手相と脳の比較。結局、手相で見るべきは主に「しわの数」?
前記事で手相のことに少し触れたので、せっかくだからもう少し手相について雑談してみる。
ネットを眺めたら、ユングとアインシュタインの手相を並べた画像も見つかった。
http://tukasagumi.exblog.jp/22763811/より引用。
左側がユング、右側がアインシュタイン。
(アインシュタインの手相はこれだと見づらいかもしれないのでアインシュタイン・手相で検索してみてください)
面白い、やはり似ているね。
何が似ているのかと言うと、第一に「しわの多さ」とその形状か。細かい「しわ」が多いのが特徴。横線も多い。
これは日本など東洋の手相術では障害線と呼ばれ、「神経症」とか「悪いことが連続して起こる災難の相」などと、悪いことばかり言われて脅される最凶手相。
しかし現実に眺めていると、この手相はただ単に頭を使う人に多いだけのような気がする。
以前何かのテレビ番組で見たのだが、難関校の受験予備校に通う子供たちの手相はこのような細かい「障害線」が多かった。
あの全員が神経症を患っていたり、全く同じ性格タイプだとはとても思えない。彼らには単に、幼い頃から頭を使っているというだけの共通項しかない。
もしかしたらこの細かい「しわ」は、単純に、神経細胞(ニューロン)の発達を示すものなのではないかな?
「手の平のしわの数は、脳のしわの数」と言う人もいるけど、脳のしわと知能はあまり関係ないらしい。なので、「ニューロンの発達の度合い」と推測してみる。
有難いのは、アインシュタインが死後に自分の脳を解剖のため提供していたということ。
アインシュタインの脳を解剖したところ、脳を常に酷使した結果、ニューロンを発達させた痕跡があったという。
その解剖結果と上の手相を比較すれば、脳神経の発達程度と手の平のしわの数は何らか関連性があるという推測が成り立つ。
※2021/1追記
「ニューロンを発達させた痕跡があった」とは誤情報で、実際アインシュタインの脳でニューロンは他の人々と変わりなく、唯一の違いは「グリア細胞の多さ」だと分かったそうです。このため当記事での「ニューロン」を「グリア細胞」と言い換えれば正しくなるのかもしれません。参照『天才アインシュタインの「脳」の秘密がわかった!』
ユングも同じく非常に知性的な人だったから、やはり手の平の細かいしわが多いが、彼の手相で特徴的なのは感情線と知能線をつなぐ線が多いこと。
いわゆる、「神秘十字」の持ち主でもある。
「神秘十字」は霊感を示す手相であり、霊界と現世を行き来したユングの生き方にも合っているが、これを脳の対応だと考えればインスピレーションが知性へ影響しやすい脳だったと推測される。
つまりイメージに対応する脳領域と、合理的思考に対応する脳領域に太いパイプ(情報の通り道)がありそう。
このため「直観思考」が可能で、独自の発想により新分野を打ち立てることができたのだろう。
それから。
両者に共通しているのは知能線(手の平中央を横切る線)が長いことだね。一般の手相では、知能線の長さ=知能の高さではない、とされるが、アインシュタインらを見ているとやはり「考える時間が長い」ことが知能線の長さに関係している気がする。
またこれが真っ直ぐではなく、斜め下に垂れていて先端が分岐している。
一般に、斜め下に垂れている手相は「文系で、文才あり」と言われるが、アインシュタインを見れば明らかにその占断は外れ。
(アインシュタインは誰が見ても理系。言葉を扱うのがとても苦手だった)
ただ、「芸術的感性に優れる」と見るなら、当たっていないこともない。
アインシュタインの脳を解剖したところ、脳内でイメージを映像化する領域が非常に発達していたらしい。この脳領域を文学や美術などの芸術分野で活かす人も多いし、アインシュタインのように科学に活かす人もいるわけだ。
もう一点。
両者の共通項として、生命線が二本あるように見える。
