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東洋人が占星術を苦手とする理由は、西洋人との見方の違い?

前記事で触れた話の補足。愚痴かもしれません。


長いこと占星術サイトをやってきた私の悩みは、「星座(サイン)タイプ」の特徴を理解している人が非常に少ない、そのためご本人のホロスコープについて説明するのにも苦労するということです。

「どうしても星座特徴を理解してもらえない」
と言うのは、まるで自分一人が優秀だと言っているようで嫌ですね。
たぶんそうではないのだと思います。

おそらく、これは単に、物の見方の違いなのかもしれません。

中国人も日本人と同じく、どうやら星座解釈を拡大していく傾向がある……と知った時に気付いたのは、『あなたは西洋人タイプか、東洋人タイプか? 』で書いた物の見方の違いでした。

あの記事でリンクしたテストから分かりやすいものだけ引用してみます。

問い1.

この図を見てください。
nisi1.gif

上の花はAとBどちらのグループに入ると思いますか?
nisi2.gif
画像はhttps://jp.vonvon.me/quiz/22#introより引用


問い2.

猿はどちらと関連性が高いですか?

A/  猫
B/ バナナ

……どうでしたか?


私は迷わずAと答えるのですが、こちらは西洋人に多い回答。
東洋人は一般にBと答える人が多いようです。

これは、西洋人が中心的で本質的な性質(茎が真っ直ぐ等)でカテゴリ分けする傾向があるのに対し、東洋人は周辺的で包括的な情報(花びらが丸いなど)でグループ分けするから。
猿とバナナを結び付けるのも、「猿がバナナを食べる」という関連性で考える東洋人ならではです。動物というカテゴリーで分けるのは西洋人気質。

どちらが良い・悪いと言うのではなく、文化風習による考え方の違いなのだと思います。
たとえば肌の色が違う多民族国家に慣らされたかどうか。(肌の色の違う多民族国家では、色ではなく形で人間だと判断しなければならない)
狩猟文化か、農耕文化か。(狩猟文化は瞬時にその場の状況を判断する必要があるので、本質を見なければならない。農耕文化は一つ土地に留まり作物を育てるので細かい情報が増えるほうが望ましい)
等々。

しかし、占星術は明らかに西洋タイプの思考から生まれたものなのです。
西洋で育まれたのだから当然ですが。

つまり星座(サイン)というものは、些末な見た目に関わらず、本質タイプにより一瞬で分類できるようにできている。
そのために、解釈を「削ぎ落とす」必要があるわけです。

いっぽう東洋人が占星術などを手にすると、どうしても
「私は〇〇座の人でこんなタイプを見た」
という些末で周辺的な情報を蓄積したくなってしまい、解釈を膨大に広げていきます。
あるいは
「〇〇座の人と〇〇座の人は相性が良い、悪い」
といった関係性の話ばかりに溺れます。
そしていつまでたっても、本質分類が語られることはありません。
話を始める前に本質を見るべきだ、ということにすら、誰も思い至らないのかもしれません。

五行占術にしても、始めはスッキリとした五行のタイプ分けだったはずが、いつしか変通星(関わり)ばかり細かく追及していくものになってしまった。
こうして東洋の学問は、いつも枝葉の迷路に広がっていく。

決して東洋をディスりたくてこんなことを書いているのではないのですが。
人には向き・不向きというものがあり、どうやら東洋人全般が占星術などのカテゴリー分けを苦手とするようです。

法律や軍事の問題もこれに似ている。
東洋では些末で周辺的な話が多く、理論の骨格が語られない。
たとえば軍事でも「奇策が必要」などと東洋人が言う(別館リンク)のは、周辺の些末な情報ばかり見て軍事の本質を無視しているからです。
「法治」という概念がなかなか東洋に浸透しないのも、法律を論理的な骨格で眺めることが東洋人には難しいからでしょうか。


……困った。
この東洋世界で、本質で判断するということをどう説明していったらいいのだろう。
今さらですが頭を抱えています。


続きの話。>>東洋人が枝葉に囚われるのは何故? 「削ぎ落とす」のが、俯瞰思考のコツ


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