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悪の存在も計画されている? 「必要悪」について私が考えること〔追記あり〕

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前記事『未来は計画通りか~』に関連する話。

メールでいただいたご質問です。
そのままの引用はまずいと思ったので、質問文を私の言葉で要約させていただきます。

Q. 悪いことを行う人間の存在や、国家など巨悪の存在も予め計画されていたシナリオなのですか? だとすればそれは「必要悪」ということ?

A. 「必要悪」なんてものは無いと思います。だから私は戦っています。ただこの「戦い」そのものがシナリオに組み込まれていたかどうかと言うと、それは有り得ると言えます。



「必要悪」との概念を許すべきではありません


ちょうど別館にて某人物が「必要悪」という概念を使っているところを翻訳しムカついていた(笑)ところだったので、タイムリーなお話でした。
(「ムカつく」などと。口が悪くてすみません。腹が立つとこうなる)

【解説】
上のケースに限って言えば、確かに全員処刑は「やり過ぎ」と言えました。でもその虐殺を防ぐための発言として「必要悪」はちょっと違うし、彼自身のいつもの行いとも矛盾しています。
…と、マニア向けの話はこの次に歴史館で書きましょう。


私は昔から「必要悪」という言葉を信じない人間です。
何故ならたいてい「必要悪」とは、蛮行を行う者がこの地上で自由に殺戮などを“お愉しみになる”ために唱える題目だからです。

現に、上の人のような殺人・虐待を好む者は「必要悪」という言葉をよく使います。
自分のサイコパス趣味を許してもらえる魔法の免罪符だと勘違いしているのでしょう。
しかし彼らが蛮行の言い訳として叫ぶ「必要悪」という免罪符を認めてはなりません。

たとえば発展途上の未熟な政府のもとで、マフィアが街を支配して治めていることがあります。
自警団のように外の脅威から市民を守っているなら、それは確かに認められることであり「必要」と言えるでしょう。
ただ麻薬売買や、人身売買や殺人などの蛮行までも認められるわけではありません。自警は構わないが、弱者を食い物にする「悪」は要らないでしょう。

この世で人道を踏みにじる蛮行を認めたら人類が終わります
そう思うので、私が蛮行を「必要悪」と呼んで認めることは決してありません。
これは地上の道理に基づく信念です。

4/21追記

ちなみにこちらの記事『手段を選ばず、について私が思うこと』を読み、私が「必要悪を認めた」と解釈された方へ。それは誤解です。
まず、私は刑罰を「悪」とは思っていません。私刑は法に照らして「罪」ではあるが、悪かどうかは内容(経緯)によりけりです。人の道からはずれることを私はここで(地上概念で)「悪」と呼んでいて、その意味での悪を成す人や組織を「必要悪」と呼び認めるべきではない、と言っています。
そもそも善悪の定義が難しいのですがね。この定義を始めると、道徳や哲学の論争となりブログでは無理なためやめておきます。
宗教によっては人間同士の刑罰も、戦争も、全て「悪」に定義するわけなので、そのような 偽善 完全善を求める人は刑罰を認める私を「嘘つきの悪人」と呼ぶはずでしょう。
私は、シンプルに人間社会の最も底辺の道義・道理を守りたいと思っているだけの者。しかし今はその最低限の道義すら平気で踏み外す人や国家ばかりの時代となりました。「必要悪」どころか「正義」の振りを装っている。善悪逆転の鬼畜天下にうんざりです。

【ここまでの話、イメージ図】
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天上の計画で「必要悪」かどうかは微妙


この地上の道理とはまた別に天上の計画というものがあります。
質問者様が悩まれているのは、こちらのほうについてですね。

天上の計画とは、高次元の霊が考える地上計画のこと。
ホロスコープに描かれるシナリオなどの次元です。

前記事で書いた通り、そもそもここ地上の舞台設定はプレイヤーの総意 カルマの総合……あまたの過去プレイヤー同士の不確定な行動によって織りなされたプログラム。
だから宗教家が言うような「神が計画したシナリオ」とは違います。

そうは言っても未熟な人類が自分で計画を立てるのは困難ですから、生まれる前の人生計画はハイクラスのマスター(運命計画の計算担当霊)が担っているそうです。
このマスターがいくつかの案を出して、ガイド霊たちとの会議と本人の合意によって出生前の計画が定まるのだとか。
※前出、ニュートン氏のレポートより

その際、悪事つまり蛮行をはたらく計画で生まれる魂は一つも無いと言えるでしょう。
ガイド霊は悪事の計画を出さないそうです。
ニュートン氏のレポでは
「悪事を行う者は、肉体の欲望をコントロールできず暴走してしまっただけ」
と言っています。
それもまた極端な話で100%そうではないと思いますが、少なくとも個人の魂が悪事計画を持たされて生まれて来ることはない、とは言えます。
(私は、悪に傾きやすく蛮行を繰り返している魂は必ずいると思っています。肉体だけに責任を押し付けるのは違う)

