2018
Nov
12
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ネガティブの逆襲。Eve MV「トーキョーゲットー」や、「命に嫌われている。」等
先日に引き続き音楽、J-POPの話。
「行儀がイイ」「偽善者」と思われがちな私※なのだが、実は明る過ぎる前向きな歌が苦手で、長く聴き続けることができない。
自分がテンションの低いタイプだからか。
少し暗めだったり、愚痴や弱音などネガティブな言葉がある歌のほうが馴染める。
愚痴や弱音は人の本音だと思っている。もちろん前向きな気分になる時は現実にあって、それも当然ながら本音なので否定するのは間違っているが、一切のネガティブを排除する世界は不健康で間違っている。
私はポジティブもネガティブも、全ての本音がある世界のほうを愛する。
(だから「全ての正義は偽善」、「悪が真実で本音だ」と言う世界観を持つ人も無理。それは生まれつき悪を好む人たちだけの真実で、我々にとっては欺瞞でしかないので)
※ここの小説やブログ等を知らないオフの人に言われること。子供の頃は今よりもっと激しく徹底的に「いい子」扱いされていた
最近の若い人の歌は馬鹿みたいに明るいだけではないので、いいね。
やっと皆が本当の歌を歌い出した気がしてる。今の十代が羨ましい。
たとえば前も出した米津の『Lemon』『Flamingo』『LOSER』もそうだし、Eve MV『トーキョーゲットー』などもいい。
これは引かれるかもしれないのだがご紹介。
※アニメは芸術性が高いものの、不気味で怖い感じなので苦手な方は再生注意
(このお洒落かつダークな世界観も凄いなと思ったのだが、音楽性、技術も昔より明らかに上がっている。最近の子は努力も凄いなと、つくづく)
他に、ダーク感強めなこちら、『命に嫌われている。』は突き刺さった。
本家もいいが、個人的にこちらの歌い方のほうが刺さったので貼っておきます。
どうでもいいことながら、この活版文字風・明朝フォントの使い方に痺れる。嫌いな人も多いだろうが。
思うにこういったダークな世界観を描く傾向は、少し前の
「がんばろう」
「ありがとう」
の押し付けへの反発なのかもしれない。
あと、アニメや文学など、オタク的だと虐げられてきた世界観が少しずつ世間でも認められるようになってきた。これはいいこと。
芸術を排除し、「金になるエンタ-テイメント」だけを崇拝して、人々がバカになるような言葉だけ大量生産してきた世の中のほうが病的だった。だから今のほうが人間としては健康だと言える。
オマケで、『命に嫌われている。』の感想。
歌詞は真実の意味で現代的で、これも苦手な人が多いだろう。
これを友人に紹介したら「病んでるの?」と言われた人がいたそうだが、確かにそう思われるだろうな。
この歌詞は、命の重みだけを過剰に教育し続けている現代のおかしさを表しているよね。
「一つの命は重い」と教える一方で、それが何故なのか教えない。
「死んではいけない」と教えながら、生きる意味を与えない。
「生きていることは素晴らしい」と教えながら、何が幸福なのか誰も分かっていない。
……偏っている、矛盾している。
しかもテレビ画面やネットの向こうの現実では、毎日たくさんの命が死んでいく。
明らかに、命は軽い。塵芥よりも、圧倒で軽い。
これが引きで観た世界の真実かどうかと言うと間違っているのだが、現代においては真実ではある。
現代世界はこんなふうに出来ているし、我々はこう教育されて育ったな。
死があまりにも軽い。そのわり、死でしか人生を感じられない。
ずっとそんな時代が続いている。
もう少し引きで観た世界から言えば、人間はもっと素直でいい。
愛しい人が死んだら、全力で悲しめばいいんだよ。
エゴだから何だ?
