ご感想・メッセージへの返信

    対等なメールがありがたいこと、ルディアの詩文や歴史捏造について(返信)

    B様、いつもメールありがとうございます。

    先日は返信をありがとうございました。
    いつも、そのうち怒られるよ〜とおもいながらメールを送っているのですが、なんらかのお役にたっているのでしたらさいわいです。
    「泣き虫」などのお話ですか? 怒りません、怒りません。笑
    温かく人間的な視点でのお話は、ありがたいだけですよ。

    B様のメールで、薄っすらとでも怒りを覚えたことは今のところ一度もありませんのでご安心ください。
    それどころかフラット(対等)な視点で何でもお話いただけることが本当にありがたいです。

    (あと、最もありがたいのが「公開可」でメールをくださることです。こうしてブログで記事にできるテーマをくださっているからです。今まで個別に返信もしてきましたが、長文メールの相手が増えて負担が重くなってしまい、ブログ記事が書けなくなるということがありました)
    今回、本当に怒られるんじゃないかとおもいながらメールしています。不躾なおねがいなのでこんなことに割く時間はない、とおもわれましたらおもいきりスルーしてください。
    はい、基礎的なご質問はご遠慮いただいているのですが、全く基礎的ではありませんから怒る要素はありません。
    その代わり基礎を超え過ぎて、お役に立てないのが申し訳ない……。
    サビアンについていろいろかんがえているうちに、占星術のなかのサビアンシンボルというより、サビアンの詩句そのものに興味がわいてきました。それで、これは原典をどうしてもみなくては、とおもい、ジョーンズの「THE SABIAN SYMBOLS IN ASTROLOGY」とルディアの「THE ASTROLOGY OF PERSONALITY」を購入しました。わたし、英語というか語学全般にまったくセンスがない、というか、ぶっちゃけ大の苦手なので正直、買ってどうする状態なのですが、まあ、サビアンだけでも触れられればいいかという感じです。
    ……なのですが、どうもおかしいのです。ジョーンズの方は、たとえば、すたくろさんのサイトにも挙げられているとおりの詩句なのですが、ルディアの方が、わたしがいままで日本語でなじんでいた詩句とどうもなじまないのです。意訳だったとしても意訳すぎというか……

    たとえば、山羊座20度のサビアンは「宗教的な礼拝で、隠された場所で歌う聖歌隊」と知っていたのですが(この詩句はネットでひろいました)ルディアのその本では「THROUGH THE EMPTY CHURCH ,THE CHOIR IS HEARD,REHEARSING」となっていて、訳すと「からっぽの教会で聖歌隊のリハーサルの声がきこえる」とでも訳すのでしょうか、なんかニュアンスがちがうのです。この度数だけでなくほかの詩句もなんだかしっくりしないので、ひょっとしてわたしが持っているルディアの本以外にちがう詩句が載っている本があるのではとおもい、いろいろ検索してみたのですが、みつけることができませんでした。それで、本当に申し訳ないと思いつつ、吉野様のご存知の資料に上記以外の英文の詩句が載っているものがあれば、おしえていただけないかとおもい、メールした次第です。すみません。
    おお。原書を購入されたのですね。

    実は、私は原典の英語文資料を持っていないのです……。信じがたい怠慢と思われるかな。申し訳ない。反省して購入しました。

    何故、今まで原書を購入していなかったかというと、私も外国語の翻訳センスが全くない人間だからです。
    「実際にそこで暮らしたことがないのにニュアンスが分かるわけない。辞書だけで分かるはずがない」と思ってしまう。
    (かろうじて漢文ならニュアンスが分かる気がするので、翻訳に挑戦しているわけです)
    これは対人コミュニケーションが苦手なこととも関係するかもしれません。他者の内心を本当には理解できるはずがないと言って、初めから壁を作り引っ込み思案になってしまう。我ながら良くないことです。

    ところでサビアンシンボルは、原典のジョーンズ版とルディア版、二種のみだったと思います。ルディアは何度も詩文を変えているのでしょうか? 私には分からず。学習不足で申し訳ありません。