ただ時々何かの運命を担って生まれて来ているように見える人がいることはありますね。
世界史のテキストなどを古代から現代にかけて、一気に読むと感じ取ることができます。

そのような人には善悪どちらもあります。善悪二極で分けられない場合も。

たとえばヒトラー。
ルター。
ジャンヌ・ダルク。
マリー・アントワネット。等々

この使命を担った人たちが生まれると、まるで石を投げた水面のように時代が搔き乱され一気に転換するようです。
歴史書を眺めるだけでも時代が一気に動くダイナミズムを感じられ、背筋が寒くなるほどです。

やはり歴史の背景に高次の計画があると思わざるを得ません。
おそらくそのような高次の計画は、地上に近いガイド霊ではなくもっと遥かに上位の、広範囲の霊が関わったものではないかと思います。
地上が停滞したり動かす必要があるときに石を投げる――
時代の方向性を変えるため軸としてピン(杭)を打つ――
等々というためにです。

だから世界を創造するという意味では蛮行する敵キャラも「必要悪」とも呼べるのでしょうか。
ゲーム・シナリオに含まれているという意味では「要」なので。

確かにここがオンライン・ゲームのような場所なら敵キャラも必要なわけです。
こう書くのは私自身、痛いのですが、『三国志』ゲームが非常に分かりやすいですね。あれは三国がなければ成立しないゲームです。
実際に当時を生きていた人々にとっては悲惨な時代。
曹操などに虐殺された民間人は、今ゲームにされている未来を眺めたら激怒して訴えを起こすのではと想像しますが、高次の目から見れば現実さえゲーム舞台のようなものに過ぎません。

ただし。
おそらく、高度次元だと「善悪」の概念も地上と同じ意味では存在しないでしょう。
高次元に善悪の概念は無いと感じます。
だから神々の視点から想像しても「必要悪」という呼び方は違うのではないか、と私は思っています。

※ここでは個人について書いているようですが、もちろん国家など巨悪組織についても同じ。史上まれに見る兇悪な国家が世界をかき乱すことは、予めシナリオに含まれていたのかもしれません。でも「必要悪」ということはないでしょう。だからこの先の未来に存在しなくていいと言えます。

【死後世界と悪の関係、まとめ図】
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達観だけで生きてはならない


私は何度も人生をゲームに喩えてきましたが、「地上はゲームだ」と思い込み過ぎて達観し、何もせず受け入れるのは違いますよ。
ゲームだからこそログインした限りは活動しなければ無意味だ、と言いたいだけです。

行き過ぎた達観は活力を失わせます。
心の安定を保つために諦めが必要な場合はあるのですが、全て達観し、何もかも受け身だけで生きるのではせっかく携えてきたシナリオも台無し。
望んだ結果が得られなかったとしても、行動を積み重ねることでシナリオが実現されていくのです。

上の「必要悪」、敵キャラに対してもそう。
高次の者たちが投じた石には「地上を活性化する」という意味があります。
ですから、地上で生きる我々が何も行動せず、黙って食い殺されるのを待つのは高次の意図ともかけ離れています。

また一強だけが生き残り他が食い殺され全滅し、「天下統一」というディストピアが実現すれば、人間活動が死にます。
結局のところそれは地上人類が絶滅するに等しい。
“人類”と言っていますが、ディストピアの場合は肉体ではなく人の精神・文化が滅びます。
それは種の絶滅よりも悲惨な精神活動の停止を意味する。
天下地上が死ぬわけです。
もしかしたら神々(高次元マスターたち)は人類という種が絶滅することを望むことはあるかもしれません。でも、精神が死ぬことは決して望まないでしょう。

だから地上次元では蛮行を好み、ディストピアを実現させたがっている者たちを「必要悪」などと呼んで認めてはならないのです、決して。

地上に生きる我々は、自分のシナリオを生きること


私はおそらく暴虐な独裁者と戦う(抵抗する)ようセットされていると感じます。
常に戦いが可能かどうかはともかく、ディストピアや暴虐に抵抗することが私の魂のテーマなのでしょう。
私個人としてはただ、そんな自分のシナリオを全うするために生きるだけです。

他の方々も自分だけのシナリオをお持ちです。
どうかそのシナリオを貫いてください。
行動していけば、全ては「なるようになる」。

目の前のことに一所懸命に、真っ当に生きればそれでいいのだということです。

結局、いつもの話の繰り返しでした。
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