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前記事でも書いたが、最近はYouTubeで古琴の曲にはまり流れで中国系の音楽を聴いている。
どうも自分は古い時代の琴(日本の琴とは違う)の音色が好きらしいと気付いて。

それで、オートで再生していると似たような分野の動画が再生されていくのだが、最近『新三国MV』というドラマ?映画?の映像が出ていたことに気付いた。
気付いた、と言うのは、バックで音楽を再生して画面は見ていないから。台詞が耳に入って来たので何だろうと気になり、画面を切り替えて知った。

ごめん、私は三国志作品を一切見ないので今まで知らなかった。2010年頃の中国ドラマらしい。Wikipedia『三国志 Three Kingdoms』

相変わらず私の苦手な世界観だけど、昔よりはマシになったかな。
意外に音楽はいい。とても自分の趣味に合っている。
最近の中国音楽には現代風に洗練された東洋メロディが含まれるようになったね。日本アニメや香港映画の良い影響が入っている気がする。
それと、竹林の中の庵など、景色もとても美しい。
東洋美が中国にも戻ってきたか。
※補足 すみません。恥ずかしくてカットした話を再掲。竹林の景色はかつて私/吉野が暮らした土地にもほんの少し似ている(コーエーが隆中に喩えてくれた通り)。ただ、山奥ではないからさすがに滝まではない、笑。もっと遥かに現代的で都会。なお、諸葛亮が現実に暮らした土地も山奥ではなくもう少し里に近いはず。あれほど湿気の高い場所に住んだら書物が腐るから嫌だろ、笑。フィクションとしてはあのような神秘性を描くのは良いと思うが……。東洋美の感性があるのは素晴らしいね。

下の動画は桃から始まるのでちょっといいかな、と思って皆様に紹介したくなった。



孔明の、横浜中華街で買ってきたようなチープな帽子や扇子には目を瞑るとして……笑。
(いい加減にあのチープな服装はやめてくれないかなあ。一人だけ土産物屋の服装で、浮いていないか? 中国の方々はあれを見てズッコケないのだろうか)

しかし、上の動画を作った人のシーン選択には感動した。
いつも二人でいる場面ばかり。
何故か知らないが嬉しかった。
現実の劉備の台詞を俳優さんが述べるシーンでは不覚にも涙した。

「二人いつも一緒にいるなんて気持ち悪い」と言う人も多そうだが(今「気持ち悪い」などと言うと差別主義として炎上するけどね)、
仲の良いイメージが存在しているだけでいい。

あとこれは冒頭の台詞に衝撃を受けた。
「是臣一生中最大的栄幸」は、全くその通りだと思う。


何故か知らないが何度も言いたくなる、……有難う。有難う。
上の映像のまとめ方で人間としての温かで誠実な気持ちが伝わる。

同じような動画をUPしている人々の数やコメントを眺めていると、やはり虐殺や処刑好きな独裁者を崇拝している日本人より中国一般人のほうがまだ「人間としての道」や「義」を分かっているかなと思ってしまう。
あくまでも今見えている、善良な庶民に限りだけど。

作品について調べてみた

この映像元、『三國志~Three Kingdoms』という中国ドラマについて。
現代中国一般人のイメージ変化はこのドラマのおかげなのかと気付いた。→現代中国人、諸葛亮評
下の引用、下線部参照。

日本の公式ブログより:
こんばんは!
『三国志 TK』ストーリーテラーの哲舟です。

昨日をもちまして、BSフジによる全95話の放送が終了しました。
ひとまずご視聴お疲れ様でした!

みなさまお待ちかねの「人気投票」の結果が出ました。
楽しみにしていらっしゃる方が多いと思うので、
さっそく、「人物篇」から参りましょう。
もったいぶらずに、1位から発表してしまいますね。


さあ、有効票数766票の中で、栄えある頂点に輝いた人は?!




