ネイタルホロスコープで読めないものの一つは、「善悪」性質

 


昨晩の記事、『ファシズムは階級闘争が前提なので水瓶座で象徴できない』の続き。

サイコパスを星座で決めつけてはならないこと


スターリンを思い出したついでに彼のネイタルホロスコープを読もうと思い、ネットで資料を探していたのだけど、やはり誰にも分からないようだ。

彼の場合は出生時間が分からないのではなくて出生日さえ分かっていない。
独裁者が自分の出自を隠すために誕生日をごまかす、ということはよくある。しかしどうもスターリン自身も正しい誕生日が分かっていなかったらしい。
12月21日だと本人は思っていたが、後で発見された記録簿には18日と書かれていたとか。
まあ、正確な戸籍制度があるのは日本くらいなので外国ではままあること。
ただ記録が発見された後もスターリンの誕生日は何度か変えられたという。この、自分の出自に関する情報を嘘で塗り固めていくエピソードはいかにもK産国の独裁者らしい。「スターリン」という名すら本名ではないのだし。

いずれにしてもスターリンの太陽星座は、射手座の可能性大か。
革命への情熱と闘争心の強さはこの太陽の表れと思える。
闘争心に歯止めが効かず世界一の粛清を行った……とか。
それと、アセンダントか月に山羊座があるように感じるな。地のサインが強くなければ権力独占しようという気にもならないはず。射手座だけでここまで権力志向を貫けるものではない。

こう書くと射手座や山羊座の人が危険だと言っているように思えるかもしれないが、どうか誤解しないで欲しい。
スターリンの魂が「サインエネルギーを悪く活用した」というだけで、射手座や山羊座に本質的な独裁者気質が備わっているわけではない。
(ましてアセンダントが射手座の人には、むしろ独裁者に闘いを挑むタイプがよくいる)

どの惑星のサインでも良く出るタイプ、悪く出るタイプといる。たまたま自分の見かけた殺人鬼が〇〇座だからと言って
「〇〇座の人はサイコパス」
などと決めつけないで欲しい。

理屈で考えても分かる、まさか人類の12分の1がスターリン級のサイコパスのわけがないだろう。そうだとすれば人類はとっくに滅亡している。
血液型差別をしている人もそうだが、12星座だけで差別している人を見かけると(こんな単純な算数計算もできないほど)本当に頭が悪いのだな……と思う。


ネイタルホロスコープで読めないもの


ネイタルホロスコープから読めないものの一つに、自殺がある。
このことは前に書いたと思う。魂は地上で生きて遂行するための計画を携えているので、途中放棄する計画はホロスコープに表れない。

それともう一つ、根本的な善悪の性質は読むことができない。
これは星座(サイン)というものが善悪を前提としていないからだ。

※「善悪」という言葉を使うと「善悪なんか分からない!」と言う人がいたり、セイギは全て偽善だと言い張り攻撃してくる人がいるのでいつもは避けているのだけど、ここでは便宜上


 ・自己中心的な欲望を持ち
 ・他者を殺したり暴力をふるうことを好む人
 

を「悪」と定義しておく。
それが正確な意味で「悪」なのかどうかの分析はさておき、他者へ迷惑をかけるから有害な存在だ、というほどの定義。
生物学的に言えば「共食い」をして同種を殺す突然変異。種の存続のために淘汰されるのが自然な者。


さて、そのような「淘汰されるべき迷惑存在」、突然変異のサイコパスな独裁者たちはネイタルホロスコープを見れば判別するのだろうか?
――答えは、否、だ。

ある程度は可能性として挙げられているアスペクト等はある。
ただし、当然ながらそのようなネイタルホロスコープを持って生まれた人が、必ずしも全員サイコパスになるとは限らない。
最凶とされるアスペクトを持って生まれた人でも成功し、世界中から称賛を集めている人は数多くいる。

逆に、最吉とされているグランドトラインを持って生まれた人も犯罪者になることがある。
グランドトライン持ちは概ね幼い頃から恵まれているので、のほほんとした性格に育つことが多い。だから犯罪に走る人は滅多にいないようだが、筆者は一例だけ犯罪者のネイタルにグランドトラインを見かけたことがある。
むしろトライン持ちが犯罪の傾向へ走り出した時は歯止めが効かなくなり、グランドクロス等よりも危険かもしれない。

悪へ走るか、善へ向かうかは、魂の性質によって決まる
この魂の「善悪傾向」というものはホロスコープでは表れていないらしく、読むことができない。

このことは古来、占星術師たちの悩みなのだが、もしネイタルホロスコープで善悪が判別できるならそれこそ差別を生むからまずいと思う。
生まれた瞬間に「危険なホロを持つ」という理由で殺処分、などということはあってはならない。
そんな世の中のほうが恐怖のディストピア。

性善説で、被害者をないがしろにして「どのような犯罪者でも更生できるから刑罰を全廃しろ。犯罪者はチヤホヤしておもてなしすべき」と主張するのは絶対に間違い。現代の行き過ぎた犯罪者優遇はおかしい。
だが、生まれた瞬間に何らかの分類で差別するのも間違いだ。
あくまでも、その人の行いから相応しい対処をしないと。



ジェノサイドを防ぐには早い段階で対処を


犯罪対処は後手でしか行えない。
いわゆる、「未犯」を処罰することはできないのが辛いところ。
だからこそ殺戮を好む傾向のある異常者については、気付いた人がなるべく早い段階で対処すべきだ。
(その際、補足情報としてホロスコープを読み込むことはあってもいいのかな。現代ではまず無理だろうけど)

スターリンについては、
「レーニンよ、スターリンの凶暴性に気付いていたなら何故あいつを早めに追放しなかったのだ……」※
と言いたくなるよな。
通常の方法で打つ手はあったはずだというのに。

※ただしこう言うレーニンも大量粛清、大量虐殺している。そもそも「一定数の民を虐殺することで国家を恐怖統治すべき」と提唱したのはレーニン。池上彰氏はレーニン寄りの思想の持ち主なので、思想による虐殺を正当化したいのです。そのためにスターリンただ一人の狂気として思想の欠陥を闇に葬ろうとしている。これは彼らの責任逃れの手段です、プロパガンダに騙されないよう注意。
おそらくスターリンの凶行は思想プログラムのせいであって、個人の資質によるものではありません。このような思想犯罪者はなおさらホロスコープに悪の根拠を探すことは無理でしょうね。〔2022/3/25補足追記〕

 

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