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【『パリピ孔明』アニメ最終回感想】良作…全ての現代人に必要な感動メッセージ

『パリピ孔明』アニメ、最終回観ました。

GYAOでの無料配信は7/3 22:59まで

ABEMATVで一挙配信中!(無料は間もなく終了)

私は何も前知識なく配信を観ていただけなので、今回が最終回だと知ってとても驚きました。唐突に終わった印象です。

え、なに、日本の三国志アニメは赤壁戦で終わる決まりになっているのですか? 
※かつて日本の三国志ジャンルを牽引した横山光輝アニメも赤壁戦で終わりだったらしい

そういうことではなく、たぶんシーズン1が終わっただけで、シーズン2の準備に入るということなのかもしれません。
でも、果たして『鬼滅の刃』のようにシーズン2で戻って来られるのか!? 様々な妨害があって難しいかもと思います。

『パリピ孔明』の制作陣には各所から相当の圧力がかかっているものと思われます。たとえば炎上工作しているK国からとか、孔明貶めに必死な日本人のごく一部からとか。

制作スタッフの皆さんのご苦労を察します。
…何か、申し訳ないです。
(私が謝ることではありませんが)
昨今稀に見る素晴らしい作品なのですから、『パリピ』の制作陣には圧力に屈しないよう耐えていただき、どうにかシーズン2も放送してほしいです。

ネットの一般“民草”からの書き込みを見ると大変高評価ですね。
何故か外国人に人気らしくて、SNSでは英語での絶賛投稿が目立ちます。
たぶん歌手志望の女の子の物語、として人気を博しているのだと思いますが。最先端の音楽が登場することも欧米の方々の興味を惹いているようです。
特に英子というキャラクターが可愛いと人気。さっそく“EIKO”のコスプレしている外国人も見かけました。

おそらく「孔明」については、欧米の方々は何のキャラか全く分かってらっしゃらないと思います。たぶんただの面白プロデューサーだと思っているに違いない。服装については「日本人だから着物を着ているのは普通のことだ」、と思われていそう。日本人…笑
それはどうでもいいのですが。

このまま海外での『パリピ』人気が広まり、不当な圧力を吹き飛ばしていただきたいですね。

私も微力ながら応援のために、ちゃんと感想を書いておくことにします。


全ての現代人へ向けた熱いメッセージ


全編の感想です。

このアニメは『三国志』の枠を超え、全ての現代人のための素晴らしいメッセージが篭められていると思いました。

特に、創作を志す人は必見です。
音楽の世界を志す人はもちろんのこと、小説やマンガなど全てのジャンルにおいて、創作に関わる人へ向けた最高のメッセージが含まれます。

それは、
自己を表現しろ!!
ということです。

心の底から湧いてくる感情、伝えたいこと、歌うことや書くことが好き・楽しいという想い……等々。
なんでもいいのですが、世界でたった一人、唯一無二である「今ここ」にいる自分として表現せずにいられないことを叫べ! ということ。

学習や練習は最低限必要。でも研ぎ澄まされた技術は、本当に叫びたいことのために使うべきもの。
コピペではない、誰かの思想の言うなりではない、魂の底から湧いてくる叫びを世に放つべし。
そんな渾身の叫びだけが、「民草(たみくさ)」たるオーディエンスを動かすのです。

――これは事実そう。
三国時代も現実にそうでした。
劉備は命がけで渾身の旗を掲げたので時代を動かしたのだし、『出師表』も表現せずにいられないことを書いたので多くの人が泣いてくださったのでしょう。
その後1800年の長きにわたって蜀漢が人々の支持を受け続けたのは、劉備たちが本気で民のために生きた「心」が伝わったからだと思います。
(「儒教アゲのために後世の人たちが作り話をしたので蜀人物が称えられた。それまで完全に無名で人気も無かった」などという、非人間たちの姑息な嘘に騙されないでください。古代の民はそれほどバカではありません)

英子ちゃんは人を慈しみ救う本気の歌声を持っていたので、『パリピ』の孔明は彼女を支えると決めたのでは?
それは史実の孔明が劉備に「この人なら民を救える」と確信したのと同じく、「彼女の声が多くの人を救う」と思ったからではないか? と想像しています。
原作者さんはフィクション演義だけではなく、史実の核心も深く理解されているようで嬉しく思いました。

ちょっと設定が先走り気味で、孔明が英子ちゃんを君主と決めるシーンも唐突だった気はしますけど。
(その決意に至るまでの間に、もう少し英子ちゃんとの心の交流があれば良かったな)
まあ話は分かったので細かいことには目を瞑りましょう。

