2019
May
24
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スキゾイドパーソナリティとは何か? 隠遁するタイプの脳はこうなっている
片頭痛※の原因について調べていて、「スキゾイド(シゾイド)パーソナリティ」なるものを知りました。
※片頭痛とは:厳密には血管拡張で起きる頭痛のこと。スキゾイドに関係すると思われる頭痛はこの血管拡張型(閃輝暗転のあるタイプ)。曹操が患った脳腫瘍や、緊張型の頭痛は別種のタイプでここに当てはまらないので要注意。→頭痛について詳しく知る
筆者の人格特性、HSP(超高感度人間)との関連性が高いとのことで目に留まったのだけど、読んでいたら
「おお……これは自分のことではないか」
と思うふしが多々あり。
たぶんここへ来られている方は興味を覚えるはずのパーソナリティだと思うのでご紹介しておきます。
ちなみに「パーソナリティ」とは人格個性のことです。「パーソナリティ」と表現された場合はただの個性であり、障碍の意味ではありません。
〔本文常体から敬体へ書き換えました〕
まずはこの気になるパーソナリティの特徴を引用してみます。
オーソドックスな診断基準はこちら、4つ以上当てはまったらスキゾイドの可能性ありだそうです。
そのためバーナム効果により
「私もスキゾイド!」
と名乗る自称スキゾイドさんが今、爆発的に増えているとか……。
でもちょっと待って、これは統計上、とても少ない人格特性であったはず。
上のサイト主さんも仰っているが他の診断テストと掛け合わせて確かめたほうが良いでしょう。
このブログでも前から紹介しているMBTIテストも役に立つらしい。
上の方がスキゾイドにアンケートを取ったところ、
Iの内向が多いのは予想通りですが、T思考メインではなくF感情型の人も多いことが意外でした。
上の診断基準に当てはまり、なおかつ「IN」であればこのパーソナリティである可能性は高くなるようです。
ちなみに今現在の筆者は上の診断基準にさほど強く当てはまるわけではありません。
(MBTIでは筆者はINTPタイプ。潜在的な可能性はある)
人と親密な関係を持ちたいと今は思っているし、喜びを感じる活動はあります。読書など大人しい趣味だけですが。
性的な関心は、ごまかしなしに告白すればさほど高くありません。笑
我ながらよく結婚できたなと思います。
友人は確かに少ないが少人数と深い関係になります。(逆に、少人数と深く付き合うので他の広い交友ができなくなる)
感情表現は、努めてするようにしているけどテンション低めで「おとなしい」と誰からも言われます。たまに「ロボット」扱いされます。
でも今はそれほど重症でもない、はず。
なおINVで私は「神経症-気苦労が多いタイプ」。だからきっと今はスキゾイドではありません。
>他人の賞賛や批判に対して無関心に見える
これね……これだけは、痛かったです。
今もまだ若干困っている自分の問題ある症状です。
この項目を軽くとらえ、「当てはまる」と感じる人は多いのかもしれませんが、実はその感覚を遥かに上回る重症な状態だということを理解すべきでしょう。
他人の評価について私はずっと無関心。あまりにも鈍感でした。
評価は無意識にカットされます。自動的にフィルターが掛かって表示されない感じ。
このため本気で耳に入って来ない・目に入りません。だから賞賛を完全にスルーして「失礼だ」と怒られます。
でも最近はかなり正常化してきたのではないかと思っています。
きちんと心から悪口に怒り、反応するようになりました。
(ただし正当ではない悪口、気色の悪い曲解や捏造に怒っているだけですが。理の通る批判なら納得して受け止めるわけで、結局のところ人間らしく怒っているわけではない。「不当さ」を糺したいだけのことかも)
賞賛でも、定型文的な能力についての誉め言葉はいまだにスルーしてしまいますが、人格に関してはとても感激して受け止めています。
何故私がこのパーソナリティを気にしているかというと、ここで何度か
「今は」
と現在形で書いてしまっているのでお分かりな通り、かつては上の診断基準に深く当てはまっていたはずと感じたからです。
おそらく、HSPとスキゾイドは関連しています。
