我傍的、ここだけの話

吉野圭のプライベートブログです。自作品『我傍に立つ』裏話と世間雑記、占星術メモ
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短編小説、目次(ご案内と作者呟き)

オンライン小説を読むという文化がなくなってしまった昨今。サイトに置いておくのも無意味と感じまして、試し読みのために短編小説をここへ掲載することにしました。と言っても稚拙な小説のため、掲載することでかえって不利となるかもしれませんが。笑あくまでも事実の体験を書くことしか能のない素人の駄文として、温かい目で読んでくださると幸いです。――以下二作品は現代小説、仄かな恋愛風。■空蝉 -utusemi- :ある夫婦の日...
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かつて住んでいた丘の話など、小説解説オマケ

空蝉のリアルな背景前記事で「以前、読書館でこの地(空蝉の舞台)についてリアルな話を載せていたものの、ここのブログに移転する際にカットしてしまったようです。たぶん恥ずかしかったのだと思います(笑)。後で掲載しておきます。」と書いた件。投稿しました。『陽の当たる丘の家で 』このタイトルは東京少年『陽のあたる坂道で』へのオマージュ。古過ぎて誰も知らないだろうが。上エッセイは私の二十代の頃の思い出です。『空...
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高楼心譚 解説

この小説は拙著『我傍に立つ』のオリジナルイメージがベースの小説です。『我傍に立つ』は歴史記録を拠り所とした架空小説ですが、今回は記録を素材とした割合が多くなったので、現実名への書き換えが可能かと思い挑戦してみました。解説追記:実は、『我傍に立つ』での設定があまりにもだったためずっと心残りで、この番外編を執筆したものです。あくまでもフィクションなのですが、こうだったらいいなという願いで書きました。な...
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高楼心譚(六)

これは小説です。2009年筆高楼心譚(六)「英珠、君は死んだ」 赤壁戦から時が過ぎたその日、仰臥する青年に私は語りかけた。「君の葬礼も済んだ……、劉綺の人生は終わったのだよ。だから心安らかになっていい。もう何も、君の心を煩わせることはない」 眠る青年の頬は血の気を失い青ざめていたが、穏やかだった。 閉じられた瞼へ落ちる睫毛の影は濃く深い。 と、その影が揺れた。 微かに開かれた瞼の隙間から輝く瞳が私を見つ...
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高楼心譚(五)

これは小説です。2009年筆。高楼心譚(五) 夏、劉表が死んだ。 父危篤の知らせを聞いた英珠はすぐさま馬を飛ばした……、しかし英珠が城へ入ることは許されなかった。 ついに英珠は親の死に目に会えず、葬式にさえ並ぶことが出来なかった。 堅く閉ざされた城門の前で英珠は地を叩いて嘆き、号泣したという。 この話を後で聞いて私は胸が潰れる想いだった。 恩、などと周りは簡単に言う。 “逃げろ”と背中を押した私が良いこと...
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高楼心譚(四)

これは小説です。2009年筆。高楼心譚(四) その後、私は劉表の邸へ行くことを控えた。 邸で英珠と会って親しげな表情でも見せてしまい、英珠と私との関わりを家人に悟られたら危険だからだ。私に相談したことが露見して英珠が命をおびやかされ、主人へ火の粉が飛ぶことは私には耐え難い。 邸へ行かない理由を、それまでの経緯も含めて全て正直に告白すると、主人は「お前なあ。情に弱いのも大概にしろよ」 とさすがに眉根を寄...
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高楼心譚(三)

これは小説です。2009年筆高楼心譚(三) 逃げろ! 逃げて、生きろ! 拒絶されるかもしれないと思った。 家から逃げる。それは残酷な行動だ。本人にとっても家族にとってもこの世で最も辛い裏切りであり、別れだ。その残酷を受け入れることは多くの人にとって難しい。 私は祈る気持ちで彼の心に訴えかけた。 頼む、聞き入れてくれ。これしか道はないのだ。 何故だろう。今、目の前の人を救いたいと必死で思った。この人に自...
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高楼心譚(二)

これは小説です。2009年筆高楼心譚(二) 酒に釣られたわけではない。 しかし、その酒は美味だった。 水のように澄んでおり、口に含むとほのかな果実の甘みが広がり、次いで花の香りが漂う。なるほどこんな酒ならば、“神の水”と呼んでいい。酒と言えば黄色く濁り強い匂いを放つものと思っていた。このような上品な香りを抱く水の存在を、私は伝説でしか聞いたことがない。 酒はあまり詳しいほうではない。この若さではまだろく...
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高楼心譚(一)

これは小説です。2009年筆。【注記】・劉キの「キ(王+奇)」は機種依存文字のため「綺」に変えています。・劉キの字、「英(えん)珠(しゅ)」は作者の創作です。 2019/7/2タイトル変更しました 『高楼想話』→『高楼心譚』(ブタノハナ様よりご提案)高楼心譚(一) 先生、先生と声がするので、周りを見回すと木陰から白い顔が覗いた。「英珠(えんしゅ)」「先生、お話が」 頬を紅く染めてこちらを真摯に見つめる顔はまだ少年のよ...
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水の話【小説・水魚之交】

※これは、自作品『我傍に立つ』の番外編として書いた短編を実名化した小説です。「統領」とは私のフィクションの中での主人の呼び方(現代日本語ニュアンス)であり、史実として正確なものではありません。水の話「水、ですか」「そう、確かに“水”と」「水……」 私は口の中でその言葉を繰り返し考え込んだ。 話がある、と趙将軍(趙雲・子龍)が私を庭に呼び出したのは、夏の日差しが降り注ぐある午後のことだった。色が白過ぎて...
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Author : 吉野 圭

勤め人。趣味は読書、占星術。
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