2022
Jul
04
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KABEくんは一番共鳴したキャラです(パリピ孔明 感想追記)
しつこいけど追加です。これで最後。
『パリピ孔明』アニメで見逃したところABEMAにて視聴できました。
どうやらいちばん面白くて肝になる話を見逃していたようですね。笑ったし感動しました。
5話と6話です。ここは三国志ファン向けギャグ・クライマックス回だったらしい。
ラップシーンは意外に観れました、と言うより飛びぬけて面白かったです。
「兵法! Hey ho!!」
がツボにはまり夜中に笑い転げてしまいました。………ゲラです、はい。
中学生みたいなダジャレ 韻に笑うとは不覚。
シルクであるはずの漢服をコインランドリーで洗う暴挙が私には気になって仕方ありませんでした。でも洗い上がりがシワもなくきれい、ということはやはり彼の普段着は横浜中華街で買ったコスプレセット:ポリエステル100%ですね?笑
KABEくんがコインランドリーでその怪しい人物(孔明)に気付き、「絡んだらヤベェ奴」「無視しなきゃ」と必死で目を逸らすシーン。
このブログの読者様の9割は私に対してこう思っているだろう、と考えて苦笑しました。
「触らぬ電波に祟りなし」のリアルがここにあります。(自虐)
で、孔明のラップシーン。遊び倒していてある意味、気持ちいいくらいです。
フィクション孔明スゲー。仙人と言うか、もう妖怪の扱いですね!
年配にとっては『西遊記』(堺正章主演)のお釈迦様を思い出させるシーンでした。
BBラウンジのほうで披露される孔明のラップは、意外にも大人しめ。お経または漢詩の朗読ふうで安心感?がありました。
漢詩のラップ化は面白いですね。
しかも当時の発音や現代中国語ではなく漢文読み下し=日本語なところがまた、何だか雅(みやび)で良い。
ちらっと、私もあのように漢詩をラップに乗せて言えたらカッコイイなと思いました。唯一、勉強して真似したいと思ったシーンでした。
※気の迷いです
「姜維 VS 趙雲の一騎討ち」
は、ごめんなさい、よく分かりませんでした。演義の話でしょうか。
KABEくんはスカウトされている側なので、その喩えを当てはめるなら趙雲ではなく姜維のほうではないのか? と思ったのですが。この辺りはたぶん一般の三国志ファンしか分からないところですね。
KABEくんの本格ラップは凄い。しかし、やはり終盤が感動的です。
ラップでバトルもいいですけど、自分の想いを乗せて呟く言葉のほうが人の心を打ちますよ。愚痴に聞こえても、モノローグのほうがいいな。ラップもこういうジャンルだったなら楽しめるのだけど。
ところで、私はこのアニメ全編のなかでKABEくんのキャラクターに一番共鳴しました。
見た目といい性格といい、「自分に似ているかも」と思ったのはKABEくんなのです。(まさかフィクション孔明であるはずがない。笑)
華奢、見るからに虚弱。
ガラスハートでバトルに向かない性格。
攻撃力はあるが「勝ち続ける」ほうがプレッシャーで、勝ちたくないと思ってしまう。
あげく胃潰瘍で倒れる。
以来、二度と舞台に立ちたくないと思っている。…等々
女子に話しかけられて考えすぎて言葉が出て来ないシーンも共感しましたね。
あの頭の中で高速文字が飛び交い結局答えられず終わる感じ、ものすごく分かるな…!
KABEくんはラップを習得して自在に言葉を出せるようになりましたが、私はあのまま大人になりました。文字だと自在なんですけどね。(情けない)
言うまでもなく、史実孔明もKABEくんタイプだと思います。
もしかしたら作者さんは意図的にKABEくんへ史実を投影したのでしょうか?
たとえばKABEくんが有名になってから地元に帰ったとき、後輩に囲まれ
「意外とフツー!!」
と言われるシーンなど、現実の諸葛亮でもありましたね。
⇒「意外とフツー」と言われる孔明の記録
このシーンも作者さんが上級マニアに分かるよう史実を挿入したのかな?と思えます。
勘違いだったとしても、KABEくんというキャラを登場させてくれて感謝です。
彼の仲間との温かいエピソードに幸せな気持ちになりましたし、「逃げるな。舞台にもう一度上がれ」とのフィクション孔明からのメッセージは、偶然ですが今の自分に向けられたかのようでした。
続いて8、9話の感想も書きたかったのですが、美しい物語過ぎて細かい感想を書くのも無粋な気がします。
とにかく最後、英子ちゃんがななみんのためだけに屋上で歌うシーンが最高に美しく、感動的でした。最終回よりも感動しました。
痺れた英子ちゃんの台詞引用
「自己を表現しろ」
「皆、自分として生きろ」
と私が言うのは、誰かのために。
人のため、自己を捧げ尽くす。
この命が持つありったけの本気を、大切な誰かのために。民草のために、引っ張り出して捧げることです。
「捧げる」とは言葉にしてしまうと大仰で、また「そんな奴隷を持つ国になんか住みたくない」とクレームが来そうですが、これは民の我がままに振り回されるということではありませんからね。
奴隷になるということでは絶対にないから間違えないように。
他者の言うなりになってはダメ。
他者のコピーになるな。思考停止のマシーンになるな。
他の誰でもない、ブレない自分を叫ばなければならない。そうすることでしか、「誰かのため」になどなれない。
……失礼。
つい会話のように答えてしまったくらい、英子ちゃんの台詞は素晴らしかったです。
よくこんな台詞を世に出してくださった。
ありがとうございました。
『パリピ孔明』アニメで見逃したところABEMAにて視聴できました。
どうやらいちばん面白くて肝になる話を見逃していたようですね。笑ったし感動しました。
ラップとKABEくんの話
5話と6話です。ここは三国志ファン向けギャグ・クライマックス回だったらしい。
ラップシーンは意外に観れました、と言うより飛びぬけて面白かったです。
「兵法! Hey ho!!」
がツボにはまり夜中に笑い転げてしまいました。………ゲラです、はい。
中学生みたいな
孔明がコインランドリーで着物を洗っている間、緑のジャージを着て待っている場面はシュール過ぎます。
シルクであるはずの漢服をコインランドリーで洗う暴挙が私には気になって仕方ありませんでした。でも洗い上がりがシワもなくきれい、ということはやはり彼の普段着は横浜中華街で買ったコスプレセット:ポリエステル100%ですね?笑
KABEくんがコインランドリーでその怪しい人物(孔明)に気付き、「絡んだらヤベェ奴」「無視しなきゃ」と必死で目を逸らすシーン。
このブログの読者様の9割は私に対してこう思っているだろう、と考えて苦笑しました。
「触らぬ電波に祟りなし」のリアルがここにあります。(自虐)
で、孔明のラップシーン。遊び倒していてある意味、気持ちいいくらいです。
フィクション孔明スゲー。仙人と言うか、もう妖怪の扱いですね!