(知能線が二本、なのかもしれない。いずれにしろ、主要な線が通常より多い)
これも他人より脳を酷使していたことの証だと考えられる。
まとめ。
ユングもアインシュタインも、
・細かい線が多い
・主要線が深くて分岐も多い
・主要線が平均より多い(生命線二本、など)
という共通項が見られる。
それはやはりどうやら、脳細胞の発達具合と関連性がありそうだ。
今のところはまだ具体的にどの脳領域がどの線に関連している、とは言えないが。
――実を言うと私はあまり東洋の手相占いが好きではなくて、あれやこれやの俗っぽい占断もあまり当たらないと感じている。
でも脳細胞と手のしわとの関連性として語られるなら、手相は俄然、面白くなる。
そして、こうして脳との関連性を見た時に結論として言えるのは
「手相で見るべきは主に、しわの数」
ということ。
線の形など細部を分析するのも必要だとは思うが、まずは全体を俯瞰で眺め特徴をつかむのが大事。
複雑さを避けるために「細かいしわが多いのは凶」、などと安易に断じてはならないのでは?と思う。
(これはたぶん占星術と同じ。アスペクトが多いというだけで「凶」と断じるのはおかしいだろう)
個人的な話。
何故このように熱く語っているかというと、お察しの通り筆者も手の平に「細かいしわ」が多い手相なので。
手相占いをやってもらうと、占い師たちは判を押したように
「細かいしわが多いから、あなたは必ず病気になって不幸になります。お祓いしなさい」
と脅迫しか口にしないから腹が立つ。
「ワンパターンのマニュアルに書かれたことしか言えないなら、金を返せ」と言いたくなる。言わないけど。笑
彼らが未だに「しわ=凶」と信じているのかというとそうではなくて、何かお守りグッズを買わせるのが目的なのだよね。
私は友人と観光に行ったときなど、遊びでしか見てもらったことがないのでそんな占断を信じるわけがないが、本気にする人がいたらどうするのだろうと思う。まったく悪徳が多いな。
ちなみに筆者の手相について、前記事で「アインシュタインの手相と似たところがあって驚いた」と勢いで書いてしまったけど、完全に同じというわけではありませんので「図々しい」と怒らないでください。
具体的に筆者の手相を書いておくと、
〔アインシュタインの手相と似ているところ〕
・細かいしわが多い
・感情線の深さ、形状が似ている
・生命線(知能線?)が二本以上ある
・知能線の長さは小指の辺りまで、下垂して分岐している(左手)
〔違うところ〕
・ふくらみが足りない
・指は細い
・生命線の起点は知能線を突き抜けている
・神秘十字多め(細かいもの)
※その他追記 神秘十字、両手ともはっきりしたものが一つ。他に細かい神秘十字多し。太陽線は両手ともにはっきり。運命線はいまいちかな。霊界の支援と人気はあるが運がついてきていない… と読めば当たっていなくもない。(2019/5/26)
という感じ。
生命線の起点が知能線と付いていて、なおかつ突き抜けているのは一般に「過剰に空気読み過ぎ線」らしい。気を遣い過ぎるタイプ。
細かい「しわ」の多さに関しては、アインシュタインのように良い方向へ昇華できていないが、始終考え事をしているのは確か。
知能線下垂の件では一般の手相占いのほうに合っている。
私はアインシュタインと違って明らかに文系で、文章は幼い頃から得意だった。
ただ考えながら話すので、実生活では会話が苦手で言葉が止まってしまう――というところは彼と似ているだろうか。彼のように障碍の烙印を押されるレベルではないとは思うが。
いっぽう、右手を見ると知能線は真っ直ぐ横に、小指の下辺りまで伸びている。
これは完全合理主義を示し、一般には「理系」とされる手相。
案外、理系も行けたのかな?
冗談です。今さら。
あるテレビ番組で実験したところ、手相占い師たちは学生たちの通う学部さえ言い当てることができなかったとか。
一般の手相で言う、「文系」「理系」の相も当てにならない。