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次に書く予定の話の、前置きとしてこの雑談を上げます。

まずはこちら、知恵袋で目に留まった質問をご紹介。長いけど全文引用してみる。

 ⇒何故、日本人に諸葛亮孔明の人気があるのでしょうか?
何故、日本人に諸葛亮孔明の人気があるのでしょうか?

私は三国志が好きで何度も読んでいますが、諸葛亮孔明は好きになれません。

私が彼を好きになれない理由が3つあります。

1つ目は魏延に対する扱いです。彼が家臣になった時に反骨の相があるからと殺そうとします。そして、北伐の際には敵諸共焼き殺そうとします。最後には、自分の死後に魏延だけを敵中に孤立させるように指示します。さらに北伐の際に魏延の献策した子午道からの長安奇襲作戦も一蹴し、持久戦を取ったばかりに敗戦を重ねます。この魏延への対応はあまりにも酷く、彼が謀反を起こしたのも肯けます。

2つ目は彼の賞罰に対する曖昧さです。北伐で命令違反を犯して大敗した魏延に対しての対応でも、副官の陳式を処罰した不公平な裁きがありました。そして、法正が罪を犯した時も「法正は蜀に必要だから」と不問にしました。馬謖に対しては厳格さを見せましたが、あれは北伐失敗のスケープゴートなんじゃないかとさえ思えます。魏延を焼き殺すことに失敗した罪を馬岱に責任転嫁したことです。これは、正直、恐ろしかった。

他にも色々ありますが、孔明はどう考えても日本人受けするタイプではありません。それどころか、日本人からすれば、最も嫌悪されるべき人間だと思います。それなのに、人気があるのが不思議でなりません。その理由はなんでしょうか?教えてください。

/mor********さん 2013/1/611:54:48
驚いたな。何の話か分からなかった。
これはフィクションの話だ。笑

>魏延に対する扱いです。彼が家臣になった時に反骨の相があるからと殺そうとします。
>魏延を焼き殺すことに失敗した罪を馬岱に責任転嫁したことです。
>あれは北伐失敗のスケープゴートなんじゃないかとさえ思えます。魏延を焼き殺すことに失敗した罪を馬岱に責任転嫁したことです。


阿呆な設定だなあ……。こんな史実があると本気で信じているのだろうか?
小説まで現実そのものだと鵜呑みにするような騙されやすい人は、プロの詐欺師に遭遇したら百発百中で騙されるだろう。この人は公開の場で、大声で「自分は鴨になります!」とアピールしているようなもの。今頃カルト宗教やマルチ商法にはまっていないか心配。
 参照 ⇒赤壁戦の話は現実なのか? 三国志フィクションで誤解が浸透している話、本当のところ
 
この人の心配はともかく、上のフィクションキャラクターは私も嫌いだな。
私はフィクションを読まないのでこういうアホな設定を知らないのだけど、確かに小説等でこんな設定に触れたら、私もこの諸葛亮という人物が大嫌いになるだろうとは思った。

初来訪の方へ:当ブログ筆者は歴史人物に興味がないのに、何の因果かこの人物について詳しく知る運命を持った者です。フィクション三国志は一度も通読したことがありません


もともと私はあらゆる創作の中で、知的ポジションにいる人物が嫌いだった。
今はそうでもないが子供の頃は生理的に嫌悪した。
特に『三国演義』中の孔明は始めから天狗(高飛車で自惚れたタイプ)として描かれているらしく、それは私の最も嫌いなタイプだ。もし私が何の先入観もなく創作『三国志』に触れていたら、孔明が最も大嫌いなキャラクターになっていただろう。

おそらく、お勉強ができるタイプとしての近親憎悪的な反応だ。
でも自分なら、知的に優位であったとしてもそれだけで他者を見下すことがないので、天狗のキャラクターがなおさら許せないと感じてしまうのだ。

あとは軍事的に、奇策で勝利することはあり得ないと思ってしまうので、小手先の奇策を連発する孔明キャラクターを「バカ」と思って大嫌いになっていたことだろう。
(実は「バカ」なのはフィクション創作家だということになるのだが。軍事知識ゼロの作家さんが書いているので仕方がない)

フィクション孔明ファンの人、本当にすみません。


史実の諸葛亮については、ほとんど興味を持たないだろうが、
「ふーん。東洋人にしてはマシなほうじゃん」
と思うことだろう。
(ああこれは上から目線な言い方。ファンの方に申し訳ない)

