2015
Nov
21
-
ASCサビアンシンボル、「ラブバード」の答え合わせ
自分の出生時間を疑う人はけっこう多いようです。
この件について考えるため、最近また改めて自分の性格や人生全般を表わすアセンダント(東の地平線点)シンボルを見直していました。
ASCサビアンシンボルによる、出生時間照合のサンプルとしてお役立てください。
〔目次〕
・正確な言葉の意味を調べる
・性格とシンボルを照らし合わせる(松村解釈参考)
・かつては一度後のシンボルと思っていた
・ご自分のシンボルに違和感を覚える方へ(若い方の場合)
私のシンボルは、
水瓶座15度「フェンスの上にとまっている二羽のラブバード」
です。
はたしてこのシンボルが正しかったのかどうか。つまり、自分の把握している出生時間は正しいのかどうか? 現実の人生と照らし合わせて「答え合わせ」してみようと思いました。
答え合わせのために、正確にこの「ラブバード」の意味を把握しておこうと思ってネット検索していたところ、ウィキペディアの解説で腑に落ちました。
>仲間と非常に強固な絆を結ぶ
なるほど。
インコの解説なのに(笑)、まるで自分の人生について語られているかのようにぴったりです。
個人的事情により昔から「ラブバード」のラブというところは引っ掛かりを覚えていたのですが、まあ「赤い糸」よりまし……か。
ドイツ語「いつも一緒にいるもの」
フランス語「分離できないもの」
のほうが誤解されなくて助かるのだけどな。
(同じシンボルを持つ人へ、ラブバードのパートナーが恋愛対象であることを祈ります。かつての私のように、恋愛対象ではない同性の場合もあります)
いずれにしても、人生において重要な伴侶を見つけることを表わしているシンボルです。
あるいは「魂の伴侶」そのものの存在を示唆しているシンボルでもあります。会ってはいなくても存在しているということです。
私は“伴侶”と呼べる相手が前世だけではなく現在の人生にもいますので、やはり自分を表わすシンボルとしてこれ以上ないくらい合っていると言えるでしょう。
性格としてこのシンボルを読み解く場合、松村解釈によれば
「二元論にこだわらない、俗抜けした平和的性格」
であるとともに
「高見の見物で有利な立場から……指示を出す司令塔」
だそうで、要するに
「煤払いのkoumeiは子を抱く」
ということわざで表現されるような性格タイプとなります。
ゾッとしたのち、笑うしかないくらい当たっていますね。
※「煤払いのkoumeiは子を抱く」: 一家で大掃除をしている最中に、赤子を抱いて一人その作業を免れる人の様子。つまり皆が動いているのに自分一人「高見の見物をしている」狡さを揶揄することわざだが、「自分で動かずに他人を使う賢い人」という誉め言葉の意味もあるらしい。
参考 →「koumei」は人物名です
(私には、個人的事情で痛いことわざでした。現実こういう人間ではないつもりなのですが……自分では知らないうちに周りが動いてくれていることはあるようです。=身近な人の評)
なお、このシンボルがアセンダントではなく他の感受点である場合は解釈が変わってきますので要注意。たとえばMCの場合は職業的な役割として読み、性格としては読みません。MCが実現するのは一般的に中年期以降のことが多いです。
例:
ASCがこのシンボルの場合 → 職業に拘わらず人生全般で協力者が表れやすい。性格としては「フェンスの上」で象徴される、浮世離れの感覚が備わる
MCがこのシンボルの場合 → 職業として、現実に「司令塔」の立場に就きやすい。会社役員など組織のトップ
実はまだ手計算でホロスコープを出していた頃、私のアセンダントは「水瓶座15度」と出ていました。
この場合、シンボルは(一度足すので)
水瓶座16度「机に座っている偉大なビジネスマン」
です。
松村解釈:
自分自身では、こちらも有りかなと思うことがあります。
実を言うと、自分で抱いている自己イメージは『ビジネスマン』のほうが近いのです。
(もちろん前世の話は抜きにして、です。幼い頃からの自分の性格イメージがこれに近かったということ)
幼い頃から遠大な世界のことにしか興味がなく、視線を向けるのは遠くばかりで、そのために他の子供たちと一切話が合わなかった。
私はこんな自分が嫌いでしたし、無意識にですが危険性も感じていました。
おそらく第二次大戦を経た現代社会における「全体主義」への嫌悪感に共鳴して、自分に嫌悪感を抱いたのでしょう。
サビアンシンボルを知ったのはこの手計算をしていた頃で、
『偉大なビジネスマン』
のシンボル解釈を読んだ時あまりの的中にどきっとさせられました。
ところがその何年か後にパソコンを使うようになり、正確な計算をしたところ一度前の
『ラブバード』
