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今日は純粋に体について。医療的な話です。
(この記事は敬体で書きます)

自分と同じ体質の人がいた

1/6、正月から屠蘇を飲んで寝込んでしまった……という話を書いたところ、読者様から「自分も同じような体質!」とのご報告をいただいて驚きました。

その方の症状は、
 ・温泉に入る
 ・お屠蘇(漢方)を飲む
 ・サウナに入る
など血行を良くする行いをすると極度の虚脱感に襲われ、体に力が入らなくなり、しばらく日常生活が不可能になってしまうということ。

また、通常の生活を送っていてもひんぱんに眩暈に襲われることがあるそうです。
ところが病院で様々な検査をしても異常が見つからず、
「自律神経失調症ですね」
と言われるだけで何の処置もしてもらえないらしい。
おそらく「気のせい」「ストレスのせい」と医師に言われたこともあるのでしょう、心療内科にも通ったそうですが解消されず。
高額な漢方やサプリなどを薦められるも、それらは概ね血行を良くする作用があるために逆効果だったそうです。

なるほど、ほぼ私と同じです。
私の場合は「脱力感」ではなくて、血管拡張による片頭痛や、激烈な腹痛と嘔吐(自家中毒に似た症状)なので結果は少し違うのかなという気がしますが……。
血行を良くする薬や行いがことごとく「毒」となってしまう点は同じ。
おそらく体調の悪さを招くきっかけが同じなのだろうと思います。

私も漢方やサプリなどには酷い目に遭ってきました。
具合の悪さを訴えると、やはりたいていの医師は漢方を奨めるのですが全て裏目に出て苦しむ羽目になったという。

今年の屠蘇は、正月くらい構わないだろうとうっかり飲み過ぎてしまったので(と言っても小さな杯で二杯だけですが)、一週間くらい苦しみました。
分かっていたのに我ながら阿呆です。


血行を良くするものが「毒」となる、めずらしい体質

漢方もそうですが、現代の医学でも「血の滞りが万病のもと」とされています。
そのためほとんどの漢方やサプリメントは血行を良くする作用が基本となっています。
世の中で「体にいい」と言われ声高に推奨されている食品も、たいてい血行を良くするものです。

〔血行を良くする食品の例〕
 ・にんにく
 ・ねぎ
 ・ショウガ
 ・ココア
 ・肉桂(シナモン)
 ・DHA、EPA

たいていの人にとってこれらの食品は健康を増進させるでしょう。
しかし、ほんの一部ですが血行を良くすることで具合が悪くなる体質の人がいて、それが我々なのだと思います。

おそらく芥川龍之介もこちら側だったと思うのですが、彼は毎日ココアを飲み続けたために症状を悪化させていました。しかし、やはり医師たちには原因が分からず、見当違いの精神病薬を処方されてさらに苦しんだようです。

長いこと医学で無視されてきた我々の症状は、医者から「気のせい」「あり得ない」と笑われるだけ。
このため、現代でもまだ医学的なデータとしてほとんど上がっていないのでは?

現代医療からの僅かながらの手がかりと言えるのは、上の症状を教えてくださった読者様がある医師から
「血管の収縮力が弱く血液の流れが悪い」
という診断を受けたことがあったこと。
(しかし治療法はなく解消されなかった)
この僅かな情報から、読者様は
「アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌が弱い。つまり副腎の機能が弱い」
ということをご自分で推測し、それらの分泌を高めるサプリメントを探し当てて服用し、少し症状が改善されているようです。


まずは重大な疾患を疑う

「アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌が弱い。つまり副腎の機能が弱い」
というのは、副腎という臓器がアドレナリンなどのホルモンを分泌する臓器だからです。

上の読者様はおそらく様々な検査をされているだろうから、内臓機能に問題は発見されなかったのだと思います。
しかし、同じ症状を持つ方は、まず副腎機能不全を疑って検査してください。
副腎機能不全であった場合は放置すると生命の危機に直結します。
糖質コルチコイドの代表的なホルモンであるコルチゾールは、体内に塩分を保持して血圧を維持し、血糖を上昇させる働きがあります。このホルモンが欠乏した場合は、倦怠感が出現して低血圧・低血糖となります。極端に欠乏すると、血圧が維持できずショック状態となり、生命の危険にさらされます(副腎クリーゼ)。また、鉱質コルチコイドの代表的なホルモンであるアルドステロンは、血圧の維持に必要なため、これが欠乏すると低血圧を引き起こします。

済生会「副腎機能不全とは」
副腎の検査をして何の問題もなかった場合のみ、次に書く話が当てはまると思います。


性格(脳)が体調不良を起こしている

内臓に問題がなければ、次に考えられるのは脳の問題です。
「脳の問題」と言っても障碍などではなく、単なる性格による傾向というくらい。
実はこの「性格傾向」が意外と肉体には大きな影響を及ぼしていて、筆者や読者様のように日常生活に支障をきたすほどの症状を起こす場合があります。

