〔ドラゴンヘッドとMCが重なったらどうすれば…?〕 運命計算の難しさ

 

ノード図byWikipedia

 

  私の占星術サイトへ言及してくださった方の疑問と、解決に至られた考え方が的を得ていたため引用させていただきます。
(勝手な引用です。ご迷惑だったらご連絡ください)

エル様 『「人生目標」のMCの隣に過去世を表す「ドラゴンヘッド」がある場合は?』より

“ASCからジャンプした魂は太陽を燃料としてさらに高く飛び、最も高い位置にあるMCを目指します。
このため、MCは「理想」であり「人生目標」であり、「果たすべき使命」とも言えるのです。
by 吉野圭さんの西洋占星術初級講座”

実は、私のネイタルホロスコープでは、このMCのすぐ横にドラゴンヘッドがあるのです。
ドラゴンヘッドは、今世に対応しているいくつか前の過去世。

それと、今世の「人生目標」で、「果たすべき使命」のMCが
並んでいるなんて(コンジャクションです)、どういうことだろう?
とずっと考えていました。

 

おお。本当に矛盾していましたね!

実際は、同じサインや「すぐ横」だけではなく完全合(同じ度数)の場合もあると思います。
私はその場合のホロスコープをお持ちの方へ配慮することなく書いていました。迂闊……。

まったく相変わらずのいい加減さ。どこが緻密※なんだと我ながら思います。

※現代性格分析では意外に「緻密」と出ることが多いのですが、このブログを見ていてお分かりの通り本質は水瓶座通り「いい加減・良い加減」な筆者です。うっかりミスの無い脳が欲しい。(脳と言うより魂の癖だから治りにくいか)


MCとドラゴンヘッドの解釈表現、どうして矛盾してしまったのか


それにしても運命の話は難しいものです。
以前、「運命は人間が考える算数ほどの単純計算では導き出せない。高度な計算が必要」だと書いたことがあります。本来は完全に地上の概念で説明することが不可能な話と思います。

そのため運命の話は「コレ!」と一つの説を掲げてしまうと必ず矛盾が出てしまいます。
特に私は、多面的な話をそれぞれの記事では一角度からの視点に限定して書くので、結果として他の記事と矛盾してしまう率が高いようです。
おかげでモヤモヤされている方が多いかもしれない。

今回の問題、

1.MCが人生目標である。MCを目指せ


2.カルマ解消のためにはテイルを目指さなければならない=ドラゴンヘッド・サインを目指してはならない


について。

何故こういう矛盾した書き方になってしまったかと言うと、MCは松村潔氏など他者のスタンダード解釈ですが、ドラゴンヘッド・テイルの逆転解釈のほうはサイト設立以降の私自身の分析によるからです。

私はあまりスタンダードを鵜呑みにすることがない人間です(占星術以外でも)。そのため多くの場合でテキストに反する手法を採っています。
でも、松村潔氏を始めとする現代スタンダードなMC解釈は筋が通っているように思えたし、私自身の実占でも確かに40代~50代の人がMCを体現していることが多いと分かりました。それで、妥当と判断して取り入れています。

いっぽうドラゴンヘッド・テイルの解釈のほうは、私自身の転生記憶分析と、他の転生記憶をお持ちの方々のホロスコープ分析から導き出した答えです。
(記憶が無い方でも同様。人生のある時点でテイルを実現した人のほうが、社会的価値観を超えたところで満足のいく人生を送っているようです)

そのようなわけで1.は他者のテキストを取り入れた解釈、2.は純粋に観察によるので、上のような表現の矛盾をたいして気にもとめずそのまま書いていました。
混乱する表現で申し訳なかったです。

ヘッドとMCが重なった場合も、他と同じように考える


さてMCとドラゴンヘッド・テイルの矛盾について。
実際どのように考えれば良いかというと、運命時間のポイントが違うのだと見れば正しいかなと思います。

つまり、
1.MCの"社会的役割"は全転生共通で~あるいは最終的に背負う看板・名刺
2.ドラゴンテイルのカルマ解消は今世に限ったもの
と考える。

MCのほうが時間として大枠なのですね。

だから一つの人生だけで考えるなら、

テイルの課題を実現する
 ↓
自然にMCへ至る、いつしかMCの役割を負うことになる


という流れになるのでは。
(この間に太陽の行動をとることになります。と言っても可能なら、です。そんなにガチガチに捉えて頑張らなくて大丈夫です)