年配にとっては『西遊記』(堺正章主演)のお釈迦様を思い出させるシーンでした。
BBラウンジのほうで披露される孔明のラップは、意外にも大人しめ。お経または漢詩の朗読ふうで安心感?がありました。
漢詩のラップ化は面白いですね。
しかも当時の発音や現代中国語ではなく漢文読み下し=日本語なところがまた、何だか雅(みやび)で良い。
ちらっと、私もあのように漢詩をラップに乗せて言えたらカッコイイなと思いました。唯一、勉強して真似したいと思ったシーンでした。
※気の迷いです
「姜維 VS 趙雲の一騎討ち」
は、ごめんなさい、よく分かりませんでした。演義の話でしょうか。
KABEくんはスカウトされている側なので、その喩えを当てはめるなら趙雲ではなく姜維のほうではないのか? と思ったのですが。この辺りはたぶん一般の三国志ファンしか分からないところですね。
KABEくんの本格ラップは凄い。しかし、やはり終盤が感動的です。
ラップでバトルもいいですけど、自分の想いを乗せて呟く言葉のほうが人の心を打ちますよ。愚痴に聞こえても、モノローグのほうがいいな。ラップもこういうジャンルだったなら楽しめるのだけど。
ところで、私はこのアニメ全編のなかでKABEくんのキャラクターに一番共鳴しました。
見た目といい性格といい、「自分に似ているかも」と思ったのはKABEくんなのです。(まさかフィクション孔明であるはずがない。笑)
華奢、見るからに虚弱。
ガラスハートでバトルに向かない性格。
攻撃力はあるが「勝ち続ける」ほうがプレッシャーで、勝ちたくないと思ってしまう。
あげく胃潰瘍で倒れる。
以来、二度と舞台に立ちたくないと思っている。…等々
女子に話しかけられて考えすぎて言葉が出て来ないシーンも共感しましたね。
あの頭の中で高速文字が飛び交い結局答えられず終わる感じ、ものすごく分かるな…!
KABEくんはラップを習得して自在に言葉を出せるようになりましたが、私はあのまま大人になりました。文字だと自在なんですけどね。(情けない)
言うまでもなく、史実孔明もKABEくんタイプだと思います。
もしかしたら作者さんは意図的にKABEくんへ史実を投影したのでしょうか?
たとえばKABEくんが有名になってから地元に帰ったとき、後輩に囲まれ
「意外とフツー!!」
と言われるシーンなど、現実の諸葛亮でもありましたね。
⇒「意外とフツー」と言われる孔明の記録
このシーンも作者さんが上級マニアに分かるよう史実を挿入したのかな?と思えます。
勘違いだったとしても、KABEくんというキャラを登場させてくれて感謝です。
彼の仲間との温かいエピソードに幸せな気持ちになりましたし、「逃げるな。舞台にもう一度上がれ」とのフィクション孔明からのメッセージは、偶然ですが今の自分に向けられたかのようでした。
「たみくさ」のため
続いて8、9話の感想も書きたかったのですが、美しい物語過ぎて細かい感想を書くのも無粋な気がします。
とにかく最後、英子ちゃんがななみんのためだけに屋上で歌うシーンが最高に美しく、感動的でした。最終回よりも感動しました。
痺れた英子ちゃんの台詞引用
届け! 届け! ななみんの心に!そう。そうです!!
そうか、これが―― たみくさ!!
…誰かのために歌う そうなんだね、孔明?
「自己を表現しろ」
「皆、自分として生きろ」
と私が言うのは、誰かのために。
人のため、自己を捧げ尽くす。
この命が持つありったけの本気を、大切な誰かのために。民草のために、引っ張り出して捧げることです。
「捧げる」とは言葉にしてしまうと大仰で、また「そんな奴隷を持つ国になんか住みたくない」とクレームが来そうですが、これは民の我がままに振り回されるということではありませんからね。
奴隷になるということでは絶対にないから間違えないように。
他者の言うなりになってはダメ。
他者のコピーになるな。思考停止のマシーンになるな。
他の誰でもない、ブレない自分を叫ばなければならない。そうすることでしか、「誰かのため」になどなれない。
……失礼。
つい会話のように答えてしまったくらい、英子ちゃんの台詞は素晴らしかったです。
よくこんな台詞を世に出してくださった。
ありがとうございました。
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