愛しいという気持ちはエゴでいいんだ。(相手に押し付けず、物として求めないなら)
死ぬことも、真実、現代人が思うほど重要ではない。
命はそこまで重くない。「重い」と考えるからこそ殺したくなる。殺すことに何の意味もないと知れば、殺し殺されにあがくことが馬鹿馬鹿しくなるだろう。
だからここまで命をプレッシャーに思うことはない。
何も無駄になることはないから、安心して生きろ。呼吸を愉しめ。
これも価値観の押し付け? エゴ? いいんじゃないか、それで。皆、お互い様。
「行儀がイイ」「偽善者」と思われがちな私※なのだが、実は明る過ぎる前向きな歌が苦手で、長く聴き続けることができない。
自分がテンションの低いタイプだからか。
少し暗めだったり、愚痴や弱音などネガティブな言葉がある歌のほうが馴染める。
愚痴や弱音は人の本音だと思っている。もちろん前向きな気分になる時は現実にあって、それも当然ながら本音なので否定するのは間違っているが、一切のネガティブを排除する世界は不健康で間違っている。
私はポジティブもネガティブも、全ての本音がある世界のほうを愛する。
(だから「全ての正義は偽善」、「悪が真実で本音だ」と言う世界観を持つ人も無理。それは生まれつき悪を好む人たちだけの真実で、我々にとっては欺瞞でしかないので)
※ここの小説やブログ等を知らないオフの人に言われること。子供の頃は今よりもっと激しく徹底的に「いい子」扱いされていた
最近の若い人の歌は馬鹿みたいに明るいだけではないので、いいね。
やっと皆が本当の歌を歌い出した気がしてる。今の十代が羨ましい。
たとえば前も出した米津の『Lemon』『Flamingo』『LOSER』もそうだし、Eve MV『トーキョーゲットー』などもいい。
これは引かれるかもしれないのだがご紹介。
※アニメは芸術性が高いものの、不気味で怖い感じなので苦手な方は再生注意
(このお洒落かつダークな世界観も凄いなと思ったのだが、音楽性、技術も昔より明らかに上がっている。最近の子は努力も凄いなと、つくづく)
他に、ダーク感強めなこちら、『命に嫌われている。』は突き刺さった。
本家もいいが、個人的にこちらの歌い方のほうが刺さったので貼っておきます。
どうでもいいことながら、この活版文字風・明朝フォントの使い方に痺れる。嫌いな人も多いだろうが。
思うにこういったダークな世界観を描く傾向は、少し前の
「がんばろう」
「ありがとう」
の押し付けへの反発なのかもしれない。
あと、アニメや文学など、オタク的だと虐げられてきた世界観が少しずつ世間でも認められるようになってきた。これはいいこと。
芸術を排除し、「金になるエンタ-テイメント」だけを崇拝して、人々がバカになるような言葉だけ大量生産してきた世の中のほうが病的だった。だから今のほうが人間としては健康だと言える。
命に嫌われている。感想
オマケで、『命に嫌われている。』の感想。
歌詞は真実の意味で現代的で、これも苦手な人が多いだろう。
これを友人に紹介したら「病んでるの?」と言われた人がいたそうだが、確かにそう思われるだろうな。
この歌詞は、命の重みだけを過剰に教育し続けている現代のおかしさを表しているよね。
「一つの命は重い」と教える一方で、それが何故なのか教えない。
「死んではいけない」と教えながら、生きる意味を与えない。
「生きていることは素晴らしい」と教えながら、何が幸福なのか誰も分かっていない。
……偏っている、矛盾している。
しかもテレビ画面やネットの向こうの現実では、毎日たくさんの命が死んでいく。
明らかに、命は軽い。塵芥よりも、圧倒で軽い。
「死にたいなんて言うなよ。」だね。そう思う。
「諦めずに生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて間違ってるよな。
実際 自分が死ぬのは良くて
周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」ってエゴなんです
これが引きで観た世界の真実かどうかと言うと間違っているのだが、現代においては真実ではある。
現代世界はこんなふうに出来ているし、我々はこう教育されて育ったな。
死があまりにも軽い。そのわり、死でしか人生を感じられない。
ずっとそんな時代が続いている。
もう少し引きで観た世界から言えば、人間はもっと素直でいい。
愛しい人が死んだら、全力で悲しめばいいんだよ。
エゴだから何だ?
愛しいという気持ちはエゴでいいんだ。(相手に押し付けず、物として求めないなら)
死ぬことも、真実、現代人が思うほど重要ではない。
命はそこまで重くない。「重い」と考えるからこそ殺したくなる。殺すことに何の意味もないと知れば、殺し殺されにあがくことが馬鹿馬鹿しくなるだろう。
だからここまで命をプレッシャーに思うことはない。
何も無駄になることはないから、安心して生きろ。呼吸を愉しめ。
これも価値観の押し付け? エゴ? いいんじゃないか、それで。皆、お互い様。
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