だということが分かりました。
始め、『ラブバード』の解釈を読んだ時はあまり当たっていないなと感じたものです。
『ラブバード』はどちらかと言うと楽観的な性格も表わしているシンボルであり、自分にそのような楽観性はないと思っていたし、何よりまだ伴侶にも会っていなかったからです。
(それと、前世についてもまだよく分かっていなかった)
しかし大人になるにしたがって人生の計画が実現されていくうち、徐々に『ラブバード』が正しかったということが分かってきました。
何年かごとに確認しているのですが、やはり間違っていないようです。
つまり自分の出生時間は正しく、手計算よりもパソコンでの計算のほうが正しいことが分かったわけです。
ASCサビアンシンボルをお伝えすると、
「なんとなく当たっていない気がする……」
という感覚で自分の出生時間を疑う方がいるのですが、若い人の場合、それはもしかしたらまだ自分のことがよく分かっていないだけかもしれません。
もちろん、そうではなく本当に出生時間や計算方法が間違っている場合もあり、決めつけることはできないでしょう。どちらにしても一時の感覚で迷うのではなく、いずれ現実に起きてくる出来事と照らし合わせて客観的に判断することが必要です。
どうやら答え合わせは、少し人生が進んでからのほうが良いようです。
アイキャッチ画像:足成
注記
サビアンシンボルは前後の解釈も流れとして関わると考えます。また5度以内には共通の解釈があります。このため5度以内ならさほどこだわる必要はないのかもしれませんが、シンボルがポジティブかネガティブか(奇数か偶数か)という違いで人生が大きく異なる場合はあります
最も関連性の深い記事
ラブバード、松村潔『マスター占星術Ⅱ』サビアン新解釈比較 : このシンボルを例にとり、彼の解釈の変わり方を眺めています
他の解釈 >>「ラブバード」すたくろさん解釈引用
この件について考えるため、最近また改めて自分の性格や人生全般を表わすアセンダント(東の地平線点)シンボルを見直していました。
ASCサビアンシンボルによる、出生時間照合のサンプルとしてお役立てください。
〔目次〕
・正確な言葉の意味を調べる
・性格とシンボルを照らし合わせる(松村解釈参考)
・かつては一度後のシンボルと思っていた
・ご自分のシンボルに違和感を覚える方へ(若い方の場合)
正確な言葉の意味を調べる
私のシンボルは、
水瓶座15度「フェンスの上にとまっている二羽のラブバード」
です。

はたしてこのシンボルが正しかったのかどうか。つまり、自分の把握している出生時間は正しいのかどうか? 現実の人生と照らし合わせて「答え合わせ」してみようと思いました。
答え合わせのために、正確にこの「ラブバード」の意味を把握しておこうと思ってネット検索していたところ、ウィキペディアの解説で腑に落ちました。
ラブバード(Agapornis 属:ギリシャ語の”愛”を表す”Agape”と、”鳥”を表す”Ornis”から)とは非常に社会性が高く情愛深いインコである。ラブバードという呼称はこの鳥が持つ、仲間と非常に強固な絆を結ぶ性質に由来する。このことは英語以外の言語での呼称にも反映されている(ドイツ語では"die Unzertrennlichen"(いつも一緒にいるもの) 、フランス語では"les inséparables"(分離できないもの))。>非常に社会性が高く情愛深い
こちらのページから引用
>仲間と非常に強固な絆を結ぶ
なるほど。
インコの解説なのに(笑)、まるで自分の人生について語られているかのようにぴったりです。
個人的事情により昔から「ラブバード」のラブというところは引っ掛かりを覚えていたのですが、まあ「赤い糸」よりまし……か。
ドイツ語「いつも一緒にいるもの」
フランス語「分離できないもの」
のほうが誤解されなくて助かるのだけどな。
(同じシンボルを持つ人へ、ラブバードのパートナーが恋愛対象であることを祈ります。かつての私のように、恋愛対象ではない同性の場合もあります)
いずれにしても、人生において重要な伴侶を見つけることを表わしているシンボルです。
あるいは「魂の伴侶」そのものの存在を示唆しているシンボルでもあります。会ってはいなくても存在しているということです。
私は“伴侶”と呼べる相手が前世だけではなく現在の人生にもいますので、やはり自分を表わすシンボルとしてこれ以上ないくらい合っていると言えるでしょう。
性格とシンボルを照らし合わせる(松村解釈参考)
性格としてこのシンボルを読み解く場合、松村解釈によれば
「二元論にこだわらない、俗抜けした平和的性格」
であるとともに
「高見の見物で有利な立場から……指示を出す司令塔」
だそうで、要するに
「煤払いのkoumeiは子を抱く」
