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伝説のミステリー『MONSTER』『BANANA FISH』など、往年のアニメで息抜き

雑談その2。

息抜きのために最近は無料配信のアニメを観始めた、と前に書きました。

『呪術廻戦』はさすがに若向け過ぎて途中でギブアップしています。すみません。『鬼滅』とは違った。
今は昔のマンガ原作のアニメのほうが良くてはまっています。結局、年寄りはこうなる。笑

少し、今観ているアニメの感想を書いていきます。

BANANA FISH


『BANANA FISH』(リンクはWikipedia)という1980年代に連載されていた漫画のアニメを観ています。

これは昔友人に漫画を借りて冒頭だけ読み、女性誌の連載なのにハードボイルドで面白い!と驚いたもの。
今回、最新技術でアニメ化されたものが無料配信されていたので、先を知りたくて観ました。

で、初めてストーリーをちゃんと知ったわけですが……。うーん、こんな話だったのですか。
いわゆる“女性向け”の雰囲気がありますかね。だから女性誌での連載だったのかあと納得。私は全然構わない(気にしない)のだけど、紹介する相手を選ぶ作品です。

それから、簡単に人が死に過ぎなところは現代アニメだと異色です。テレビで放送するのは難しそう。銃をバンバン撃つような話が苦手な人にはお奨めできません。

でも80年代のアメリカ映画はこんな感じでしたね。
その意味で、忠実に80年代の世界観を再現しているリアルな漫画だと思います。
だからこそ設定が80年代ではないのが惜しい!
スマホがあるだけで話の展開が違ってきますし。
何より、荒んでいたNYの、地下鉄の落書きやマフィアの台頭など現代設定だと違和感ありますね。
精神を病んだ兵士がドラッグに溺れ暴走するというのもベトナムならよくあった話でしょうが、イラクだと不自然。

あとこのレビューを見て思いました。やはりこれは80年代設定にしないと無理がある話だと。
でもこの12話の中で
米国が軍事介入するのに
わざとテロを起こさせている風の
下りはC国が得意とする捏造なので
もしこれが原作に沿った内容であるなら
原作に対する評価は★1つとして
原作は読まずにアニメ配信だけを
楽しむ事にします。
どうせなら今、本当に世界中で起こっている
「経済支援という名前の他国への支配搾取」
を行っているC共の汚いやり方のほうを
演出として取り入れて欲しかったなw

2021年8月25日(水) 00:34 ai_********

>わざとテロを起こさせている風の下り
>経済支援という名前の他国への支配搾取

いや、そういうことをしていたのは当時、米国とソ連だったんですよ。ということも若い人はご存知ないのだなあ、と知り複雑な気持ち。
「原作おかしい」などという誤解を生じさせるので、やはり絶対に80年代でなければ駄目ですね。
変わったのはスマホ登場だけではない。世界の構造が変わったのですから。

友情と感情移入について


アッシュと英二の友情はピュアで、良いです。
あくまでも友情であってBLとはならないところがまた良い。

ただ今の眼で眺めると、アッシュのナルシストぶり――ではなく、アッシュを称える周囲のナルシシズムが鼻につく。
人形扱いされているアッシュが気の毒になり胸が痛みます。
図々しいけど彼の孤独が理解できる。そんなことに気付いた辺りから本腰で観るようになりました。

これの原作一巻を読んだ当初、私は中学生くらいでしたが、「アッシュ凄いなー」とただ憧れの気持ちで眺めていました。
自分は圧倒で英二のタイプだと思っていたのですね。
現実に私のポジションは英二のほうに近い(皆様そう思わないかもしれないけど現実の立場としてはあんな感じです)。いつも庇護される側だし、#13のようなアホな行動は自分もやってしまいがち。人を苛々させるだろうなと思う。
ただ後々知って意外だったのは、自分にはアッシュ側の要素もあったことです。彼ほど凄くはないですが。アッシュと同じ人形扱いを受けたこともあった(過去生の話? 現世でもです)。だからアッシュにも共感するところがあります。

しかし性格は英二寄りであるのに、アッシュの気持ちも理解できるという自分の場合、このアニメではどちらのキャラに感情移入して良いか分からず混乱を覚えます。
気付けば見終わった後、どっと疲れています。笑

