『琅琊榜』 美しい情景のドラマだが、「先生」「策士」等々のワードで心を刺激される〔追記あり〕

吉野 圭

皆さん外出自粛でお暇ではないでしょうか。

私も引き籠もっています。
と言うより私の場合、ブログ更新と読書の休日スタイルはいつも通りで変わらないのですが。笑
散歩に出ないぶん家で過ごす時間が多くなったことは確かです。

お奨め中華ドラマ


今日は家族が奨めるので、『琅琊榜(ろうやぼう)』という中華ドラマの冒頭を観てみました。
GYAOで1、2話があと3日ほど無料らしい。

お暇だったら皆さんも観てみては? 古代中華の世界観が好きな方向け。
ちなみに架空史だから歴史知識は必要ないです、ご安心を。ただ人物名や役職名がたくさん出てくるため、多少の漢字耐性が必要かと思いますが。(人物名が分からなくなった人は後で相関図を見て確認すればよろし)

『琅琊榜』1話 ⇒ 麒麟の才子、風雲起こす- 第1話 麒麟の才子
※アフィリではありません

感想(冒頭だけですが…)


景色が美しく、雰囲気は最高です。音楽もいい。
そもそも私が去年YouTubeで中華な曲を聴くようになったのはこの『琅琊榜』をテーマに創った鬼畜※がきっかけでした。
気にはなっていたのですが今日やっと本編を観ることができました。

※映像と曲を掛け合わせて作った動画のことを、なぜかC国の若い人たちは「鬼畜」と呼んでいる。元々「鬼畜」って和製漢語だったって、知っていました? このためC国の人たちには「鬼畜」という熟語が新鮮で、新しい意味に換えてしまったようです。別館参考:『C国語の「鬼畜」が中製日本語だったという面白い話 』

ストーリーはまだ冒頭なので詳細は分かりませんが、「父親の汚名を晴らす復讐劇」だとか(次項目に紹介文引用)。
この謀略の緻密さと悲しい過去を持つ主人公、そして別れた婚約者との先行きに皆が惹き込まれ、2015年のC国では爆発的にヒットしたらしい。

日本では『半沢直樹』×『三国志』というコピーで売られている。
このコピーだと「ちょっと観る気が失せる…」という方は多いはず(笑)。実際は描写が美しくて恋愛要素もあるため、オジサンより女性のほうが気に入るのではないかと思います。

主人公は彼が投影されているらしい


今、公式の紹介文を探しに行って気付いたこと。

紹介文:
観る者を虜にする、梅長蘇の切なくも鮮やかな復讐劇

皇帝の座を巡る皇子たちの争いと梅長蘇の復讐が複雑に絡んだストーリーが圧巻。愛する者に身分を隠しながら大義に挑む姿は切なくも、敵の目を巧みに欺く梅長蘇の鮮やかな手並みには惚れ惚れとさせられる。その策士ぶりは、天才軍師・ショカツコウメイをも超えるとも言われ、辛口で知られる中国のサイト・豆瓣で10点中9.3点という、国内ドラマ最高となる評価を引き出し た。また、過酷な運命を背負った梅長蘇の生き様が大きな感動を呼び、「中国ドラマ最高のクオリティ作品」と絶賛された。日本初放送となったチャンネル銀河の視聴者の間でも、熱い反応を呼び起こし、放送終了するや否や再放送決定。
http://rouyabo.com/intro/index.html
(検索の都合で人物名カタカナ表記しています。深い意味はありません)

>その策士ぶりは、天才軍師・ショカツコウメイをも超えるとも言われ

う、うーん……。なるほど。琅琊だけにね。
この紹介文は今検索して見ましたが、確かに主人公の雰囲気はフィクションの彼をイメージしているのかな? と思いました。

この辺りから薄々感じ始めた:
rouya11.png

私も始め「琅琊」のタイトルに惹かれてYouTubeの動画を眺めていたので、作家さんも意識されていたのかもしれない。
だから個人的には冒頭から色々と刺激される内容でした。

“麒麟の才子”と呼ばれる主人公・梅長蘇。
琅琊閣の榜(番付け、格付け)により、「彼を得た者は天下を取る」と評されたため、権力欲の強い皇太子たちがこぞって彼を“三顧礼”で迎え入れようとする。
面倒事に巻き込まれたくない長蘇はスカウトから逃げるため行方をくらますが、偽名で身を隠していた都で見つかってしまう。
「先生」「先生」と呼び、高価な贈り物を与えて雇い入れようとする皇太子たちによる取り合い場面、私には非常に恐ろしく感じました。
中華ではあのような誘いを断ると、何らか不利な状況へ追いやられることがあったはず。(亮の人生にはそのような脅迫はありませんでしたが)

私はただでさえ、「先生・先生」と呼ばれる状況を眺めるのは怖いものがありますね。
しかも勧誘が脅迫的という。
あれはハイエナの群れ? 恐ろしい。

それと、“策士”の代名詞にはトラウマを刺激されます。
もちろんフィクションの設定は知っているため今さら何とも思わないのですが、無防備で読んだ上の紹介文に若干傷付いてしまいました……。

相変わらずインテリ差別をひしひしと感じる。
そして相変わらず治らない傷。やれやれ。(もう諦め)

そんなわけで私には色々と余計なことを考えさせられる場面が多かったのですが、今後は純粋にドラマとして愉しみたいと思います。

復讐劇の作戦はもちろんのこと。
婚約者だった男女二人がどうなるか? 恋愛の展開も楽しみです。

それから個人的な事情ですが、冒頭で伝書鳩が川の上を飛ぶシーンに打たれました。
あれは本当に琅琊? この間の『空旅』で観た景色にも似ていましたね。しかも鳥瞰。
hato1.png

hato2.png

hato3.png
(c)琅琊榜 冒頭シーンから引用

伝書鳩、鳥瞰etc。
今自分がこれを観ているのはやはり何かメッセージなのだろうか、と感じてしまいます。

※なお、私が伝書鳩に因縁を感じているのはこういう理由から:『気付けば、「鳥」が自分のシンボルになっている』

余談ながら、こういった中華ドラマは近々観られなくなる気がしますよ。
(大陸のほうでも歴史物・時代劇が禁じられる可能性あり。あくまでも可能性)
観たり買ったりするのは、お早目に。


〔追記〕

 後でレビューを見て。
ところで、最初の方の白い鳩のシーンは、
『レッド・クリフ』を彷彿とさせますね。
ジョン・ウーかよ。笑
(2020年4月10日(金) 22:45 biz********************さん)
ああ! なるほど。気付かなかった。

ジョン・ウーは脳が西洋人だから、白い鳩をモチーフにするのは旧約聖書の投影ですね。希望と新しい世界の象徴。
もちろん、サビアンシンボルも同じか。(占星術はなおさら西洋モチーフ)
だから伝書鳩は西洋シンボルとして解釈しなければならないのだけど、コウメイが物語で羽の扇子を持つことになったのは不思議な一致です。

別館:『レッドクリフ』感想
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