死後の世界は存在する 『プルーフ・オブ・ヘブン』紹介と感想 1

 久しぶりに読んだスピ本は、エベン・アレグザンダー氏の『プルーフ・オブ・ヘブン』です。

昔買って積読していたものを正月休みに掘り出して読みました。
 
 


プルーフ・オブ・ヘヴン―― 脳神経外科医が見た死後の世界 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 文庫
(アマゾンをリンクしています。読者レビューは参考になると思います)

今さら何故この本を掘り出して読んだのかと言うと、去年末にこんなご質問を受けたからです。

死後の世界って本当にあるのですか? (自分は、死後は無だと信じたくない)」

別ジャンルを経由し当ブログへ来られた方からの質問でした。根本的でストレートな問いを新鮮に感じました。

おそらくこの問いへ最も現実的に(地上の概念で)回答しているのは、医師が臨死体験を検証したこの本なのではないか。そう考えて本棚から掘り出し読んでみた次第です。

当記事ではこの本の内容紹介と、私自身の感想を書いていきます。

本の内容紹介

『プルーフ・オブ・ヘブン』とは、アメリカの脳神経外科医エベン・アレグザンダー氏が自らの臨死体験を綴った記録です。

彼は2008年に細菌性髄膜炎という大変めずらしい感染症に罹り、死の淵をさまよいました。
脳は菌に侵され機能停止。
死亡の確率97%→99.9%と、ほぼ生存可能性ゼロで昏睡状態にあったそうです。
仮に奇跡が起きて命が助かったとしても元の生活ができるまで回復する見込みはありませんでした。

しかし奇跡中の奇跡が起きて彼は目を覚まし、そのうえ脳機能も完全に回復して通常の生活に戻ったといいます。

菌に破壊されたはずの脳細胞が完全に元通りになったメカニズムは分かっていないようです。
医師にも理解できない奇跡が起きたとしか言いようがありません。

この昏睡状態にあった最中、アレグザンダー氏自身は“死後世界”に飛び様々な景色を見て、真理の体験をしていたそうです。
奇跡的に蘇ったのも死後世界からの支援があったからなのでしょうか? 
その点は匂わす程度で詳しい説明はありません。おそらくアレグザンダー氏ご本人にもはっきりしたことが分からないのだと思います。医師ならばなおさら、医学を超えた蘇生は説明不可能でしょう。

また脳外科医である彼にとって最も驚愕だったことは、脳が機能停止していた最中に明晰な映像を見ていたことでした。

これは医学の知識を超えた現象で、死後も世界を知覚する“意志”(魂)が実在しており、“死後世界”が続いていると考えなければ説明のつかない体験でした。

一般に、臨死体験とは
「死に瀕した人体が恐怖を和らげるため、脳内麻薬を出して見せている幻覚」
と説明されています。
しかしアレグザンダー氏のように脳の機能が停止した状態では脳内麻薬が出るはずもなく、幻覚を創作することはおろか、そもそも視覚野が停止しているわけで幻覚を再生する(映像を見る)ことも不可能だったわけです。

つまりアレグザンダー氏は脳と完全に切り離された状態で、人体の機能を介することなく死後世界の映像を見たことになります。

それまで医師らしく「死後は無」と考え、患者が語る臨死体験もバカにして耳を傾けてこなかったアレグザンダー氏。
ですが、自身の体験以降は死後世界を信じるしかなくなりました。

そして脳外科医だった自分がこのような体験をしたのは、人類に死後世界の実在を伝えるために違いないと考え一念発起。
ありのままの体験を綴り発表したのだそうです。

脳外科医が専門知識をバックに臨死体験を検証した書籍、しかも自分自身の体験を検証した本はもちろん史上初。
この書籍は全米で大きな話題を呼び、ベストセラーとなりました。

当然ながら唯物主義者からの「この医師は嘘つきだ!」との否定論(と言うか誹謗中傷)、キリスト教徒たちからの猛反発など様々な攻撃を受けているようです。
しかしイデオロギーや宗教に囚われない一般の人々からは、死後世界の科学的証明であるとして多大な関心が寄せられています。

【・・・具体的な死後世界の内容は次記事で引用します】

唯物主義カルト信者の説得は時間の無駄


私がこの本を長いこと“積読”で放置してしまったのは、今さら死後世界の科学的検証を読むのは面倒だな……と思って後回しにしたくなったからでした。

この種の専門家の本はたいてい、唯物主義者からの批判を想定した反論にページを費やすものだからです。(下の補足※参照)