ヘルマン・ヘッセの小説でもこういうパターンがあり、実はそこだけ少し苦手です。
ヘッセの場合は自己を二分して投影する(かつての親友に投影)、という文学的な意図があるからいいのですが。

できれば親友二者のキャラクターは属性を変えてもらえると、シンプルに楽しめるのでありがたいですね。
リーダーは喧嘩が強くて賢さはあってもインテリではないほうが良い。
大人しいほうは、ただ弱いだけではなく文学好きなどという特性を持って欲しい。
実は、これの理想形が『STAND BY ME』でした。自分を主人公へ完全に投影して感情移入できたから宝物になった。『STAND~』は著者の実体験をもとに描いた作品なので、現実で親友になりやすいコンビを正確に描くことができたのでしょう。
(そんな『STAND~』設定が私の宝物となったのも、過去の友情のせいだったということは後々知る。当時はまだ知らなかったから無意識です)

そういうわけで少し混乱し疲れるアニメですが、最近の「正義なんか無い」と哲学ぶったチャラいアニメよりよほど得るものがあるので、最後まで観るつもりです。

こんな感想もある。やはり最後まで観なくては。
この作品見て、生きてるうちに見れてよかったなって思ったよ。それぐらいいい作品だった。例えが見当たらないからそのままの気持ち言うね、愛してる。

たぬき野郎

ストーリーとは無関係ですが、私は現代のCGを使った背景画の美しさと、音楽がとても気に入っています。
King Gnuエンディング曲は意外にもこの作品の世界観に合っていて驚いた。オープニングは一代目も良いが、二代目のオープニングのほうが気に入り。映像とともに最高です。
何故か今の日本の曲は80’s(米国)の香りを持っていて、だから響くのだなと気付きました。



>>続き。最終回を観ての感想

MONSTER


『BANANA FISH』の画を眺めていると何故か浦沢直樹を思い出すのだよな(そうでもない?)、などと考えながら下のアニメ一覧を眺めたら、『MONSTER』アニメの無料配信が始まっているではないですか。

あの! 『MONSTER』です!!

失敬。見つけた時はちょっと興奮してしまった。笑

これは漫画史に輝く伝説の作品です。
それまでの漫画では少なかった、シリアスに徹した本格ミステリーで大変話題となりました。
チェコ~東ドイツの社会主義国の闇を描くなど、近代史に背景を持つストーリーは奥深くて惹き込まれます。
もちろん成人が十分に楽しめる作品です。これこそ正しい意味での大人向けアニメと言えます。

少々猟奇的で暗い話なのですが、上質な欧州映画のような心温まる小話も光ります。
私はメインのストーリーにも夢中になりましたが、逃亡中テンマの小話のほうも好きでしたね。

ストーリー(Wikipediaより):
1986年、天才的な技術を持つ日本人脳外科医・Dr.テンマは、西ドイツ(当時)・デュッセルドルフのアイスラー記念病院に勤め、ハイネマン院長の娘エヴァと婚約し、ゆくゆくは外科部長から院長という出世コースを掴みかけていた。医師として漠然としたジレンマを感じつつも、深く考えることなく手術を重ね、研究に打ち込んでいた。

そんなある日、頭部を銃で撃たれた重傷の少年ヨハンが搬送されてくる。Dr.テンマは、院長の命令を無視してオペを執刀し、ヨハンの命を救う。しかしそれが院長の不興を買うなどの結果となり、院内の政治力学によって、テンマの順風な状況は一変し出世コースから転落する。そんな中、院長、外科部長らの殺害事件が発生。同時に、入院中だったヨハンと彼の双子の妹が失踪する。

1995年、外科部長となり職務に励んでいたテンマの前に、美しい青年に成長したヨハンが現れる。テンマの患者ユンケルスを目の前で何の躊躇もなく射殺し、過去の殺人を告白するヨハン。殺人鬼を蘇らせてしまったと自らの責任を感じたテンマは、怪物ヨハンを射殺するために、ヨハンの双子の妹アンナに再会することを企てる。殺人犯の濡れ衣を着せられ、キレ者のルンゲ警部に目をつけられたテンマは、ドイツ国内を逃亡しながらヨハンを追跡する。

