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多くの人が想像する“前世記憶”はこんな感じ? 『サイド・エフェクト 蘇る記憶』

sideefect.pngGYAOストアより
『サイド・エフェクト 蘇る記憶(原題:The Scopia Effect /イギリス制作)』という輪廻転生をモチーフにした映画があるそうで、無料配信されていたので観てみました。

レビュアーたちの評価が低かったので嫌な予感はしていたのですが。いやはや……。これは酷い。
久々に何を物語りたいのか一ミリも分からない映画を観ました。

『サイド・エフェクト 蘇る記憶』感想


辛口でゴメンナサイ。

でもこれは「意味不明」「支離滅裂」な映像スクラップであって、それ以上でも以下でもない。
“輪廻転生モノ”ということで、義務感から最後まで観た(二倍速だけど)私を褒めて欲しいくらいです。

一応、GYAOから紹介文を引用しておきます:
催眠療法によって、ヒロインは母と過ごした子どもの頃の記憶を辿る。だがこの治療を機に、彼女の記憶は前世にまで及び、次第に現生の生活にも支障をきたしてしまう。決して幸せではなかった前世の記憶の数々。暴力と闇の力に支配されるヒロインに、精神的出口は見つけられるのか?輪廻転生をテーマに、一人の女性に襲いかかる過去の記憶の闇を描くサイコ・ホラー!
え、どこにそんな物語があった!? と後で驚愕させられます。笑
あまりに意味不明な映画なので、仕方なく解説文を書く担当者が話を創ったのではと思う印象ですね。大変な仕事だなあ。

精神科医かセラピストの方がレビュー投稿されている通り、「統合失調症のせん妄」を疑似体験させるために創られた映画なのだと考えれば観れないこともない。そのような前提で観るなら、「せん妄はこんな怖いものなのか…」と戦慄させられます。

でもそうだとすれば、せめて統合失調症の体験記として実際の患者へのインタビューを重ね、ドキュメントとして撮れば医療現場の役にも立ったでしょうに。
何故「輪廻転生」がモチーフだということにし、中途半端にファンタジーにしてしまったのか? 統合失調症の患者さんたちにも非常に失礼。

よく知りもしないジャンルに手を出して失敗した典型でしょうか。
だから「頭が悪そう」と言われてしまう。中学二年生が創った印象ですね。

余談ながら、この邦題も問題かと思います。
原題は『スコーピア・エフェクト』という。
『サイド・エフェクト』というわりと有名な映画が他にあり、非常に紛らわしいというか、良くない狙いを感じます。“蘇る記憶”と副題を付けるのは良いとしても、なぜメインのタイトルが原題のままでは駄目だったのでしょうか。

文化の違いを感じました


輪廻転生というモチーフの話に戻って。

日本人作家ならばこういう支離滅裂な中二表現は無意識的に避けるでしょう。
現実で輪廻転生を信じていようといまいと、「輪廻転生をモチーフにした物語を創る」という設定を与えられたなら、転生を経ての再会自己発見の物語として描くだろうと思います。

『パリピ孔明』みたいなのは例外で、あれはタイムスリップか異世界転生モノに分類されますね。フィクションのほうの孔明が現実へ飛ぶ(笑)わけだから、次元を超えた“異”世界転生ということになりそう。

このようにファンタジーに限って言えば、転生についてジャンルによる定義の違いはあるものの、一応は筋道の通った話を共有しているのが日本人です。
いっぽう欧米は真摯にスピリチュアル現象を研究しようとする学者がいるいっぽうで、一般人の「転生」への認識はこんなものかも。
長いこと一神教と唯物思想に浸かってきた結果、どうしても精神的な感性が鈍くなっている印象を否めません。

――これは欧米ヘイトの「日本スゴイ!」イデオロギーではありませんので念のため。
欧米人は哲学性や政治思想、客観性で東洋人より優れているところがあると感じます。ただ中世~近代の長きにわたる全体主義によって、欧米人の精神性は弱くなったと感じることが多いですね。西洋こそ古代のほうが優れていたと思う。