原因が同じで、どちらも脳が過敏であることから起こっているらしいからです。
そのためHSPからスキゾイドに移行することもあるし、逆もあるのではと考えることができます。
筆者はこちらの記事の、この箇所に深く共感しました。
私も常に富や名声のことを「俗物的」であるかのように言ってしまって、本当にすみませんね。
多くの人が欲しがるものを、そんなふうに軽蔑した表現で斬り捨てるのはいけないことだと思うから、私も心の中で打ち消し線を引くようにしています。
だけどついつい、軽蔑心が滲み出てしまっているはず。
自分にとってあまりにも関心のないものを押し付けて来たり、「お前も求めているはず」と決めつける人ばかりだから、世間の人がモンスターに見えて拒絶感を覚えるのだよな。
何故、自分が欲しいからと言って他人も欲しがっているに違いないと完全に思い込めるのでしょうか? 自分と一緒にしないで欲しい。
ここまでの引用を読み、某歴史人物を思い起こした人は私だけではないでしょう。笑
(彼は決して対人恐怖や就職したくないという「ニート願望」で引き篭もったわけではありませんが。隠遁生活は当時、最も攻めた反抗的な職業選択。しかし「反抗」という部分はある意味、スキゾイド的ではあります)
ところでこのスキゾイドの性格タイプは、占星術で分類するところの「水瓶座」を絵に描いたようだと感じます。
単なる対人恐怖の人と違うところは、
「飄々」
「自信ありげ」
というところではないでしょうか。
本人は全く自信があるわけではないが、無頓着で無感覚なので自信がありそうに見えるらしい。
ふーと@さんが上げていたイラストが分かりやすいでしょう。
こういうところ、まさに自分のように感じるし、某歴史人物の若い頃のようだし、ステレオタイプな水瓶座でもあります。
このあたりの特殊性が、一般的な対人恐怖症と区別しバーナム効果を排除するものではないかと思います。
再び、ふーとさんの画像を引用させていただきますが、この話に救われます。
でも実は脳的な性質においてサイコパスとは対極にあります。
参照: 正確なサイコパス診断(筆者結果)
「サイコパスは共感力が低いのに共感している振りをする」
「スキゾイドは共感力が高いのに鈍感な振りをする」
という話、深く納得しました。
自分も危険を察知すると感覚をシャットアウトする経験があるので理解します。(感情だけではなく音や光も意識しないようにすることがある。頭痛が始まるのが怖いので)
ほとんど無意識に行っているため本人は自分が鈍感だと思っているのですが。
このような、かつてのスキゾイドがどうして今こんなにセンシティブ(敏感)で、HSPらしい人間となっているのかというと。
たぶん人生のどこかで人の温かみを知り、人を信じるという経験をしてしまったからだと思います。
人を信じて愛してしまったので、人間をシャットアウトできなくなりました。
自分としては、飄々でいたほうが楽に過ごせます。
臆病で頭を抱えている今の自分は格好悪いと思います。
だけど、飄々としていたスキゾイドだった頃と今、どちらが幸福か? と問われたら今のほうが遥かに幸福です。
人を愛し愛された記憶があることが嬉しい。
センシティブになってしまったせいで傷付きボロボロなわけだが、それでもいいと思えます。
この経験を失うのは嫌だから、たとえ今が辛くても傷を負う前の過去に戻りたいとは思いません。
(以下、医学的な話はカットしておきます)
※片頭痛とは:厳密には血管拡張で起きる頭痛のこと。スキゾイドに関係すると思われる頭痛はこの血管拡張型(閃輝暗転のあるタイプ)。曹操が患った脳腫瘍や、緊張型の頭痛は別種のタイプでここに当てはまらないので要注意。→頭痛について詳しく知る
筆者の人格特性、HSP(超高感度人間)との関連性が高いとのことで目に留まったのだけど、読んでいたら
「おお……これは自分のことではないか」
と思うふしが多々あり。
たぶんここへ来られている方は興味を覚えるはずのパーソナリティだと思うのでご紹介しておきます。
ちなみに「パーソナリティ」とは人格個性のことです。「パーソナリティ」と表現された場合はただの個性であり、障碍の意味ではありません。
〔本文常体から敬体へ書き換えました〕
スキゾイドパーソナリティとは?