あらすじ文では今いち魅力が分からないと思うので、まあとにかく観たほうが早い。
※ダークな雰囲気、不気味なオープニング、猟奇的な設定が苦手な方は避けたほうがいいかもしれません。

浦沢直樹は映画になった『20世紀少年』が一番有名となりましたが、私の中での一位は『MONSTER』です。
東欧ディストピア、ヒトラー(?)を思わせるサイコパス、等々私が昔から注視していた素材が使われていたのではまったということもあります。

…と言いながら、これも漫画では最後まで読めなくて結末を知らないのですが。
この機会に結末まで辿りつきたいと思います。アニメ配信に感謝。

なお、『MONSTER』は現在現実で起きていることの歴史をひもとく手がかりになるでしょう。
もちろん設定はフィクションなので歴史背景の全てを知ることは不可能ですが、かつての東欧を覆っていた闇のエッセンスは確かにある。
何もご存知ない方には、歴史の扉を開くきっかけにはなるのではないでしょうか。
今のC国が民族的な本能であのようなことをしているわけではない、原点は欧州なのだと、せめてそれだけでも知ってもらえたらなと思います。


暗いアニメに疲れたら… お気楽アニメをどうぞ


上で紹介したアニメは上等ですが少々重く、暗い話ばかりですね。
疲れたらお気楽でお馬鹿なアニメを観てください。

古いアニメのほうが、小難しさのない気楽なものが多いかもしれません。

たとえば、こちらも『MONSTER』の作者・浦沢直樹原作ですが明るいアニメ。
「ヤワラちゃん」と呼ばれた柔道オリンピック・メダリスト谷亮子さんのニックネームは、この漫画から付けられたとご存知?
見た目は少し違いますが(失礼)、無敵の柔道女子という意味では確かに合っていました。

⇒YAWARA! 第1話 めざせバルセロナ! 国民栄誉賞をとる少女ぢゃ!!


『タッチ』は言わずと知れた名作。
何度も再放送されているから観たことがある人も多いでしょう。オープニング曲を聴くだけでも懐かしさが蘇りますね。

⇒タッチ 第1話 誰がなんと言おーと オレたち双子です!!


こちら『らんま1/2』も懐かしい。高橋留美子の有名漫画です。
明るくお馬鹿なラブコメで、ひたすら笑えます。画の可愛らしさも嬉しい。
私はパンダ父さんが好きでしたね、乱馬の美少女バージョンも。
私見ですが、『呪術廻戦』のパンダ先輩はこのパンダ父さんがモデルではないでしょうか。目つきの鋭さが笑える。

『らんま』についてだけ余談


これはオープニング曲が聴きたくて見に行ったのですが、今聴くと適当な曲ですね。歌唱力も歌詞も適当。笑

「奴八破奴八破一向聴~♪」って※。なんのこっちゃ。エセC国語ではないか。
アニメ第一話で観光ガイドが人民帽をかぶっているのもツボ。…ちょっといじっているかもしれません。C国の方、すみません。
あの頃のC国のイメージは、暗い時代が終わりこれから楽しくなっていきそうな感じでした。平和だったなと思い出します。

※奴八破奴八破一向聴(やぱぱーやぱぱーいーしゃんてん):「一向聴」はマージャン用語。「奴八破奴八破」ただのお囃子。だそうです。

ところで実は、この『らんま1/2』が、私が初めて触れた“C国文化”でした。当時、乱馬に憧れ中華街で人民帽を買ってしまった自分を反省します。
今見ると文化と言うほど正確なものではありませんが。雰囲気だけね。
酷いものでしょう。我々世代はこんな程度です。他にC文化の情報が無かったのです。
かろうじてC国の情報と言えば『ラストエンペラー』などの映画もあったものの、不気味だからまともに観たことがなかった。

ちょうど例の“前世記憶”を見る前に『らんま』を観ていたので、もしかしたらこれを素材に記憶イメージを創り出したのかもしれません
――て、それは無いか(笑)。世界観に面影一切なし。
古代と現代では本当に別の国かと思うほど文化が違いますね。
近年の大陸人が古代に憧れてコスプレしている理由が分かります、現代には無い雰囲気ですから。

【参考動画】“美しき若ハゲ様” (こちらの動画では女の子の変身ぶりも凄い)

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