ということわざで表現されるような性格タイプとなります。
ゾッとしたのち、笑うしかないくらい当たっていますね。
※「煤払いのkoumeiは子を抱く」: 一家で大掃除をしている最中に、赤子を抱いて一人その作業を免れる人の様子。つまり皆が動いているのに自分一人「高見の見物をしている」狡さを揶揄することわざだが、「自分で動かずに他人を使う賢い人」という誉め言葉の意味もあるらしい。
参考 →「koumei」は人物名です
(私には、個人的事情で痛いことわざでした。現実こういう人間ではないつもりなのですが……自分では知らないうちに周りが動いてくれていることはあるようです。=身近な人の評)
なお、このシンボルがアセンダントではなく他の感受点である場合は解釈が変わってきますので要注意。たとえばMCの場合は職業的な役割として読み、性格としては読みません。MCが実現するのは一般的に中年期以降のことが多いです。
例:
ASCがこのシンボルの場合 → 職業に拘わらず人生全般で協力者が表れやすい。性格としては「フェンスの上」で象徴される、浮世離れの感覚が備わる
MCがこのシンボルの場合 → 職業として、現実に「司令塔」の立場に就きやすい。会社役員など組織のトップ
一度ズレのシンボルで迷う
実はまだ手計算でホロスコープを出していた頃、私のアセンダントは「水瓶座15度」と出ていました。
この場合、シンボルは(一度足すので)
水瓶座16度「机に座っている偉大なビジネスマン」
です。
松村解釈:
広い視野を持ち、大きな仕事に向いている人です。しかし、多くの人の個人的な都合を無視しがちですので、……ヴィジョンの大きさは秀逸ですが、実現には多くの人の犠牲を伴います。
自分自身では、こちらも有りかなと思うことがあります。
実を言うと、自分で抱いている自己イメージは『ビジネスマン』のほうが近いのです。
(もちろん前世の話は抜きにして、です。幼い頃からの自分の性格イメージがこれに近かったということ)
幼い頃から遠大な世界のことにしか興味がなく、視線を向けるのは遠くばかりで、そのために他の子供たちと一切話が合わなかった。
私はこんな自分が嫌いでしたし、無意識にですが危険性も感じていました。
おそらく第二次大戦を経た現代社会における「全体主義」への嫌悪感に共鳴して、自分に嫌悪感を抱いたのでしょう。
サビアンシンボルを知ったのはこの手計算をしていた頃で、
『偉大なビジネスマン』
のシンボル解釈を読んだ時あまりの的中にどきっとさせられました。
ところがその何年か後にパソコンを使うようになり、正確な計算をしたところ一度前の
『ラブバード』
だということが分かりました。
始め、『ラブバード』の解釈を読んだ時はあまり当たっていないなと感じたものです。
『ラブバード』はどちらかと言うと楽観的な性格も表わしているシンボルであり、自分にそのような楽観性はないと思っていたし、何よりまだ伴侶にも会っていなかったからです。
(それと、前世についてもまだよく分かっていなかった)
しかし大人になるにしたがって人生の計画が実現されていくうち、徐々に『ラブバード』が正しかったということが分かってきました。
何年かごとに確認しているのですが、やはり間違っていないようです。
つまり自分の出生時間は正しく、手計算よりもパソコンでの計算のほうが正しいことが分かったわけです。
ご自分のシンボルに違和感を覚える方へ(若い方の場合)
ASCサビアンシンボルをお伝えすると、
「なんとなく当たっていない気がする……」
という感覚で自分の出生時間を疑う方がいるのですが、若い人の場合、それはもしかしたらまだ自分のことがよく分かっていないだけかもしれません。
もちろん、そうではなく本当に出生時間や計算方法が間違っている場合もあり、決めつけることはできないでしょう。どちらにしても一時の感覚で迷うのではなく、いずれ現実に起きてくる出来事と照らし合わせて客観的に判断することが必要です。
どうやら答え合わせは、少し人生が進んでからのほうが良いようです。
*サビアンシンボル翻訳文:松村潔
アイキャッチ画像:足成
注記
サビアンシンボルは前後の解釈も流れとして関わると考えます。また5度以内には共通の解釈があります。このため5度以内ならさほどこだわる必要はないのかもしれませんが、シンボルがポジティブかネガティブか(奇数か偶数か)という違いで人生が大きく異なる場合はあります
最も関連性の深い記事
ラブバード、松村潔『マスター占星術Ⅱ』サビアン新解釈比較 : このシンボルを例にとり、彼の解釈の変わり方を眺めています
他の解釈 >>「ラブバード」すたくろさん解釈引用
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