とにかく。
私が最も言いたいこと、
皆、自分として生きろ!!
というメッセージを正確に代弁してくださった、ありがたい作品でした。

この素晴らしいメッセージを世に広めてくださったことに感謝。
それだけではなく、あの鬼畜集団による「孔明貶め工作」の嵐が吹き荒れる現代日本で、真っ向から反旗を翻してくださり、古典的な三国志ファンを救ってくださったことにも心から感謝したいと思います。

でもまだご使命は始まったばかり……。
ぜひ荊州から益州へ進んでいただきたいものですが、それこそ“民草”たるオーディエンス(ここでは生きている読者・視聴者のこと)の応援にかかっていますね?
私も今は民草の一人として応援していきます。どうか頑張ってください。


--ここから下はネタバレあります。まだ観ていない方は注意--

さすが世界最高峰、日本のマンガ


以下は最終回について、細かい感想です。

前回(11話)、私が「良くないね!!」と言った民草=観客を騙すような作戦。
あの作戦を良いことのようにスルーしたら嫌だな、と心配していたのですが、さすが日本アニメです。きちんと「悪いこと」と定義していて、その罪を贖い覆す展開を用意していました。

英子が歌い始めると“民草”からの本気の歓声が得られ。
しかも、ななみんとの友情を最高の形で示して、ななみんも本心を取り戻して救われる。
英子の捨て身の友情、ななみんたちの音楽に対する想いが切ない。共鳴しました。

めちゃくちゃご都合主義な気はしますけどね……笑。
現代人はブーイングしていた相手の歌や作品が良いからといって、一瞬で評価を覆すことはしないでしょう。
古代社会なら正しい展開なのですが、現代人はアンチとなればもう、歌を聴こうともしませんし。作品それ自体を公平に評価するのではなく、「敵」と定めた相手をひたすら攻撃するマシーンとなって、歪んだ思考であれこれ難癖をつけて貶めるだけ。だから現実でこんな手を使えばおそらく炎上するだけで終わりかと思います。

まあ、そこはフィクションということで流すとしましょう。
経緯はともかく、サクセスストーリーと見れば楽しめる展開です。


シャア似な悪徳プロデューサー唐沢の台詞
「駄目だ……そのやり方では駄目なんだ!」
「分かる奴だけに分かれば満足か?
それではまた売れない頃に逆戻りするぞ」
も、現実その通りだから刺さりましたね。

こう言いたくなる気持ちは、私も物凄くよく分かる。
(ただこのように、敵だと思っていた人が実は良い人だった……「みんな良い人」へ無理やり持っていく設定は良くないと思いますが。後述)

音楽でも小説でもマンガでも、良い作品を出しているのに売れなくて商業世界から消えて行った人々は山ほどいます。まさに死屍累々。
それでも自分を貫ける人が、この現代でどれだけいるか。

前項で書いたように、『パリピ』には「自己を表現しろ!」という強いメッセージが篭められているのですが、「売れるは正義。売れないミュージシャン(創作家)は死者同然」との悪徳プロデューサー側の考えも一理あるのですね。
この作品のなかでの孔明も、「多くの人へ英子の声を届けなければ無意味」と思っているからこそ、ルール違反な作戦を次々と繰り出して英子を有名にしていきます。
きっと英子が純粋に歌だけに専念できるよう、「卑しい裏方の仕事は自分が引き受ける」と考えているのでしょうが、究極のことを言えばそれも間違っているのです。

本来は、素晴らしいものが民草オーディエンスによって見出され支持され、不可抗力で世に広まることが正しいのであって。
(三国時代がそうだったように)

先日私が書いた
「自分を棄てた奴隷になるくらいなら少数の本気の支持を得たほうがいい。ストリートで魂から歌え!」
が、やはり一番正当であろうし、創作家本人にとっても幸福ではないかと思います。

と、こういう甘い考えでいるから私は現実に勝てないのだと分かっていますけどね。

全体主義の奴隷となり無思考の人形として生かされるよりは、自由な個人として一人ストリートに立ち続けたほうが幸せなはずです。

人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり (武者小路実篤)」
これこそ人が人のまま生きて死ねる唯一の道。
たとえ不可抗力で有名になった場合であっても、「我は咲くなり」の心を忘れてはならないと思います。


おまけ。三国志ギャグと「そこ違います」の指摘


おまけで、今回最後となります三国志ギャグと違うと思う箇所について細かい突っ込みを残しておきます。
軽口および辛口お許しを。

笑ったシーン:


孔明 「秘策! 草船借箭、反転返し!」 
オーナー 「10万いいね返しちゃったあーーッ!!!」
kome121.png
プリキュアか。笑

でも、そっかそっか。返したのだね。なら良し。
戦場で矢を返す場合は物騒なことになりますが、感謝の倍返しならいいでしょう。

ここはさすが日本マンガだな、と感心した場面でした。
ポジティブな話へ反転させたうえ、さらにお笑いでまとめたという。素晴らしい。拱手!