現実の諸葛亮は、私から見てやることは妥当。
状況的に、気の毒にとは思っていたかもしれない。
共鳴はしていたかな? 疑問だな。
弱気なところ、地味なところ、詳しく知れば痛々しく共鳴していたと思う。
でもきっとそこまで知りたいと思うほど興味を持たないので、一生知らないまま終わっただろう。


上の質問、回答について評。
質問者がベストアンサーに選んだのはただ劉備陣営の悪口を言いたいだけのサヨなので無視するとして。
史実の知識があるのはこの人だろうか。
3つあると言いつつ2つ目までしかないのは置いておきます

まず、前提として三国志には「正史」と「演義」があります
正史は本物の歴史
演義は歴史を元にした歴史小説です
あなたの言っているエピソードはほとんどが演義だけのエピソード、つまり後世の後付創作です

後付創作なので、やりたい放題です
諸葛亮は何でもできるスーパー軍師になっています
例えば実際の歴史で魏延は反逆をします(実は反逆とは言い難いのですが、長くなるので割愛)
演義では諸葛亮が魏延の反逆を相当早い段階で見抜いて警戒していたというストーリーになっています

が、やりすぎたせいで逆に諸葛亮のせいで反逆したようになってしまってますね
特に焼き殺そうとした場面は魏延の人気がほとんどない本場中国ですら「諸葛亮の性格が悪すぎる」と受けが悪く、現在ではその部分がカットされた小説が主流のようです
そのためこのエピソードを知らない諸葛亮ファンも多いのではないでしょうか

ちなみに本当の歴史としての諸葛亮と魏延は、意見が対立することはあってもお互いの能力は認め合っていたようです


賞罰については諸葛亮は当時としてはトップクラスに公平でした
自分で自分を罰することもありました
これは演義でも正史でも同じはず
法正のような例外は、当時としてはよくあることで孫権や曹操も似たようなことをやっています

馬岱の件は勘違いか読んだ本の書き方が悪かったかです
実は馬岱の処罰は、魏延を欺くための演技でした
わざと彼を処罰して地位を落とし魏延の副官にすることで魏延の反逆を防ごうという策略です
蜀版苦肉の策であり、責任転嫁というわけではありません
ただ、このエピソードも魏延を焼き殺そうとしたエピソード同様カットされてるものが多いようです


諸葛亮の人気の一番の理由は、まあぶっちゃけ活躍の場が多いからでしょう
また、三国志の関連物はいくらでもあります
特に最近のものであれば、不要なエピソードは消して日本人受けするようなアレンジをしつつ主要人物の活躍はそのままなストーリーになったりします
そうなれば当然さらに人気が出ます

公平で忠義心が高く手広くなんでもやり当時の人々からの評価も高い
むしろ日本人受けする人物だと思います

/kou********さん 2013/1/623:30:37
うん、前段の
「特に焼き殺そうとした場面は魏延の人気がほとんどない本場中国ですら「諸葛亮の性格が悪すぎる」と受けが悪く、現在ではその部分がカットされた小説が主流」
という箇所は、羅漢中編『三国演義』のことなのだろう。
なるほど、あのアホ設定はフィクションの原作(変な表現)なのだね。

私は前々から思っていたが、日本の昔話に比べてみても、中国人の創作に関する才能のなさは古代から絶望的だ。
「エンタ-テイメントだからいいでしょ」という言い訳も無効になるほど価値観が酷い。おそらく現代日本で、テレビドラマとして放送したら局が炎上するレベルの不可解な価値観で描かれている。
もし私が『三国演義』で共鳴する箇所があるとしたら、そこだけめずらしく史実だったりするのだろう。

>賞罰については諸葛亮は当時としてはトップクラスに公平でした

「当時としては」と言うより、「中国人としては」あるいは「東洋人としては」ね。
つまり、「ごく普通」のリーガル・マインド(法的精神)を持っていたというだけのこと。
ごく普通、の人間がことさら目立つ中国政府・王朝よ、反省せよ。

>公平で忠義心が高く手広くなんでもやり当時の人々からの評価も高い
>むしろ日本人受けする人物だと思います

日本人受けするかどうかは分からないが、日本人的ではあると思う。
どちらかと言えば、彼の価値観は現代日本人に近い気がする。(政府トップではなくて一般日本人)
真っ当であろうとして、非合理に苦しみつつどうにか整合性を保とうとした、これは現代の一般日本人に相当する「普通の生き方」なのではないだろうか。
追記 ただし法的な話(リーガルマインド)に関しては、一般日本人と彼は気が合いそうにないが。

続き >>「法治」とは何か。法の適用とリーガルマインド


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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei


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