『仮想通貨体験記~300万円失って気づいたこと』を読み、思うこと

吉野 圭-Yoshino Kei

昨日の夜中、かいちというネット漫画家さんの作品を読んでいた。
金を求め金に翻弄され、人生を失う人々。そんな現代人をよく表した名作だと思う。
(ここで言う「金」は「成功」や「権力」と読み替えても同じ)
https://kokodakenobekkan-2018.tumblr.com/post/182151399696/マンガで読む仮想通貨投資の失敗談-alis

※『考えない教育で育てられたボクたち』は相変わらずイケダハヤトを教祖とする宗教から脱していない感がある。「考えない教育」に影響されていることでは同じ、結局は一般教育からイケダハヤト教に乗り換えただけ。懲りない人だなと思った。彼と同じく影響されやすいタイプの人は、どうか『考えない教育~』を読まないでください。

 イケハヤ教の信者へお奨めのページ(正しく説明していると思います) ⇒イケダハヤト先生の現状を批判しなければいけないので図解にしました

暗黒へ堕ちる人々

彼の作品のなかで私が特に好きなのは、『白崎ミキトの場合』

勉強苦手、運動も苦手、何をやっても駄目だったミキトは他人を利用することを覚えて学生時代をやり過ごした。
大人になり、やっと就職した会社でも仕事はできなかったが、他人から資金を集めて稼ぐ方法を編み出す。
「人生、チョれーーー」
と思い高笑いしていたミキト。
しかし大きな落とし穴が待っていた。

引用。
kaiti.gif

ハッカー曰く
「仮想通貨なんて不確実なものに頼っているようじゃ そいつの人生に先はねぇ」
と言うのは全く正しい。

ここで「仮想通貨」と言うのは象徴であって。
株、FX等々、目的ではなく手段そのものに酔ってしまう対象は何でも同じ。
(ついでに言うなら「権力」も「名誉」も)
空虚な手段に溺れ、仕事も彼女も放り出して廃人化する人々が現代ではとても多い。

投機に注ぎ込んだ金を失った時、かいちさんのキャラクターたちは全員「自分の人生には何も無い」ことに気付く。
黒で塗りつぶされたコマで表された、真っ暗闇の精神状態はきっと作者自身が体験した世界なのだろう。


金を悪と呼ぶわけではない

誤解のないよう強調しておくと。

私は仮想通貨を悪とは思っていない。
仮想通貨は道具と見てうまく使えば世界を変える可能性もあると思う。
投機に使うのはどうかと思うが、決してそれも否定しない。

そもそも私は金が悪だと言うつもりもない。
もちろん「資本主義反対」などという危険思想など、間違っても唱えない。
(コントロールは必要と思うが)

だけど金だけに溺れて人生を失っている人々は残念だなと思って眺めている。

人生の目的とは金でも権力でも成功でもないのに。
どうしてそのことを忘れてしまうのだろう。


最も貴重なものは金ではなく、時間

思うに人生で最も大切な財産は、「時間」だ。

彼女(家族)と温かな日常を過ごす時間。
ささやかな仕事で汗を流す時間。
友人と会って語り合う時間。

それらリアルな時間を、投機に夢中な人々はスマホやパソコンの画面ばかり見つめることで失ってしまう。

たとえあのマンガの結末が、大富豪になり「めでたし・めでたし」のストーリーだったとしても、大切な時間を失っているのだから本当の「めでたし」とは言えない。

失った金は取り戻せても時間は永久に取り戻せない。

大富豪となることだけに時間を注いで生きた人たちは、人生が終わる時に気付くだろう。
「金はあの世に持っていけない!」
という厳然たる現実に。

これは金だけではなく権力等と言い換えても同じなのだけど、
「金を得ることだけが正義」
「権力を得ることだけが正義」等々
と偉そうに主張して布教活動をしているあの人々は、時間を全く無視しているのだよね。

下の図で右側、安定収入で日々ささやかに過ごしている側は、左より低いグラフの分だけ「時間」を得ているということ。
kaiti2.gif
https://alis.to/Kaichi/articles/3NjEnYkAlVAX より引用
☆会社員を「社畜」と呼ぶ人々へ教えたい現実。当たっているブロガーやユーチューバーなどは結果だけ見れば楽して稼いでいるように見えるが、そこまで行き着くためには全員、皆さんが想像する以上の時間を使って努力している。会社員などと比べようがないほど。本気でブロガーだけで食べていこうと思えば会社員がどれほど楽か思い知るだろう。
もう一度リンク:⇒イケダハヤト先生の現状を批判しなければいけないので図解にしました


今の日本人一般のように、現金預金だけ持って資産を目減りさせ、低賃金の労働で会社に搾取されるという人生は確かに悲惨で良くない。
経済を回して富を得ていかなければ、国家全体も没落していく。
だから金儲けが悪いという理屈にはならない。
(C国から防衛する戦略のためにも日本はもう少し金を稼いでいかなければね)

でも個人としての我々は、金儲けだけが唯一の「正義」でもないのだということを忘れずに生きていくべきだ。
全員が投機に溺れて人生の基本を失い、リアルにおける「確実なスキル」「確実な技術」を失ったらこの島々を外国に乗っ取られるのは必至。


タイム イズ マネー

「タイム・イズ・マネー」は金を稼ぐ機会損失に警鐘を鳴らした言葉で、“全ての時間を金に換えるべきだ”という教訓として使われる。
仕事もやめて家族も放り出してスマホ画面のグラフを見続けている、現代人の考えに近い。

でも人生充実という観点からは逆の読み方ができる。

「時は金なり」。
時間は金と等しく大切だから、無駄にしてはならないということ。
(「無駄」という言葉の定義が曖昧なため混乱させる可能性があり、打ち消しておいた。ここでは目的と手段が入れ替わり、手段だけに夢中になってしまうことを「無駄」と呼んだ。それ以外の経験は全て無駄ではない)

100円のコーヒーに金を払うことさえ惜しむ富豪は、そのコーヒーで得られる幸福感・充実感・家族と過ごした温かい記憶を得る機会を損失している。
※コーヒーを飲む一時は決して「社畜が会社のための鋭気を養うだけの時間」だとは限らない

形而上から言えば、「死後に持って行けるのは思い出だけ」というのが真実だ。

だから私は、「死ねば完全に持ち手ゼロになってしまう金儲け(権力闘争にも)に、そんなにあくせくしてバカじゃないのか?」と思ってしまう。
たとえ死後世界が無いのだとしても、生きている時間を愉しんだぶん得をするではないか。

死後世界があるかどうか・魂があるかどうか。
そんなことは地上の我々には証明しようがない。
(私は死後世界も生まれ変わりもあると識っているが、そんなことを他人に言ってもどうせ信じないだろうから、どっちでもいい)

しかし真相のことは分からなくても、
我々は全員、確実に死ぬ
ということと
死んだら持っている金や権力は(自分にとって)無に帰す
ことだけは100%確か。

だから反転した読み方の「タイム・イズ・マネー」で、限りある人生の時間こそを大切にすべきと思う。

 続き。>>タイム・イズ・マネー追記。個人が地上で持ち得る財産は「経験」のみ


 他、筆者の基本思想
■社畜派、ニート擁護者どちら?など 筆者の思想スタンスまとめ
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