善悪は吉凶に対応している


 昨夜のメモより残したい話をここに拾い上げておきます。

〔2024/7/10筆。日付変更〕

今の時代こそ胸に刻みたい言葉

これは今の時代こそ必要なのでは?と思える言葉です。
道に恵(したが)えば吉。逆に従えば凶。これ影響たり。


『書経』という中国古典からの引用。
漢文だと難しく感じるかもしれませんが、現代日本語にすればいたって当たり前の真理だと分かるはず。



現代口語訳:
「正しい道にしたがえば吉となり、逆にしたがえば凶となる。人の行為の吉凶が善悪に対応していることは、まるで光と影、音と響のようなもの」

“正しい道”とは善と言っても良いと思います。

そのような、道に逆らう行い(例:嘘をつく、盗む、人に暴力をふるう等)をすれば、悪い結果が待っている……これは当たり前のことでしょう。

だから「吉凶と善悪との関係は、光と影・音と響きのように切っても切り離せない」というわけです。

このことは人の一生という短い期間では逆に見える場合もあります。
善人がずっと辛い目に遭ういっぽう、悪人が金持ちになったり権力を得たりする場合も多い。

でも長い目で見れば必ず正当な行いは吉の結果が、その逆は凶の結果が現れます。
水が低いところへ流れて行くことと同じように変えられない道理です。

まさに今、“善悪逆転”しようとして必死な悪魔たちに突きつけたい言葉ですね。


形而上だけではなく現実の話

 

日本人なら似たような話として、仏教の“因果応報”を聴いたことがあるでしょう。

現代でスピリチュアル(主にシルバー・バーチ系)を学んだ人たちは、新たな思想としてカルマの因果法則を身に付けていますね。
当ブログに通われた方ならお馴染みの話であるはず。

でもそれらは死後世界の視点を通してしか語ることのできない真理。

カルマの話になると少々複雑、難解かもしれません。
【運命論まとめ】 「幸せ」って何ですか? 因果応報、カルマの受け取りも自分で選んだ道

しかし実はそんな特別な視点を持たなくとも、長期の目で現実を観察できる人ならこの話が本当だとわかるはずです。

善悪逆転の思想は破滅へ導く

 

そもそも『書経』は国を治める者としての心構え。
現世について話をしなければ意味がないでしょう。

「的確な政策をとれば経済がスムーズに流れ民は元気になり、国が豊かになって栄えていく」…これは当たり前の現実です。
「逆に政府が民を弾圧し経済活動を阻止するような政策をとれば、国が貧しくなり民は飢え国家崩壊する」…これも現実で必ずその通りになります。

ただ古代は政治経済がシンプルだったので結果が短期に表れました。現代はもう少し複雑なので結果が出るまで時間がかかるでしょうか。外国が干渉して延命させるようなこともありますし。

いずれにしても、“善悪逆転”の思想では必ず限界が来て破滅します。

国家も、個人の人生も同じ。

こんな当たり前の真理が分からなくなってしまったあの悪魔たちは、本当に愚かだなと思います。
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