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バーチャル空間で永遠に生きる? 魂否定、死後世界から逃げたい人たち

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皆さんは、「永遠の命」を得たいと思いますか? 思うなら、それはどうしてですか?

私は「永遠の命」――この地上に同じ肉体で留まり続けることなど望まない派です。

もちろんできるだけ長い間パートナーと一緒に過ごしたいとは思いますし、地上の美しい景色を眺め、この穏やかな日常を楽しみたいと思っています。
でもそれはいつか終わりが来ると思うから愛おしく楽しめる時間。
仮に嫌なことがあったとしても、いつか必ず終わりが来ると分かっているから恐怖は半減します。
この世の現実が終わりなくループすることこそ、人間にとって最大級の恐怖ではないでしょうか?

しかし世の中には本気で「地上での永遠の命」を望む人もいます。
現代ではテクノロジーでその夢を叶えたいと考える人もいるようです。

11月24日放送のクローズアップ現代、『ピーター2.0サイボーグとして生きる』はそのように考える人を取材したドキュメントでした。
私は自分と正反対の思想を持つ人の生きざまを興味深く観ました。

番組紹介


内容について紹介文を引用(上リンク先より):
全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病ALSと診断され、余命2年と告げられたイギリス人のピーター・スコット-モーガンさん。選んだのは、呼吸や消化、会話など失われていく体の機能を、次々と機械に置き換え、全身をサイボーグ化することで難病を克服する道。日本のメディアとしては初めて、ピーターさんの日常にカメラで迫る。人はどこまで肉体にテクノロジーを取り込んでいくのか…。未来のAIと人類のあり方を考える。
主人公ピーターさんはALSで余命宣告を受けたが、せっかく結婚した同性パートナーとの日々を失いたくなくて自分をサイボーグ化していったらしい。
臓器を機械に置き換えて生きながらえることは、現代科学に依存した延命に過ぎないと我々の目からは見えるのですが、ご本人は
「人類をバージョンアップするために自分を犠牲にして実験している。これは革命だ」
と仰る。

革命(笑)ですか。なるほど。

史上初めて同性婚を果たして世界に新しい価値観を与え、「自分は革命者だ」と自負している方が、今度は「永遠の命」を実現させて生命体に革命を起こすぞと言っている。
ふむふむ。どこまでも革命者を演じようとするあの分野に属する方ですね。

いかにもNHKが好きそうな属性の方です。
この『クローズアップ現代』は貧困やLGBTなど、彼らのプロパガンダを流すための放送枠なので仕方がないと言えますか。

政治思想プロパガンダ番組なのですから、現代で本当に流行している世相を取材したわけではなく、単に彼らが「これから実現したい社会計画」のための誘導を行っているだけです。
したがって、
「永遠の命を得るための人体機械化は海外でポピュラーに行われている」
「永遠の命は、世界人類の多勢が受け入れている素晴らしい価値観である」
という話は嘘なので信じないようにしてください。

ただ世界トップを支配する左の人種が、「人体機械化」なおかつ、「バーチャル世界に人類を移行させる」という"新世界計画"を立てているということは事実ですので見逃さないほうが良いでしょう。

まるでSFのような世界。男の子向きの話ですね。
これは実は、陰謀論タレントの関暁夫氏が『やりすぎ都市伝説』で長年紹介してきた話でもあります。
下記事参照。お馴染み「イルミナティの~」というあたりは無視して良い空想物語ですが、旧Facebookのザッカーバーグ氏が発表した『メタバース』(バーチャルシティ大構想)で分かる通り、VRへの全人類移行計画は現実です。

【別館】 『やりすぎ都市伝説SP2020春』関暁夫メッセージまとめ。散らかり過ぎた都市伝説

古典SFで描かれたディストピア


どう考えても危険な臭いが漂う、「バーチャルシティ全人類移行計画」。
これを「人類がバージョンアップするために必須の計画、素晴らしいこと」だと手放しに称賛して布教する姿勢には違和感しか覚えません。

繰り返せばALSなどで身体が動かなくなった人が、バーチャルの世界で自由に旅行できることはとても素晴らしいことだと思います。でも
「AIと脳を融合させ、全ての記憶と人格をバーチャル世界にバックアップして永遠に生きていく…」
などという"理想"は全く別次元の欲望だと思います。
その極端な"理想"におぞましさしか感じないのは私だけでしょうか? 際限のない欲望を求める人間の業を感じてしまいます。