エル様の、
テイルに向かっていくことが、(正反対の)山羊座の資質を取り入れることになり、
そうすることで、MCの「人生目標」も達成できるようです。

との解釈で正解と思います。
おそらく16~20度ではないヘッド/MC合の方も同様に、テイルの課題が実現された後にMCへ還る……という流れになるはずです。

MCの時間が“大枠”である理由


何故、MCは“大枠”として考えるべきなのか? 理由をご説明しておきます。

一般に、占星術のネイタルホロスコープは一つの人生限定と考えて読まれます。
このため世間のスタンダードに従い、MCを「その人生での人生目標」と読んでも誤りではありません。上に書いた通り実際に中年以降にMCを体現される方が多いのは確かだからです。

しかしここがホロスコープの不思議さで、今世という一点に表れたMCサインは、どうやら全転生のテーマに等しくなるようです。あたかも一つの細胞が全身の細胞と同じDNAを持つように。

何故こう言えるかというと、
「アセンダントは魂の製造番号」(ルル・ラブァ先生他)
という考えに従うなら、ASCは転生しても度数そのものが変わらないか、少なくともサインは同じだろうからです。
そうであるなら、MCサインもほぼ同じであることになります。
生まれる地の緯度によって多少の変動はあるでしょうが、おおむね同じサインかその周辺を動くことになるのでしょう。

この話は以前にT様という方からご質問いただいて気付いた話。(T様、感謝です)
 参考 『次の転生時のASC、MCなど』

私は上記事を書いた当時、「ASC固定説」ではありませんでしたが、もしかしたらASC固定でも同様なのかもしれません。
同じ度数であってもその時の人生条件(惑星)によって表現は無限に変わるからです。

もしかしたらASC/DSCの地平線に相当するアングルは、魂が地球などの星に生まれて学習を始める=地平線に降り立つ、ことを意味しているのかなと最近思いつつあります。
(地球限定とは限りません)
魂はASC/DSC固定のまま転生を繰り返し、MCのシンボルを体現し尽くして初めて「地上学習卒業」…ということになるのかもしれませんね。


自分の記憶を振り返ってみて


自分の転生記憶を思い返してみても、やはりこの理屈が正しいかなと思います。

どこまで記憶を遡っても金太郎飴のようにキャラクターが同じ
であったというショッキング(?)な結果は、魂の個性は生まれてから消えるまで変わらないという話を裏付けています。

ちなみにお馴染み、マイケル・ニュートン氏の被験者たちも「魂の個性は誕生時からずっと同じ」と言っています。

これが輪廻転生の真相だとすれば人をガッカリさせる情報ですね。私は自分の転生記憶を思い出して本気でガッカリしました。もっと様々なキャラクターで転生したほうが楽しかったのに!
(もちろん肉体によって能力や活動力にかなりの違いがあります。ニュートン氏の被験者たちは多岐にわたる人生を経験しているようです。しかしそれでも、本質の魂個性は変わらないとのこと)

MCに至っては、私の場合、最終的に
射手座3度『チェス』(戦略家)
の最大看板を背負ったまま終わりそうな気がします。
おそらく自分が社会的に背負ったシンボルとして、『チェス』以上のものは今後も無いだろうと感じるのです。


考えるヒントにしてください


2016年に書いた記事(次の転生時のASC~)では、
「アセンダントサインは魂を表わして、固定」という考えにしても、古い時代の占星学に拠る推測でしかないので正しいかどうか。
100年以内に生まれ変わりの記憶を持つ子供たちを調査してみたら、案外ハズレということもあり得ます。
(私はイレギュラーなので、サンプルとしては弱い気もします)
お金持ちで暇がある方に、ぜひこの点を調査していただきたいですね。


などと控えめに書いていますが、やはり理屈で考える限りは「転生後のサインも同じ」とするのが妥当と思います。

まあ結局のところ実証が不可能な話で、真相は分からないですけどね。

私も自分の体験や実占経験からある程度の裏付けはできますが、100%の正解が分からないため考えながら執筆しています。
自説を押し付けるつもりはないので、皆様の考えるヒントにしていただきたいです。

 

このブログを検索

人気の投稿

メモ・お知らせ