ゴーン氏逮捕に上司曰、「他人に厳しく自分にも厳しければレジェンドになれたのに」 精神の天国地獄とは

吉野 圭-Yoshino Kei

カルロス・ゴーンの逮捕で世界に衝撃が走る。

https://kokodakenobekkan-2018.tumblr.com/post/180310906221/日産カルロスゴーンの50億円報酬隠しに仏労働者も激怒-私腹肥やすコストキラーに同情の余地なし木

このニュースを眺めつつ、私が思っていたのは
「権力を持つと人はどうして金を無限に欲しがるようになるのか……?」
という疑問だった。
年俸10億とか。
たった一年でも人が暮らすには余りあるほどの収入を得ておきながら、さらに不正をはたらき貪ろうとする。一家族ではとうてい使い切れない額だろうに。

世界中、独裁者の多くがこうなるのは不思議だ。
いったい彼らは何年生きるつもりで貪っているのだろう?
金を貪りたい、手放したくないから永遠の命を望むのか? 
謎。

いくら金があってもこういう人の精神は地獄だね。


それにしても憤りを覚えるのは、ゴーン氏が社員には極端な節約を強いていたこと。

日産では2万1000の人員を削減した。
さらに徹底的なコストカットを強いた。経費を使うことには非常に潔癖で、取引先への歳暮や年賀状も禁じたという。社員の給与も減らした。
おかげで日産は負債をゼロとしV字回復したのだが……、

2万1000人の首を斬り、潔癖にコストカットを強いたぶん、私腹を肥やしていたとは。
酷過ぎる。ゴーンが私腹を肥やした金で、いったい何人の社員が救われただろうか。

唖然としつつこのニュースを眺めていた私へ、一緒にニュースを見ていた上司がポツリと一言。
「あそこまで潔癖なら、自分に対しても潔癖にすればレジェンドになれたのにな」

う、……ん、なるほど。
レジェンドね。
なれたかもね。

ただしレジェンドになってもしょせんはオモチャになり、嫉妬を浴びて憎悪され、ボロ雑巾のように弄ばれるだけだけどな。
何の意味もない。

特に現代の人は自分一人が欲を貪ることを「正義」と思っているから、欲を貪らなかった人間の存在は邪魔で、憎悪の対象なのだと思う。
かと言ってゴーンのような私腹を肥やした人間もまた嫉妬の対象で、憎むだけなのだけど。
どちらにしても嫉妬と憎悪しかない、今の人たちは。

地上は結局、こんな木偶たちの棲み処だから、「名誉には何の意味もない」のは真実。
レジェンドになっても損するだけ。


真実を言えば。
人が目指すべきものは、名誉すらも関係ない、たった一人でも目指すことのできる精神の天国だと思う。

――精神の天国とは何か?

自分一人のためだけに生きないことだ。
欲を貪って欲に溺れないことだ。
誰かの幸福を全力で願うこと。命尽きるまで。

間違いなく、天国はその瞬間の精神にしかないのだと思うよ。

天国も地獄も、今ここの心にある。


2019/3/7 読みやすさのため文章修正
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