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私は自分のことを「サブキャラ」だと思っていました

ドラゴンクエストという伝説のゲームにて、“RPG”の概念を生み出した堀井雄二氏。
彼が人生をRPGに喩えた話に感じ入りました。

『「優しい主人公になれる」自分をサブキャラだと思う人へ、ドラクエ生みの親が送る言葉』

経験は積み重なっていく


上記事より胸に響いた言葉を引用。
(二択で割り切れない人生では)「失敗してもいいや!」くらいに思うことも大事で、やり直しもいっぱいしていいと思います。例えばドラクエでいうと、もし負けたとしても、レベルアップしてまた挑戦してっていうのを繰り返していけますよね。人生も同じように捉えて、困難にぶち当たってたくさん失敗したとしても「経験値が上がったから、次は倒せるようになるかもしれない」って感じてくれるといいなと考えています。
まさに仰る通り、失敗の連続で経験値を上げて積み重ねていく。これこそ人生そのものですね。

それまで敵を倒すか倒されるか、命を失くしたら終わりという単純なゲームばかりだったなか、RPGという新たなゲームの登場は世に衝撃を与えていました。

まず、地味にコツコツ経験値を積み重ねていってレベルアップするゲームらしからぬ設定が画期的でした。
セーブもできるので終了しても経験値そのままでゲームを再開できる。
死ぬこともあるが、なんと条件付きで復活もできる!
どんなにゲームが苦手な子でも、時間さえかければ必ずクリアできるという点が素晴らしかったです。

改めて考えると、このRPGの設定は現実人生どころか輪廻転生にも似ています
皆さんご記憶は無いと思いますが、高い次元では前回ゲームしたときの経験値は“セーブ”されていてレベルもそのままなのですよ。
失敗したとしてもそれがプレイヤー自身の経験値として積み重なっていく点、魂の旅路と同じです。
延々と“輪廻”しているかのように思われる長期ゲームですが、コツコツ続けていけば誰でもレベルアップできるし必ずクリアできます。

「経験値が消えることはない」
「行いは積み重なっていく」
「魂は失敗も糧にして前へ進む」
このような輪廻転生の思想が浸透していたから、東洋でRPGが生まれたのかもしれません。
もちろん堀井さんは意識していないだろうけど。
(こういう無意識の発想に文化の壮大な背景を感じることが、私は好きです)

当然ながら無理に転生などと結び付ける必要もなく、一度の人生のなかだけでもRPGを感じることはできます。寄せられたコメントの体験談が素晴らしい。
ドラクエが最初か分からないけど、現実で困難にぶつかった時に、また俺に経験値を貯めさせようとしてる。どれだけレベルアップさせんねんって思うようになってる。
こう思うことで、困難にぶつかった時にネガティブな感情を持たなくて済んでる。
これは確実にRPGのおかげだよなあ。

*********さん


サブキャラでも主人公になれる


もう一点、胸に響いたお話。
――「人生はロールプレイング」と考えると、その『主人公』は他でもない自分自身。しかし「自分は主人公になれない、サブキャラだ」という感覚を持ってしまっている人もいるかと思います。

自分をサブキャラだと思う人は、「物事を客観的に見ることができる人」だと思います。自分を客観視できるし、全体がよく見えている人なんです。僕はわりとお子様なんで、あんまり自分のことをサブキャラだと思ったことがないですね(笑)。子供って周りが見えていなくて、自分だけの世界だと思っている。そうやって、子供の気持ちのままでいれば主人公でいられるのかもしれませんが、大人になって「周りの人たちにも人生があるんだ」ってことに気づいてしまうと、まあ僕も大人になってからそれに気づいたんですが、自分が主人公と思い続けるのはなかなか難しいのかもしれません。

でも、色んな主人公がいていいんじゃないでしょうか。僕は、サブキャラも主人公になれると思っています。周りの人の気持ちがよく分かる、優しい主人公に
この話で言えば、私は自分のことをずっとサブキャラだと思ってきました。

おそらく自分が主人公だと思っているか、サブだと感じているかは、精神年齢の高低とは関係ないと思います。単に性格タイプの違いかと。
私は子供のころから自分が主人公だと感じたことは一度もありません。堀井さんと逆で「他人には人生があるけど自分だけには無い」とさえ思っていました。今もしばしばそのような感覚に陥ります。

蓋を開けてみれば、意外にも自分のような引っ込み思案なインテリ?が主人公扱いされている物語もこの世に存在したという。そんな現実は、天地が逆転するほどの衝撃でしたね。
(気を抜くと忘れるから未だに驚き続けているのです。笑)

以降、「自分がこの人生の主人公なのだ」と自分に言い聞かせるようにしています。
ブログで自己主張するようにしているのも、自分の体験を小説に書くという痛い行為をしているのも、自分を無価値と思い過ぎないための訓練だったと言えます。

堀井さんの話は真実。
誰もが人生のロールプレイングで唯一無二の主人公です。
「他人もその人の人生では主人公」なのだと知りながら、なおかつ「自分は自分の人生での主人公」と自覚している。そうなれたら、ようやく本当に“優しい主人公”を目指せるのかもと思います。
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