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高楼心譚 解説

この小説は拙著『我傍に立つ』のオリジナルイメージがベースの小説です。
『我傍に立つ』は歴史記録を拠り所とした架空小説ですが、今回は記録を素材とした割合が多くなったので、現実名への書き換えが可能かと思い挑戦してみました。

解説追記:
実は、『我傍に立つ』での設定があまりにもだったためずっと心残りで、この番外編を執筆したものです。
あくまでもフィクションなのですが、こうだったらいいなという願いで書きました。

なお(ご存知でしょうが)素材としたエピソードは『蜀志・諸葛亮伝』に記録されているもの。
プラス、近年の私自身の身近な出来事をモデルとしました。
『平話(民間伝承)』の文章は著者の創作です。ただしこのような内容の伝承は実際に語り継がれているそうです。

劉キに関して正式に残る記録の全文は以下の通りとなります。

<引用> 
 表受後妻之言、愛少子ソウ、不悦於キ。
 キ毎欲与亮謀自安之術。亮輒巨塞、未与処画。
 キ及将亮游観後園、共上高楼、飲宴之間、令人去梯、因謂亮曰、
 今日上不至天、下不至地、言出子口、入於吾耳。可以言未。
 亮答曰、君不見申生在内而危、重耳在外而安乎。
 キ意感梧、陰規出計。会黄祖死、得出、遂為江夏太守。
 『蜀志・諸葛亮伝』 

訳:劉表は後妻の言葉を信じ、長男キをあまり良く思わず、弟のソウを愛した。
キはかねてから諸葛亮に「自分が安全に生きるためにはどうしたら良いか」相談しようとしていたが、亮は拒絶し逃げ回っていた。
そこでキは亮を後園の高楼に連れて行き、酒を出してもてなした。その間に人をして梯子をはずさせ(降りられないようにし)、言った。
「今は何を仰っても天にも地にも届きません、あなたの声は私だけの耳に入ります、どうぞ思うことを仰ってください」
亮は答えて言った、「あなたは申生が国内にいて危難に遭い、重耳が国外にいて安全に生きたのびたのを知っていますか」。
キは亮の言わんとすることに気付いて、脱出の機会を待った。ちょうどその時、黄祖が死に、キはその後任を申し出、江夏太守となることが出来た。


ちなみに漢代で酒といえば老酒などの黄色い酒がお馴染み。澄んだ酒はまだありませんでした。
モデルとしたのは兵庫県の日本酒、香住鶴(かすみづる)。この小説の第二素材である「2009年の身近なエピソード」、かつての著者の友人の故郷で造られている酒です。この小説に日本酒を登場させたのは著者の個人的なお遊びです、鵜呑みになさらないように。
(なお2009年に別れた友と語らった「高楼」はインターネットでした。この小説の舞台である209年の主人公たちと違ってあまり良くない別れ方をしましたが、自由を得たあの人が今も幸せでいてくれることを願います)

【詳しい話】
 >>2009年と209年の物語 / 『高楼心譚』について

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