第1位・・・諸葛亮 94票
これまでいろいろな諸葛亮を見ましたが、今後私の中ではこのドラマの諸葛亮像で固定されます。 万人が想う諸葛亮像を足して足しっぱなしにしたよう。 しかし、キラキラと余裕の笑顔だったのは最初の頃だけ。 いつの頃からか…荊州を争う頃からですかね…眉間にシワがより難しい表情ばかりになりました。 なにより神がかり的な存在としては描かれず、苦悩し、ときに感情を露わにする人間臭さが新鮮でした。 その分、長い北伐の苦闘と苦悩は見ているこちらも眉間にシワが寄り青息吐息でした。(きらつぶさん)
みなさんが投票するだろうから私はあえて投票しなくてもいいかなぁ、などと思っていましたが、ドラマ終盤を見ていたらやっぱりこの人をはずすことはできなくなりました。「万能の人」のイメージには魅かれなくとも「悲運の人」の側面を知るとやはり……。(Kaorindさん)
上方谷のシーンは圧巻でした。結末が分かっていても「よし!勝てるぞ!!」と思ってしまいました。(太刀一筋さん)
哲舟より・・・やっぱり、ダントツ。この人は三国志の中でも別格な感じがします。きらつぶさんが書いておられるように、本作では超人的な活躍ではなく、「人間」孔明の部分がクローズアップされました。個人的には、漢中以降は笑顔があまり見られず物憂げな表情ばかりになってしまったのは、気苦労を表すためとはいえ、ちょっと残念だったように思います。
驚きだな。人間として描かれるとは……。そんな時代が来るとは。

有難いことだよね、孔明。
夢にまで見た日が訪れた。現代で初めて救われたな。
感謝しかないだろう。

公式ブログ主は「残念」などと言っているが、気苦労は現実。
ついに現実を描いてもらえたのだから、もう皆様に感謝して悲しみは忘れなければ。


余談。
上ブログの日本における「人気投票」でも諸葛亮は一位だったらしい。
それにも関わらずあくまでも強く曹操だけを推そうとし、「独裁の素晴らしさ・処刑の素晴らしさ」などを宣伝している日本人が謎。
何故か中国よりも、ソーカツ・リンチ好きな人々が暗躍している土壌。
さすがイジメ大国だ。
東洋文明が保存された最後の聖地だったのに、このままでは消滅必至。惜しいな。


記録に拠らず伝わる真実

ふと不思議に思ったが、上の動画のような「君臣仲良し」イメージはどうして今に伝わっているのだろう?
と言うのも、記録文にはそこまではっきりと「仲が良い」とは書いていないはずなのだが……。

陳寿評でもいきなり
「君臣の鑑」
などと書かれている。
その前提としての信頼関係は、本文には明確に記されていなかった気がする。
(昔読んだ限りの記憶では。これから翻訳のため読み直して精査するつもりでいる)

今に伝わる仲の良さは、後世、記録を読み込んだ人たちが『出師表』や劉備の台詞から行間を読み取ってイメージしたのかな? と想像していたのだけど。
もしかしたら同時代に生きていた人たちの、実際に会った感じが噂となり広まっていたのではないか。

あなどれないのは、実際に見聞きした人たちによる伝聞力。
故意に捏造した悪口を流す人々の噂話は別として、実際に目で見て耳で聴いた人の素直な印象は驚くほど正確に伝わる。
もしかしたら昔の人たちの「伝聞力」は、ニュースであっさり映像を観ることができる現代人の力を遥かに超えるのではないか。
日々大量に入って来るニュース映像などよりも、情報の少ない時代における、体験者による語り口のほうが力があったのかもしれない。

そんなわけで、「劉備と諸葛亮は仲が良かった」という真実イメージが広く伝わったのだろうね。記録文にも頼らずに。

彼らの物語が現代に伝わったのも、真実を歪めなかった当時の人々の誠実さのおかげ。
「劉備と諸葛亮は、本当は仲が悪かった」などという捏造話を広めようとしている悪辣な現代日本人、このような歪んだ人々が存在する時代ではとうてい伝わらなかったろう。

/それにしても、「ラブバード」なところは自作品『我傍』イメージと突き合わせても遜色ないどころか、現実のほうが上を行っているのは凄い。今さらだが。

続きの話。>>「忠臣の鑑」という噂の真相

当ブログ内、TKに関する記事
 ・陸毅さんへ多謝。新三国、雑感(これで最後)/書けば叶うの法則
 ・永遠に固定されるなら、オーディン(軍神)よりもラブバードで終わりたい

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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei


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