反転する来世。運命の力学、見本
前記事で掲載した『あの頃、君は僕の隣にいた』(現人生モデルの小説)のご感想をいただいて、今さらながら前世と今世の人生は正確に反転していると気付いています。
〔前世〕 ⇔ 〔今世〕
戦争の時代 ⇔ 平和の時代
伯父に引き取られる ⇔ 母親・弟と暮らす
実力を遥かに超えて認められる ⇔ 徹底的に社会で報われない、僅かな力も活かせない
殺人的多忙 ⇔ その気になれば読書三昧、悠々自適
(もう一点、公開できる話を追記。>>家系についても反転したという話)
等々。
書いていて虚しくなってきたからやめますが。笑
どちらが幸福で不幸なのかは難しいところ。
今の私としては、過剰にチヤホヤされるのはお断りなのですが、せめて今持つ実力なりに他人様のお役に立つ人生を送りたかった……と悔しく思っています。
※衰退ポルノ表現カット
他人から見ても今の私は酷く「不幸」で「悲惨」、「カワイソウ」でしょう。
しかし前世の自分に比べればこの人生では相当にクオリティの高い生活を送っています。一定の時間に食事がとれ、睡眠がとれるだけでも前世から見ると凄いこと。(逆に前世は、なんというクオリティの低さ。人間らしい生活をしていなかった)
しかも古今東西の読みたい本が読めるとは奇跡です。東と西の文化が分断されていないということに狂喜!
電子書籍まであるし。ここは桃源郷か? とも思える。
良くも悪くも、「これぞ因果応報」ですね。
「運命は極へ達すると反対方向へ動く」という力学の見本のようです。
それでこの力学が永遠に続くのだとすれば、来世はまた超絶多忙となるわけですからたまったものではないと思うのですが、きっとそうはならないでしょう。
輪廻は「振り子」と言うよりは、「輪」なのです。
対極同士を経験すると、「輪が閉じる」。打消しになる。
そんな気がします。
……そう信じたいだけかもしれませんが。
(少なくとも永劫回帰を、実存・力学として理解するのは誤りです)