AIと脳を融合。思考も読み取られ、AIに誘導される。
自分の全記憶と全人格の情報をバーチャル世界のAIに吸い上げられ、"バーチャルシティ"の一部に組み込まれてコントロールされる。
それは、ビッグブラザーによって完全支配されるディストピアでしかありません。

ビッグブラザーとは:『1984年』という古典SFに登場する人民を完全支配している独裁者のことです。この世界の住民は拷問などの恐怖支配によって、ビッグブラザーへ完全帰依することを強制されています(つまり個人が思考する権利は無い)。歴史などの現実はビッグブラザーの意向によって勝手に書き換えられており、言語さえ「ニュースピーク」という意味をすり替えられた言葉を使うことを強要されます。
この話はSFと言うよりはK産国の現実を描写したものですが、現代では日本など旧西側諸国でも「歴史修正」や言語の「ニュースピーク化」が著しく『1984年』が実現しつつあると感じます。

あるいは、80年代や90年代のこれらのSF映画のようです。

・機械に支配される人類を描いた『ターミネーター
・人類が"家畜"として飼育されるバーチャル世界を描く『マトリックス

これらの古い映画さながらに思考まで明け渡した完全被支配の状況をよく「素晴らしい」と言って受け入れられますね。
自分だけが被支配の快楽に溺れるのは構いませんが、他人に強要するのはやめていただきたいものです。

どうか皆さん、あのようなプロパガンダを鵜呑みにしてバーチャル世界の信者にならないようにしてください。
メタバースで少し遊ぶくらいなら構いませんが、Facebookなどに全個人情報を預けたりしないほうがいいですよ。

記憶情報は「命」ではない、ということが理解できない人々


彼らはバーチャル世界へ自分の意識を移行し、プログラムとしての「永遠の命」が得られるのだと主張しています。しかし本当にそうでしょうか?

バーチャル世界に記憶や人格特性・行動特性などがバックアップされたとしても、それは「永遠の命を得た」ことにはなりません。
何故なら現実にはプログラムに「私」という意識(精神)を移行することは不可能だからです。

もちろん本人が生きている間はアバターでバーチャル世界に参加するでしょう。その場合は、本人はアバターの目線で世界を眺めるので「アバターに本人の精神が宿っている」と言えます。しかし本人の肉体が朽ちて世を去った後は、アバターの内側から眺める主体は存在しないので、プログラムでアバターが喋ったとしても本人が生きていることにはなりません。
それはAIが自動で喋っているだけのアバター・ゾンビです。

つまり今この肉体の内側から世界を眺めている「私」という主体を、プログラムに移行させて永遠にとどまらせることは不可能だということです。
これは記憶(プログラム)がその人自身なのではないという真相を表しています。

たとえば藤子Fのマンガ『パーマン』で本人の身代わりとして性格・記憶・行動様式を組み込んだコピーロボットも、本人自身ではないでしょう。
同じDNAを持つクローンでさえ本人ではありませんよね。一卵性の双子も、別の自我を持つ別人格。

……このようなことは当たり前の話です。
普通は小学生でも分かるはず。

しかし、近現代の「唯物主義者」にはこの話が本気で理解不能のようです。
彼らはコピーロボットを本人そのものだと考えますし、クローンも同様です。だから我が子が死んだらクローンを作って再生産すればいい、などと本気で考えて倫理を踏みにじるのですね。

彼らにとって魂というものは絶対に存在しないものなので、肉体に宿る主体など最初から無いことになっています。
物質が全ての彼らの頭のなかでは、人間も肉体細胞だけの物体でしかありません。心など無い、愛や感情もあってはならないのです(感情に見えるものは単なる脳の反応とみなす)。
人格とは脳という生体コンピュータに組み込まれたプログラムでしかなく、そのプログラムは経験による「記憶」という情報で創られていると思い込んでいます。

このため、
「記憶プログラムをバーチャル世界に移行すれば肉体を脱ぎ捨て、永遠の命が得られる」
という奇妙に飛躍した考えを本気で信じることができるのでしょう。

したがって、普通の日本人はピーターさんの話を聴いて
「自分が死んだらパートナーが寂しくなって可哀そうだから、バーチャル世界に自分の”分身”を創って慰めてあげたいのだ」
と想像するかもしれませんが、実はそうではなく彼らは
「自分という主体=命をバーチャルに移行して永遠に生きる」
と本気の本心で信じている
ことになります。