苦言:


悪徳プロデューサー唐沢の善人化は、唯一納得しかねるところです。

それまで敵方だった相手の暗い過去などにスポットを当て、
「本当は善人。厳しく接していたのはその子のためを想ってのことだった」
としてしまう。
日本人の悪いところが出たと思いました。

人を虐げる者は根っから悪人だということが分かっていないですね。
嫌がっている女の子に下着のような衣装を着せ、性アイドル化して搾取していた反社が「本当はその子のためを想ってやっていた」なんてことは残念ながら絶対にあり得ないです。
この急なキャラ変は、いくらフィクションでも物語としての整合性がない。それに有害でもあります。

『MONSTER』でもそうでしたが、“悪人を存在しないことにする”日本人の曖昧さは、美徳であるとともに最大の欠点だと思います。
フィクションだからこそきちんと悪を描き、断罪する展開も必要。
それは現実の被害者の存在を無いことにしないために、です。

その点、華流ドラマの『琅琊榜』のほうがよくできていて素晴らしいと思いました。主人公は悪事に対して容赦しない。偽善に逃げないで正面から断罪した。 …やはりここが生きるか死ぬかの厳しい社会で生きている国の人と、平和ボケ日本人との違いでしょうか。

これは違います:


最後になりますが、史実が誤解されそうで困るフィクション部分を指摘しておきます。
孔明(星を見上げながら思い出語り)
「かつて私は、勝利のためならいかなる犠牲も厭わぬ策を用いてきました
……そのようなことは一切していません。
史実はそういうタイプではありません。

いかなる犠牲も厭わぬ策を――事実できない弱腰だったから魏延にも「臆病者」と言われていますね!
(魏延の策を断り続けたのは、若い命を賭けるギャンブルのごとき策が基本だったからです。捨て駒の犠牲を前提とするギャンブルは許せません)

もちろん戦争だから犠牲は避けられなかったのですが、現実の亮は敵・味方ともにいかに犠牲を少なくするか、しか考えていなかったと思います。私の感覚としてもそうだし、史実の証拠もあります。

【別館参照】史実の孔明、人命第一主義の裏付け

客観的に眺めれば、味方だけではなく敵の犠牲も少なくすることを考え弱腰となる将は、いかがなものかと思います。軟弱もいい加減にしろと責めたくなるのは分かります。おそらく「いかなる犠牲も厭わずに」トリッキーな策で勝利する韓信タイプのほうが、自国にとって良かったと言えるのは当然のことです。

ここで私が諸葛亮を貶めてもアンチが喜ぶだけなのでこれ以上はやめますが。

ともかくフィクション孔明の策士ぶりは、盛り過ぎて誹謗中傷にすらなっています。
このフィクションを取り上げ拡大して歴史捏造し、「孔明は現実にこういう悪人だった」と主張しているアンチの貶めが妄言であることは言うまでもありません。

もう一点、指摘。
孔明「こたびの戦いにも、さらなる策を用意しておりましたが…」(と言って『離間の計』巻物に手を置く)
kome122.png
『離間の計』とは。
ま、まさか。英子ちゃんとななみんの仲を引き裂こうと考えていましたか? あり得ない!!

もとから嫌い合っている敵同士の距離を広げる、という作戦は現実ではあり得るでしょう。
しかし。真の友情を持つ二人の心の絆を否定し、引き裂き、踏みにじることだけは絶対やってはいけないことです。それをやったら人間ではなくなってしまう。あの者たちのように。

【現代にて、鬼畜が行う「離間の計」】劉備とは仲が悪かった? 操っていた? 人間同士の信愛を否定することが許せないという話

「実際、離間の計はやらなかった。踏み止まったから、孔明エライ」ではないのですよ。
そういう発想をすること自体、違うでしょ。あり得ないでしょ、と私は思います。

今回このような設定を目撃し、『演義』孔明とはこういう感じのキャラなのか……と改めて思い知りました。
(『演義』をただなぞるのではなく、フィクション全てから抽出したキャラとして描いてくれたからよく理解できた)
なるほど、これは酷い。
私もこれから少し古典を大事にしようと考えていますが、このような歪み過ぎの設定は正していきたいと思います。

勉強になりました、ありがとうございます。

お詫びと感謝


(いつものことながら)
最後にはクレームめいたことも書いてしまい申し訳ありませんでした。
基本は前半に書いた通り良質な作品だと思っています。この作品を描いてくださったこと心から感謝しています。

>>追記。見逃した回(5、6、8、9話)の感想


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 ⇒三国志タグ
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