まずはこの気になるパーソナリティの特徴を引用してみます。
オーソドックスな診断基準はこちら、4つ以上当てはまったらスキゾイドの可能性ありだそうです。
・家族の一員であることを含めて、親密な関係を持ちたいとは思わない。また、それを楽しいと感じない。上の文章をさらっと読むだけでは、対人恐怖症で引っ込み思案な人なら全員が当てはまると感じてしまいそう。
・ほとんどいつも孤立した行動を選択する。
・他人と性体験をもつことに対する興味が、もしあったとしても、少ししかない。
・喜びを感じられるような活動が、もしあったとしても少ししかない。
・第一度親族以外には、親しい友人または信頼できる友人がいない。
・他人の賞賛や批判に対して無関心に見える。
・情緒的冷淡さ、離脱、または平板な感情状態を示す。
ふーと@マーク人間社会の飛行法様より
そのためバーナム効果により
「私もスキゾイド!」
と名乗る自称スキゾイドさんが今、爆発的に増えているとか……。
でもちょっと待って、これは統計上、とても少ない人格特性であったはず。
上のサイト主さんも仰っているが他の診断テストと掛け合わせて確かめたほうが良いでしょう。
このブログでも前から紹介しているMBTIテストも役に立つらしい。
上の方がスキゾイドにアンケートを取ったところ、
INTP 26.2%(58人)だったそうです。
INTJ 21.7%(48人)
INFJ 10.4%(23人)
Iの内向が多いのは予想通りですが、T思考メインではなくF感情型の人も多いことが意外でした。
上の診断基準に当てはまり、なおかつ「IN」であればこのパーソナリティである可能性は高くなるようです。
筆者の場合
ちなみに今現在の筆者は上の診断基準にさほど強く当てはまるわけではありません。
(MBTIでは筆者はINTPタイプ。潜在的な可能性はある)
人と親密な関係を持ちたいと今は思っているし、喜びを感じる活動はあります。読書など大人しい趣味だけですが。
性的な関心は、ごまかしなしに告白すればさほど高くありません。笑
我ながらよく結婚できたなと思います。
友人は確かに少ないが少人数と深い関係になります。(逆に、少人数と深く付き合うので他の広い交友ができなくなる)
感情表現は、努めてするようにしているけどテンション低めで「おとなしい」と誰からも言われます。たまに「ロボット」扱いされます。
でも今はそれほど重症でもない、はず。
なおINVで私は「神経症-気苦労が多いタイプ」。だからきっと今はスキゾイドではありません。
>他人の賞賛や批判に対して無関心に見える
これね……これだけは、痛かったです。
今もまだ若干困っている自分の問題ある症状です。
この項目を軽くとらえ、「当てはまる」と感じる人は多いのかもしれませんが、実はその感覚を遥かに上回る重症な状態だということを理解すべきでしょう。
他人の評価について私はずっと無関心。あまりにも鈍感でした。
評価は無意識にカットされます。自動的にフィルターが掛かって表示されない感じ。
このため本気で耳に入って来ない・目に入りません。だから賞賛を完全にスルーして「失礼だ」と怒られます。
でも最近はかなり正常化してきたのではないかと思っています。
きちんと心から悪口に怒り、反応するようになりました。
(ただし正当ではない悪口、気色の悪い曲解や捏造に怒っているだけですが。理の通る批判なら納得して受け止めるわけで、結局のところ人間らしく怒っているわけではない。「不当さ」を糺したいだけのことかも)
賞賛でも、定型文的な能力についての誉め言葉はいまだにスルーしてしまいますが、人格に関してはとても感激して受け止めています。
何故私がこのパーソナリティを気にしているかというと、ここで何度か
「今は」
と現在形で書いてしまっているのでお分かりな通り、かつては上の診断基準に深く当てはまっていたはずと感じたからです。
スキゾイドこそ本性から「隠遁癖」のあるタイプ
おそらく、HSPとスキゾイドは関連しています。
原因が同じで、どちらも脳が過敏であることから起こっているらしいからです。
そのためHSPからスキゾイドに移行することもあるし、逆もあるのではと考えることができます。
筆者はこちらの記事の、この箇所に深く共感しました。
富や名誉、人脈、評価のような「俗物的」に打ち消し線が引いてあることに笑った。俗物的社会的・物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさ、自分の内面世界を重視する傾向は、HSPおよびスキゾイドにも見られる特徴です。
