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『恵美論』に激しく共鳴した話(『世にも奇妙な物語2019年秋』感想)

本日は軽めな話。

息抜きで眺めていた『世にも奇妙な物語』は今回、どれも面白かった。

斉藤由紀主演『恋の記憶止まらないで』などは『リング』を思わせる日本的ホラーで、短編であることがもったいなく思う。あれで元の歌手に関する謎解きを細かく描けば、二時間の映画にもなったはず。
最近ハリウッド製作のホラーに失笑していたので、やはり恐怖物に関して日本人は一流だなと感心した。

『ソロキャンプ』の不可解な恐怖も凄いなと思った。あれは幽霊より怖かった。理解不能な生身の人間の怖さがある。
しかも最後きちんと腑に落ちる話にまとめるところが凄い。
あれほど短編なのにハリウッド映画より遥かに上級品だ……。ハリウッドには申し訳ないが。

ムロツヨシ主演『コールドスリープ』はありがちだが良い話。
貧しいながら愛のある家庭の有難さが胸に沁みる。
2050年代にあんなアパートが存在するとは思えないが(笑)、あの懐かしさが温かいな。最近は見かけない、キッチンのガス給湯器とか。
ドラマ終了後にタモリが述べた、
アインシュタインは言いました。名ばかりの成功者になるよりも、真に価値ある人になれるよう努力しなさい
との台詞が効いていた。
おこがましいけど私もアインシュタインに激しく同意だ。
人は皆、「真に価値ある人」を目指すべきだと思う。
別に名がある成功者でも価値ある人を目指すことは可能だけど、やはりフィクションドラマでは成功者だと説得力がない。だからこのドラマのように成功者とは対照的な息子の状況が「幸福」と「価値」を際立たせている。素晴らしい。


ラスト。
コメディなのだが、私は個人的にショートドラマ『恵美論』がツボに入った。

『恵美論』ストーリー: 
日本史の授業が退屈で居眠りしてしまう女子高生、恵美。
目を覚ますと何故か授業で自分の歴史が語られている!?
わけがわからず教科書を見て驚く彼女。教科書タイトルが『恵美論』に変わっている…。
“恵美”こと自分の誕生日から、引っ越しの道筋(吉村家移動の歴史)、体重の推移、恋愛の傾向まで赤面ものの個人歴史が詳細に語られる。
「何この授業。恥ずかし過ぎる。耐えられない!」
心の中で悲鳴を上げる恵美だったが、クラスメイトたちはこの歴史授業を自然に受け止めて真剣に授業を聴いている。
しかも、誰も自分のことだとは気付かない。友達に「こんなのおかしい」と訴えても、「何が?」と受け流される。

……この状況……、まさに私が経験したものではないか? 笑

17歳の頃から私はこういう環境に生きてきたのだよな。
他人には理解できないだろうこの気持ち。
周りは誰も気付いていないが、私は一人、ずっと気狂いしそうなほど恥ずかしい想いのなかで生きてきた。
もう本当に勘弁して欲しいコメディの世界だ。

しかし、誰も気付いていないので「ま、いいか……」とやり過ごし。
最近ではすっかり慣れてしまった。
去年辺りからは捏造という犯罪に抵抗するため、仕方なく自ら他人事として論じているという究極に恥ずかしい状況にある。

『恵美論』などのアイディアを脚本家さんはよく思いついたな! と感心する。
コメディでフィクションなのだけど、似た状況を見せられて少し癒された。
(それほどまでに孤独なのか自分、と気付いて苦笑)

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