ハウスと年齢域の関係を読み解く。ホロスコープは折り畳み、鏡として見る


 人生について考えながら占星術のハウスを眺めていたとき、浮かんできたことをメモ。
※これは思いつきのメモです

昔から私は、円形で表されるホロスコープの図とライフステージの関係を不思議に思っていた。
魂が東の地平線(ASC)から昇り、天頂(MC)を通り、西の地平線(DSC)へ沈む。これは分かりやすい。
でもその後、DSC→IC(地下)→ASCと死後世界を通って生まれ変わるというイメージは実態と合っておらず分かりづらかった。

上は右回りの考え方だけど、現代占星術はむしろ逆に、
1ハウス(誕生)→3(兄弟・友人との対面)→6(就職)→7(結婚)→10(職責を果たす)→12(老衰)→次の1へ……
というイメージで左回りにライフステージが進む。
そのわり、8ハウスでいきなり「死」というのは不可解。
結婚後の中年期に親が死んで「遺産を相続する」と解釈するのなら、左回りで筋が通るのだけど。
8ハウスは文字通りにホロスコープ持ち主の死を表すこともあり、それが結婚直後に当たる位置にあるのは疑問。
それとDSCは、様々な人物の例を見ていても
「晩年または死後に確定するその人の評価、その人が生きた結果として周囲に起こる反応」
であることは確か。
だとするとやはり「死」は8ハウス、晩年以降はDSCと考えるのが妥当では?
9ハウスが「遠方」なのは、人生の頂点を経て来世への想いを持つようになるからでは…… などと考えていた。

それで、ふっと思い浮かんだ。
もしかしたらホロスコープの円は、地平線(ASC-DSC)で折りたたんで二つに重ねるとイメージしやすいのでは?

つまり上下は、陰と陽だ。
表と裏の同じ時系列を表す。

0地点のASCからスタートして、表の社会ではMCの高みを目指し、DSCで有終の美を目指す。
(だから12ハウスが、「容貌・見た目」を表すのだ。肉体的な見た目の印象は、幼少期に造られる。それに幼少期は自由がきかず、社会的に見れば幽閉されているようなもの)

もう一つ、裏側はプライベート。
同じく0地点のASCからスタートした魂は、1ハウスで本来の性質を地上へ根付かせ、3ハウスで兄弟や友人との関わりを学び、4ハウスで家系や国家に属するアイデンティティを定着させ、6ハウスで負担を担う(現代なら就職する)。そしてDSCへ向かう7ハウスで生涯の伴侶を見つけ、プライベートを完結させる。

こんなふうに、円の上と下とは鏡関係にあり、同時に進むのだろう。
こう考えるとオーソドックスな占星術とも整合性が取れると思う。
/結局はオーソドックスな読み方に戻る感じ。何か当たり前のことを書いているようで、「何を今さら」と思われるかもしれない。


もちろんこれはライフステージに着目した考え方で、各ハウスが全人生のその要素に関わっているのだから、順番だけに囚われてはいけないのだけど。

 

続きの話>> 折り畳みホロスコープと、五行イメージ。陣形について、等々

 

このブログを検索

人気の投稿

メモ・お知らせ