これは言わば、医師が言う通り「自律神経」の問題ではあるのですが、一般に「自律神経失調症」と診断される場合は交感神経優位となって問題が起きている場合がほとんど。
ところが我々は真逆で副交感神経が優位なので、一般の自律神経失調症の治療を施されると症状を悪化させます。

性格について、もう少し具体的にお話をします。

読者様からお話を伺って驚いたのは、性格も筆者とよく似ていたことです。
〔読者様の性格特徴〕
 ・おおむねテンションが低い
 ・幼い頃から「大人しいタイプ」「落ち着いている」と言われる
 ・無理して笑顔を作るので「いつもニコニコしている」と言われる
 ・テンションが低過ぎて「ヤル気がない」ように見られる

(ここから少し占いの話。占いを信じない人は読み飛ばしてください)
この性格特徴を裏付けるかのように、読者様も宿曜占星術では私と同じ【壁宿】だとか。
と言うことは他人を気遣って神経をすり減らすことが多いのでは……と想像します。
だからと言って、ストレスで交感神経が高まっているということはないと思います。
逆に【壁宿】の人は激しいストレスにさらされた経験があるために、「落ち着きを得る」能力が高くなり過ぎていると言えます。
この能力は、戦争がなくなりストレスの少ない現代日本では過剰であるから、体調を悪くさせる方向へ作用してしまっているのではと推測されます。

現代心理テストでも、私は
「バランスのAタイプ」「冷静沈着タイプ」
と出ます。
さらに病院にて自律神経の検査をしたところ案の定、「副交感神経優位の傾向あり」という結果が出ました。

スマホアプリ『ストレススキャン』等では簡易ながら、自律神経の状態を推測できます。
このアプリで日常的にチェックしているのですが、やはり「ストレスが低い(副交感神経が優位)」と出ることが多いです。
最も症状が激烈で苦しんでいる時にがんばってこのチェックをしてみたら、なんと「ストレスが非常に低い。リラックス状態」と出ました。キャラクターが全開の笑顔だったのでさすがにイラッときました(笑)。人が苦しんでいるのに笑顔はやめて欲しい……。

以上のことから、やはり私の苦しみは「過剰な副交感神経優位」によって起きていることが分かります。

どうして具合が悪くなるのか? と言うと、副交感神経があまりにも優位過ぎると
 ・血管拡張によって片頭痛を起こす
 ・胃腸が過剰に動いて腹痛、嘔吐を起こす
からでしょう。

(私の場合は「痛み」として出て、しばらくすると治まります。上の読者様は主な症状が「脱力感」で長く続くそうなので、経過が私とは少し違うのかもしれません。しかしまず血管拡張がきっかけであることが同じです)

スマホアプリのキャラクターが笑顔だったことからも分かる通り、現代医療で「副交感神経優位」はストレスがない状態を表し、一律で「良いこと」に振り分けられています。
このため我々のような特異体質の人間が病院を受診しても、他人より健康と診断されるだけで、「気のせい」と鼻で笑われてしまいます。

しかし現実に目の前で苦しんでいる患者のことを、「気のせい」と笑って無視する医師たちはいかがなものでしょうか。
現代医療でまだ定義されていない症状を何でも「気にせい」に振り分けて片付けるのは酷い。
医師から「気のせい」と言われて話も聞いてもらえないのは、患者としてとても辛いのです。治療法が分からないのは仕方がないのですが、医師が嘲笑するのはどうかやめていただきたいです。


緩和法

おそらく我々は少数派なので、これからも研究は進まないはず。
このため西洋医学での完治は難しいと思います。

緩和法として、私が最も有効と思うのは「運動すること」です。
あと、ドーパミンが出るような興奮する習慣をつけること。
――しかし実はこれがとても難しい。生活習慣や、性格まで変えるように努力せねばならないわけなので。
私も少し運動は始めましたが、興奮するような性格にチェンジするのはやはり難しいようです。


サプリメントは気を付けねばなりませんが、症状緩和のサポートになるでしょう。
参考までに、読者様が食品として摂取して症状が緩和されたものをご紹介しておきます。
食品とは言え体質によって合う・合わないがありますので摂取する際は充分にご注意ください。
また、必ず病院にて一度全身の検査をされてからにしてください。疾患があればそちらの治療を優先させるように。

サプリの販売ページへのリンクは控えます。お手数ですが必要な方は検索してださい。

ウコン

ウコン(クルクミン)は抗うつ作用があるそうで、アドレナリン等の分泌を助けます。
アドレナリン系ホルモン値が低いために症状が起きている我々には向いていると思います。
カレーなど日常的な食品からも摂取できますから安全性は高いと言えるでしょう。

ただし、ウコンの過剰摂取は肝機能に障害を起こすことがあります。サプリメントや粉末での摂取はあまりお奨めできません。特に肝機能が弱い人は注意してください。
 参考 ⇒ウコンの採り過ぎに注意