しかし死後世界の存在を自明と知る体験者にとって、結論ありきで否定に終始するカルト信者との議論は時間の無駄と思え、退屈を感じてしまいます。

もっと伝えるべき大切な真理があるはずで、ページを割くべきなのは「死後世界は存在するのか、どうなのか?」と迷っている普通の人たちに向けた事実体験の提供でしょう。

頭の悪い反論者を説得するお遊びは後回しで良い。よほど暇だったら読もう。

――と、読まないうちから偏見を持ってこの本を読まずにきたのですが、意外にも冒頭から小説のような文体で惹きこまれました。

ご本人も一般向けの言葉で易しく綴ることを優先したと語っています。
否定論者、誹謗中傷への反論も少なめです。それより家族との絆の話が多かったため楽しく読めました。

医学的検証は巻末に付録として収録されている程度でした。
やはり専門家が客観的に自分の体験を検証するスタンスは面白いですね。

また著者はこの原稿執筆前に他人の臨死体験を記録した書物などは一切読まないようにしたそうで、スピリチュアル系の書籍の影響がない文章も良かったと思います。

これはたぶん私のスタンスとも同じだったので共感できたのだと言えます。
私も他の人の話から影響を受けたくないと考え、自分の体験を綴ることを優先し知識は後から仕入れた者です。前世記憶を含め。
体験以前はスピリチュアル系の本を読んだこともなければ、死後世界や前世があるなどと本気で信じたこともありませんでした。
だから自分の体験は価値観の大逆転と言えましたし、好奇心で客観的に眺めることができたと思います。
アレグザンダー氏も同じように好奇心を発揮して客観的に検証しているのが分かります。

余計なことですが文章の表現手法が自分と似ていたことも面白く、苦笑していました。
( )で括った説明文を多用、“――”をつい使ってしまう。
何故こういう癖がついてしまうのか? 思うに、日ごろ専門書ばかりを読んでいる人が一般向けに説明しようと頑張るとこうなるのかもしれません。

話が逸れました、すみません。

とにかく専門家が書いたわりに読みやすい本でした。

フワフワしたファンタジーの押し付けもありません。ただ体験が綴られているだけ。
このため宗教に洗脳されることを警戒している人も安心して読めると思います。

「死後世界は存在するのかどうか?」
疑問を抱いているこのジャンル初心者の方にもおススメできます。

ただし後述するように、悪用されがちな思想表現はあったのでその点だけ注意してください。
全てのスピリチュアル体験者に共通するのですが、言葉足らずによって蛮行の言い訳に利用される欠陥を残すことがあります。
アレグダンザー氏の場合も
「世界は一つに繋がっている」とか
「自由のために悪は必要」、
「世界は思考で創作されている。思考が全て」
などと我がままな人が喜んで飛びつきそうな表現があります。
このような全体主義・引き寄せ詐欺に利用される表現はもう少し説明が必要だったでしょう。

※補足 唯物主義カルトとの議論は無駄な時間


唯物主義者(=自覚あるなしに関わらず現代では左翼と呼ばれる集団)は、自分たちの教義を押し付けるための、結論ありきの主張しかしないカルト信者です。

一つ一つ証拠を検証して科学で批判するならまだしも、証拠・前提を黙殺することで自分の主張を押し通そうとする。
または証拠を自己の結論に都合良く捻じ曲げたり※、暴力・殺人を含めたあらゆる手段を講じて言論弾圧をします。

※たとえば「アレグザンダー氏の脳は機能停止していなかった」などと事実を改造して否定論を掲げているようです

事実や科学に基づき否定は不可能だという声が高まった場合は、その体験者本人を
「嘘つきの人格障碍者だ」
「統合失調症だ」
とレッテルを貼り、人格攻撃の誹謗中傷をばらまく手法を使い始めます。
アレグザンダー氏も「嘘つきだったから以前の病院を解雇された。奴は人格障碍者だ」などと誹謗中傷をばらまかれているようです。
こうしてその人の主張は丸ごと信頼性がないのだという印象操作を行い、言論を封じようとします。

なお、この“糖質”呼ばわりで言論弾圧する手法をガスライティングといいます。
スピリチュアル系の体験に限ったことではなく、虐殺や選挙不正などの歴史事実についてもこの手法で封じ込めが行われているのはご存知のこと。呆れますね。

要するに彼らは死後世界だろうと歴史事実だろうと、自分たちだけが絶対正しいとの妄信で都合の悪い異論を弾圧するだけです。
言論弾圧そのものが目的、命令に従い脊髄反射だけで動いている活動家とも言えます。

目に見える地球上の現実すら「嘘を百回唱えれば真実になる」と信じ実行している者たちなのですから、見えない次元を滅ぼすことなど朝飯前だと思っているのではないでしょうか?
この唯我独尊の唯物主義者たちを反社カルト信徒と呼ばずして何と呼ぶべきか。

そんな思考停止のカルト信者に付き合ってあげるのは時間の無駄。

滅びゆくカルトに割く時間は我々にはありません。暴力をふるってこない限り無視でOKです。
(ただし暴力をふるいがちな集団です。暴力や名誉毀損を受けた場合は速やかに警察へ通報しましょう)


>>次の記事へ続きます
 
 
 
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