占星術記事の更新です。
最近、思想史を眺めるようになって気付いたこと。別館にて上げました。
【占星術館】太陽星座占いは「悪魔崇拝」発祥!? 太陽中心で占うべきではない真の理由
陰謀論ではなく現実の歴史に基づく推察を書いていますので、占星術に興味ある方はぜひご一読ください。
しかし「悪魔崇拝」とかあの界隈、秘密結社が多くて複雑怪奇ですね。
“秘密結社”と自称するだけあって内情は隠されており、とにかく正確な情報をつかむのが難しい。
現在、その種の話を解説しているのはカルト宗教団体系や関暁夫など都市伝説系氏だけだったりしますから、偏った誹謗中傷に創作話などが混ざり込んでいて複雑にしています。
攪乱のためにわざと流されている嘘もあるのでしょう。
そのようなわけで、私も個別の秘密結社の活動内容についてはまだ不案内。
秘密結社について歴史事実だけを記した誠実な解説書をご存知でしたら教えてください。
ただし前回を含め、別館で書いている記事内容は特技?の“俯瞰視野”(大略を眺めて構造を読む)でつかんだ本質ですから、おそらく方向は合っていると思います。
これでもヤマ勘はあるほうのようですので。(…笑。自虐ですよ)
ところで、上の記事で紹介した鏡リュウジ氏の書籍『占星術の文化史』は面白かったです。
特に「欧州の文学、美術、音楽には占星術が深く根付いている」「絵画には魔術の呪符が描き込まれていることがある」という話は好奇心をくすぐられました。
最近、占星術の本も太陽中心主義の歴史修正で溢れていますから私は気持ち悪くてあまり読めません。
しかし鏡リュウジ氏の本は学究的で客観性もありますので読めましたね。
鏡氏は太陽中心の現代占星術を使う商業プロの代表ではありますが、盲信しているわけではないのか、太陽占いを強制する意識も感じない。
たぶん彼は仕事の義務感よりも占星術オタクたる知的好奇心のほうが強いために、現代占星術も少し距離を置いて眺めているのではと感じます。
「古典は古典、現代は現代。ぜんぶ面白い」と。
(ただ、悪魔崇拝の危険性について鏡氏はあまり気にしていない様子。唯物主義などの哲学はジャンルが違うため、あまり関心をお持ちではないのかもしれない)
さて、この本のなかでも引用されていた通り、アラン・レオは天王星を「覚醒させるもの」と定義しています。
レオは意識してか無意識か分かりませんが、新世紀の本質を突いていたようです。
天王星は水瓶座の支配星。
水瓶座の時代を迎えた今、古い時代の嘘から脱して真理に「覚醒」すべき時が来ています。