「いちばん大切なのは、愛する才能」 映画『gifted』で悟ったこと


皆様今日から仕事始めでしょうか? 

あっという間に正月休みが過ぎてしまいましたね。

私は書こうと思っていた記事がほとんど書けなかった自分に呆れています。子供の頃はやるべきことをやらずに遊んでしまうような、だらしない子ではなかったのだけどなあ…;(何度目)

 

今年の正月休みは家族に付き合って録画を解消することになりました。

『推しの子』2期を一気見、 鬼気迫る心理描写に打たれまくり。

『ONE PIECE FILM RED』 もようやく観ました。歌と物語の完璧な融合に驚きましたね。

改めて日本アニメは凄まじく素晴らしいなと感動していました。コミック界も悪魔思想に侵略されつつありますが、こんなマンガが残っていれば日本はまだしばらく大丈夫でしょう。

 

実写映画で観たのは2017年の映画『ギフテッド』。地味な作品ながら良かったです。

 

私自身の状況とは全く異なりますので始め他人事で眺めていたのですが、裁判のシーンで思いがけず身を震わせ泣いてしまいました。

 

ちなみにこの映画の泣き所は一般にそこではないと思います。笑 

可愛らしい少女と養父との絆に涙するハートウォーミングな映画です。『マルモのおきて』などが好きな人はきっと気に入るはず。意外なことに『ONE PIECE FILM RED』ともよく似た話でした。

 

ただ“能ある子ども”に接する大人たちの態度がけっこうリアルだったために、私は自動的に自分の幼稚園時代と重ねて観てしまったのでした。

私は空気を読む子(読もうとする子)だったのであれほど目立った振る舞いはせず、生意気な回答もしなかったはず。 

だから何故に注目されたのか具体的なことは覚えていません。

それでも大人たちの自分を見る目はよく覚えています。 自分を見るために集まった先生方の顔とか。

驚き称賛してくれるのですが、どこか“商品”を見る目なのですね。

 

そんな場面を思い出しながら映画を観ていたので、裁判シーンで祖母の発言にゾオォォッと鳥肌が立ちました。

あんな母親や祖母に育てられていたら私は今生きていないでしょうし、魂から潰されていたはず。対照的だった自分の育った環境を思い出し幸運だったのだと悟ったら、涙が湧いてきました。

(私の母親は半ばネグレクト気味で教育には完全に無関心でした。一緒に暮らした祖母は本来教育熱心な人でしたが、当時の家庭内が混乱していたために私は放任で育ちました) 


客観的に見れば放置された子供で、故に何もできない大人となり、何も為せないまま人生を終えようとしているわけです。

「不幸だった」と他人は断じるはず。

でも私はきっとこういう環境を望んで生まれて来たのでしょう。少しでも干渉されていたら人生へ感謝の気持ちを持つこともありませんでした。


理想を言えば、フランクのような優しい大人に育てられたらコミュ力も育っただろうにと思いますが。笑

大人になって優しい人たちと巡り会うから良しとするか。


何より感謝を覚えたこと、愛される経験を持てたことは間違いなく幸運だったと言えます。

映画のコピー通りに私自身が「愛する才能」を得られたかどうかは分かりませんが…。確かに愛が「いちばん大切」な才能です。

 

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