどだろう。
ところがたまに、上に挙げたような「男気」のある女子がいて男心を理解する。そんな時、観客と旗印(アイドル)との間に奇跡の呼応が生まれるのだろうなと思った。

あまり何でも「差別」ばかり叫んでいると、こういった精神性のきらめきを潰してしまうことにもなりかねない(本質が差別なのかどうかを見極めていない批判があまりに多い)。システムが商業に偏り過ぎて腐っているなら改善していくべきだ。
少々過酷過ぎる部分も緩和するとして、人間精神の奇跡が生まれる要素は残すべきと思う。
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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei


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