HSPをスキゾイドパーソナリティ障害の観点から考察
私も常に富や名声のことを「俗物的」であるかのように言ってしまって、本当にすみませんね。
多くの人が欲しがるものを、そんなふうに軽蔑した表現で斬り捨てるのはいけないことだと思うから、私も心の中で打ち消し線を引くようにしています。
だけどついつい、軽蔑心が滲み出てしまっているはず。
自分にとってあまりにも関心のないものを押し付けて来たり、「お前も求めているはず」と決めつける人ばかりだから、世間の人がモンスターに見えて拒絶感を覚えるのだよな。
何故、自分が欲しいからと言って他人も欲しがっているに違いないと完全に思い込めるのでしょうか? 自分と一緒にしないで欲しい。
また、スキゾイドパーソナリティの人の場合、あまりにも社会との接点が無いために、なかば隠遁生活をするかのように引きこもり状態に陥いる例もあります。そう、だからHSPが重症になった場合、隠遁すると思われます。
HSPの人が刺激の少ない生活を求め続けた果てには、スキゾイドの人同様に社会から隔絶された隠遁者のような生活が待ち受けていても、なんらおかしくないでしょう。
ここまでの引用を読み、某歴史人物を思い起こした人は私だけではないでしょう。笑
(彼は決して対人恐怖や就職したくないという「ニート願望」で引き篭もったわけではありませんが。隠遁生活は当時、最も攻めた反抗的な職業選択。しかし「反抗」という部分はある意味、スキゾイド的ではあります)
ところでこのスキゾイドの性格タイプは、占星術で分類するところの「水瓶座」を絵に描いたようだと感じます。
単なる対人恐怖の人と違うところは、
「飄々」
「自信ありげ」
というところではないでしょうか。
本人は全く自信があるわけではないが、無頓着で無感覚なので自信がありそうに見えるらしい。
ふーと@さんが上げていたイラストが分かりやすいでしょう。
(C)ふーと@
「大人しい」「よく孤立する」
「つかみどころのない雰囲気」
「でも堂々としている」(率直に意見を言う)
こういうところ、まさに自分のように感じるし、某歴史人物の若い頃のようだし、ステレオタイプな水瓶座でもあります。
このあたりの特殊性が、一般的な対人恐怖症と区別しバーナム効果を排除するものではないかと思います。
スキゾイドは共感性の高さから発している
再び、ふーとさんの画像を引用させていただきますが、この話に救われます。
私もそうだけど、たぶん水瓶座の人やスキゾイドは感情表現が苦手なため「サイコパス」と混同されます。(C)ふーと@
「人間関係に興味がない=冷酷、サイコパス・・ではありません」
「スキゾイドは、本当は高い共感性を持っています。
ですが、共感性が高いゆえに強い感情を受けると飲み込まれるような不安を抱えます」
「飲み込まれる不安から逃れるため、仮面の性格を作り感情をブロックしているのです」
でも実は脳的な性質においてサイコパスとは対極にあります。
参照: 正確なサイコパス診断(筆者結果)
「サイコパスは共感力が低いのに共感している振りをする」
「スキゾイドは共感力が高いのに鈍感な振りをする」
という話、深く納得しました。
自分も危険を察知すると感覚をシャットアウトする経験があるので理解します。(感情だけではなく音や光も意識しないようにすることがある。頭痛が始まるのが怖いので)
ほとんど無意識に行っているため本人は自分が鈍感だと思っているのですが。
このような、かつてのスキゾイドがどうして今こんなにセンシティブ(敏感)で、HSPらしい人間となっているのかというと。
たぶん人生のどこかで人の温かみを知り、人を信じるという経験をしてしまったからだと思います。
人を信じて愛してしまったので、人間をシャットアウトできなくなりました。
自分としては、飄々でいたほうが楽に過ごせます。
臆病で頭を抱えている今の自分は格好悪いと思います。
だけど、飄々としていたスキゾイドだった頃と今、どちらが幸福か? と問われたら今のほうが遥かに幸福です。
人を愛し愛された記憶があることが嬉しい。
センシティブになってしまったせいで傷付きボロボロなわけだが、それでもいいと思えます。
この経験を失うのは嫌だから、たとえ今が辛くても傷を負う前の過去に戻りたいとは思いません。
(以下、医学的な話はカットしておきます)