ある種のカルト宗教信者のようなものでしょう。
まあ、実際に彼らは近代欧州のカルト思想の信者なわけですが。


アバター、フィクションを「自分自身」と思うことは無い


現実を言えば、記憶情報は命そのものではありませんね。
人格とは単なる記憶の再生ではないのです。

【関連記事】 記憶喪失でも人格は変わりません。人格は脳・行動・魂の個性がつくる

たとえば私は前世人格がフィクション化されて流通しているようですが、それらフィクションキャラクターを眺めて「自分自身だ」という感覚を得たことは一度もありません。他人が創ったキャラクターはその作者の考えの投影でしかないから”他者のもの”です。
(フィクションとは異なり現実記録には「まさに自分らしい」という感覚がありますが他者目線なので完璧ではありません。解釈誤りも多く違和感は残る)

今後、AI技術が進めばかなり正確に本人の行動パターンを再現できるようになるでしょう。
そのため他人から見たとき、あたかも本人が蘇ったかのように感じることができる人形を創ることも理論上は可能。
ただそれは他人の意識上での「再生」であって、本人という主体たる意識がそこにない精巧なゾンビでしかないことを忘れないでください。

意識がそこに宿っていないことは外部から見て分かりませんから、唯物主義の人々は死者がバーチャル世界でアバターとして生き続けていると本気で信じるでしょうね。
自分自身が死んで初めて、「バーチャル空間のなかでは永遠に生きられなかった」ことに気付くことになるのかもしれません。
生まれ変わりの記憶を持つ人が「バーチャル空間のなかで生きている死者に意識はない!」という真実を言ったところで、誰も信じなかったりね。

この現状を冷静に眺めることができる人なら「唯物思想」が論理的に誤りであったことが明白に理解できるのではないでしょうか?
「唯物」が真理であると信じた結果、バーチャル空間を永遠世界だと見間違えて逃げ込むという破綻に至るのです。

魂の存在や死後世界を証明するのは難しいですが、少なくとも「バーチャルのアバターへ精神移行して永遠に生きられる」とする唯物主義者の主張よりは整合性があって、仮に物語だとしても楽しめるでしょう。


魂を否定し、死後世界から逃げたがる人たちの本音


最後に、他記事と重複しますが私自身の考えをここにも書き出しておきます。

現代教育を素直に信じていた子供のころ、私は「死後は無」だと思っていました。
その後、自分で前世記憶~死後記憶を思い出すという体験をしてからは「死後も意識がある。魂がある」ということを認識しています。(他者から与えられた知識を信じているわけではないので"認識した"と表現しています)
しかしいずれにしても、未来には自我を失うという「無」が訪れるはず。

私はそんな「無」を恐れませんし、死後世界も恐れません。
死ぬことは怖いけど、意識を失うまでの痛みや苦しみだけが恐怖なだけ。なるべく痛みは一瞬で終って欲しいと思う小心者、笑。
かつての主人や仲間に会えるのではないかと思うから、今は死後世界のことも楽しみに思っています。

ところが死ぬことを極端に恐れる人は現代で多いようです。
ついにバーチャル世界に逃げ込み、永遠の命を得ることに救いを求めるようにまでなった。いったい何故なのだろう?と不思議に思いますね。
そうまでして「死」から逃れたい理由とは何。

【関連記事】 タナトフォビア…「死にたくない人が集まるトピ」を読んで考えた。どうしてこれほど死を恐れる人が多いのか?

きっと唯物思想主義者だから「無」が怖いのだろうと思っていましたが、もしかしたら彼らは死後世界の存在こそを恐れているのかもしれません。

現世や過去世で相当にひどい蛮行をしているため死後は地獄(重い次元。永遠の暗闇などのイメージ)へ行くと無意識に悟っている。だからどうしても死にたくないのかもしれない。そもそも、そのために「唯物思想」にしがみつき必死で永遠の命を求めているのかも……。

死後世界を否定する彼らの態度があまりにも必死過ぎて、こう推測するようになりました。
魂やスピを狂ったように罵倒・嘲笑する暴力的な言動、「どっちでもいいじゃん」となれず思考停止する狭量さには、本気の恐怖が隠れていたのか。そう考えると気の毒ではあります。

今後、彼ら唯物主義者たちは仮想空間の牧場へ移行し、積極的に「家畜」としての死を選ぶことになるのでしょう。
非唯物主義の目覚めた人々はこの人体牧場から逃げていただきたいですね。
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