ボラーゴ

ルリジサという薬草を原料にしたハーブ酒。アルコール飲料のため、成人限定。
ルリジサとはギリシャ時代、戦闘前の兵士の士気を上げるために飲まれた薬草だとか。
rurijisa.jpg(c)jengod:CC BY-SA 4.0 ウィキペディア「ルリジサ」

「士気を上げるために飲まれた」ということは、やはり副腎機能を高め、アドレナリンの分泌を助ける効能があるのだと考えられます。

今のところホメオパシーサイトでしか販売されていないようなのですが、科学薬品を使った際どいものではなく、食品または西洋ハーブ(漢方の西洋版)の部類に入るため安心ではあります。
ただそれでも合う・合わないがありますので、大量に飲料しないようにしてください。

 検索ワード: ボラーゴ × 洞爺産マザーチンクチャー 


お礼とお願い

情報をくださった方へ、大変貴重な情報をありがとうございました!
この情報が同じような症状を抱える人々を救うことを願います。
病院に行っても話すら聞いてもらえない人にとって、おそらく症状改善の手がかりが得られるだけで救いになると思うのです。
私自身も、自分の体と相談しながら上の食品を試してみようと思います。

閲覧されている皆様へ。
同じような症状を抱える方がお友達にいたら、この記事をお知らせください。リンクもご自由に。


【関連記事】 スピリチュアル的な推測です:この体調不良はどうすれば治るのか? 体は魂の性格でカスタマイズされる、という話



参考情報

※アドレナリンとノルアドレナリンの違いについて

こちらのベストアンサー回答が秀逸で分かりやすかったので、引用しておきます。
one********さん

2011/4/1116:25:02

違いを細かく列挙し出すときりがないので、できるだけ大衆的かつ巨視的な視点で回答します。

アドレナリンは、脳の視床下部が身体の危機を感知したりすると、その指令が交感神経を経て副腎に伝わり、副腎髄質から分泌される物質です。一方、ノルアドレナリンは脳内と交感神経の末端から分泌され、主に脳の働きに強い影響を与えている物質です。

いずれも、生命の危機・不安・恐怖・怒りを感じたとき、あるいは集中力を要求されるようなときに分泌されるホルモンですが、最もわかりやすい違いとしては、アドレナリンが体内をめぐって各臓器に興奮系のシグナルを送るのが主要な役割であるのに対して、ノルアドレナリンは神経伝達物質(俗に脳内ホルモンとも呼ばれる)として私たちの思考や意識を活性化する役割を担っているという点でしょう。

※厳密にはアドレナリンも血管を通じて脳内を循環しますし、ノルアドレナリンも体内を巡っているので、上記の点は教科書などではあまり強調されていませんが、そのおかげで逆に、アドレナリンとノルアドレナリンの違いがわかりにくくなっているという意見も多いと聞きます。なお前回答者さんが書かれている「交感神経と副交感神経の違い」というのも、前述したとおり、過去の教科書の記述の不備によってかなり多くの方が誤解している点のひとつだそうです。正しくは、アドレナリンもノルアドレナリンも交感神経系の伝達物質です。

さて、ではなぜアドレナリンが体内用で、ノルアドレナリンが脳内or神経用なのか?
それは、この両者の生体内での生成順と大いに関連しています。

分子構造的にはこの両者はよく似ていて、このふたつにドーパミンを加えてカテコールアミンとも呼びますが、カテコールアミンはすべてチロシンというアミノ酸を共通の原材料として、①ドーパミン⇒②ノルアドレナリン⇒③アドレナリンの順で生成されます。ドーパミンとノルアドレナリンは交感神経内部で合成されますが、アドレナリンは副腎髄質で合成されます。ここで冒頭に書いた『アドレナリンは、脳の視床下部が身体の危機を感知したりすると、その指令が交感神経を経て副腎に伝わり、副腎髄質から分泌されるホルモン』というくだりが重要になります。

つまり、視床下部かからの指令で、まず交感神経内でドーパミンを経て合成されたノルアドレナリンが、副腎髄質に到達して初めてアドレナリンが合成されるわけです。ちなみに、アドレナリンは副腎以外では合成されません。これはノルアドレナリンからアドレナリンへの変換に必要な酵素が副腎髄質にしか存在しないからです。

もともと神経伝達物質であるノルアドレナリンを交感神経の中で合成し、その物質を使って副腎に指令を送る・・・、指令を持ってきた伝達物質をそのまま材料にしてアドレナリンという体内用のホルモンを合成して、それを使って各臓器に再度指令を送る・・・、私たちのからだは概ねこういう仕組みになっているから、アドレナリンは体内用、ノルアドレナリンは神経用となっているのです。

参考になりそうなサイトがあったのでリンクを貼っておきます↓↓↓
http://www.mariyaclinic.jp/b_exsamination/b_r01mcn/mcn/mcn2005/b_r0...(現在は404エラー)
なお、各ホルモンの分子式etcの専門的な内容はWikipediaなどで検索すればすぐ出てくると思いますので、そちらの方は独自で当たってみてくださいね♪

知恵袋『アドレナリンとノルアドレナリンの違いはなんですか?』
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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei


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