    日本の研究者によるルディア版翻訳は、たとえば山羊座20度だと

    松村訳 「宗教的な礼拝で、隠された場所で歌う聖歌隊
    直居訳 「礼拝で隠れたところにいる合唱隊が歌っている

    で落ち着いているようです。
    原文が「EMPTY CHURCH (空の教会)~REHEARSING」だとしても、それは「隠された場所」と同じ意味だと先生方は考えたのでしょう。

    ※「隠された」「隠れた」では少し意味合いが違ってきます。もしリハーサルを厳密に解釈するなら非公開が義務付けられているわけで、「隠された」のほうが正しいでしょうか。

    リハーサルしている合唱団はまだ観客からは隠されていますよね。声だけが微かに聞こえてくる。
    これはたぶん、控えめな態度や名誉を求めない姿を表すのだと思います。
    あるいは直居氏が言うように、「天国」から聞こえてくる微かな歌声を表すのかもしれない。それは大勢の観客に対して公開するようなものではなく、耳を傾ける人だけに聞こえるメッセージです。

    それにしてもルディア版は本当に自己流解釈の割合が多くて悩む人が多いでしょう。深読みし過ぎて本義から離れているのではないかと思う詩文もあります。
    ルディアのように詩文の解釈を自由に膨らませると、占星術としては役に立たなくなる場合もあります。だから占いとしては、あくまでもシンプルに、12サインの意味から離れすぎないように解釈すべきと思います。
    ただ詩文として味わうなら、自由な発想で構いませんね。ルディア版は発想力を磨くため芸術のように味わうと面白そうです。

    先日返信いただいた記事から。

    >現代中国語で「純粋/ピュア」は「単純」と表現されるそうです。日本語としてのニュアンスは少し違いますよね。

    そうなんですね。国がかわると言葉のニュアンスもかわってきますよね。

    わたしは、吉野様、そして孔明様にたいしては「純粋」を「クリア」というイメージとかさねあわせています。くもりのないガラス、もしくは鏡のイメージ……です。
    鏡ですか……、恐縮至極です。
    もし今クリアであるなら、このまま保てるよう研鑽していかねばと思いました。
    (ああ、孔明もですね。私が言って良いのか分かりませんが感謝です)
    歴史を捏造したい、もしくはなかったことにしたいひとびとのことを考えていて、気づいたことがあります。歴史を捏造するということは、真の歴史をしらなければ捏造することはできないわけで、かれらこそが真の歴史を深く魂に刻み込むことになっているのではありませんか。かれら自身がパラドックスを内包しているのかもしれないとしたら……ごくろうさまなことです。

    不幸なことに、いまの時代が全体主義にのみこまれてしまうかもしれません。でも、それが未来永劫つづくことはありません。どんな「主義」も永遠につづいたことなんてないのですから。

    それでも、なんとかそうならないことを願います。
    >歴史を捏造するということは、真の歴史をしらなければ捏造することはできないわけで、かれらこそが真の歴史を深く魂に刻み込むことになっているのではありませんか。

    仰る通りです。真実が分かっているから、怖くて仕方がないのでしょう。だからこそ必死で真実を潰そうとしてくる。
    いつもながら鋭いお言葉をありがとうございます。この言葉を拡散したい。

    >どんな「主義」も永遠につづいたことなんてないのですから。

    全くその通りです。
    どんなに捏造しようとしても真実は消せないし、歪んだ「主義」はいつか消えていく運命。

    ですが、未来の人々のために手掛かりは残していくべきと思います。
    だから私は今、手掛かりとしての声を遺していくつもりです。

    少々危険ではありますし、某主義への批判は「思想ヘイト」に見えて読者様にご不快も与えているでしょう。
    メッセージが伝わるかどうかも難しい。日本では危機感をバカにして笑う人のほうが圧倒多数だからです。
    でも今がターニングポイント。
    今の人に伝わらなくても、未来へ向けてヒントを残すことが大事だと思うので声を上げていきます。

    それでは、今後も当ブログを宜しくお願いします。
    何か決定的な間違いがあればご指摘ください。

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