たとえば、日本のホラー映画『リング』がアメリカでリメイクされた時はゾンビ化して残念でした。
欧米の方が日本のホラーに憧れ再現したいと望んでも、どうしても「ゾンビ」か「悪魔」という肉体を持つ生物との戦いになってしまう。お粗末。

欧米は唯物思想が優位なので、物質的な恐怖しか想像できなくなってしまったのかなと思います。
日本ホラーの醍醐味、「隅の何もない空間」「背中越しの画面」で描かれる恐怖というものはたぶん彼らに伝わっていないでしょう。

もちろん大味(おおあじ)なスプラッタや麻薬的な幻想ホラーもエンタメとしてあるのは構わない。単純に、何も考えず楽しめるのが欧米映画の良さではあります。
しかしそれしか描けないとなると、やはりB級作しか出せない「一段下の文化」という印象を払拭できません。
唯物全体主義が人間の感性を劣化させた事例、と言えるでしょうか。

欧米エンタメに精神性が蘇り深みが増すことを願う。
そして日本エンタメがこのように劣化しませんように。

現代日本人が抱く“前世記憶”イメージもこんな感じ?


ただし、創作を離れた「前世」「転生」に対する現実的なイメージは、日本でも似たようなものかなと思います。

前世の話などすると即、「統合失調症」とのレッテルを貼られる。

差別意識の強い人、または唯物思想の信者は、差別・弾圧することそのものが目的。どんな説明も最初から受け入れるつもりはなく「統合失調症」と決めつけて罵倒し差別の快楽に浸るだけです。
(これは統合失調症患者への悪質な差別でもあります)

そんな差別主義者は論外。
ただ、そのような差別を鵜呑みにして
「前世記憶は統合失調症の症状なんだ」
というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

そんなイメージを信じやすい人たちは、『サイド・エフェクト 蘇る記憶』を観て現実にこうだと思い込んでしまうかもしれません。

記憶を思い出すときは頭が痛くなるとか、「前世」という幻想が現実で襲ってくるとか、前世で殺されたときの恐怖が白昼夢として表れさいなまれ続けるとか……。最後には前世の幻想が「死ね」とか「殺せ」と言って来て、結末は隔離病棟か自殺に至ると。

かく言う私も、自分で体験するまでは前世記憶に上のような混乱したイメージを持っていたことを告白しておきます。

実際は全然違っていたので驚きました。
過去を受け入れる前はフラッシュバック的に記憶や感情が蘇ることもあったのですが、それもあくまでも頭の中の「記憶」であって、今世の強い思い出にさいなまれる状態と同じです。
記憶の映像は目の前にある映像と区別されています。統合失調症の方が「現実に重ねて見る」白昼夢の映像とは全く異なるでしょう。

そもそも退行催眠は混乱を招くために行うものではありませんね。
反対に、むしろ記憶を整理するものだと言えます。
フラッシュバックやPTSDというものはその原因が分からなかったり、受け入れられないから起きるものであって、退行催眠で原因が分かれば症状は治癒のほうへ向かいます。

だから上の映画で言えば、本来は混乱した後の状態の患者に退行催眠を行うのが通常と思われます。
現実に、催眠が統合失調症を招くという話はあまり聞きません。
反対に統合失調症への治療として催眠が活用されることがあるようです。

統合失調症を招きやすい危険な手法は、どちらかと言えば瞑想ですね。個人が自宅で毎日瞑想に励むのは危険であるらしい。
映画の事例がもし現実にあったとしたら、退行催眠ではなく身体に起因する別の原因があったということになるでしょう。

あるいは、スピリチュアル的に解釈するなら「憑依」ということになるでしょうか。
それまでの人生に全く“伏線”※のない無関係な記憶にとり憑かれ、以降その記憶が襲ってくるようになったとしたら、別の霊の影響を受けているのだとしか解釈のしようがありません。

※ある記憶が本人の人生記憶、あるいは本人にとって有意義なイメージだとすれば、必ず今現在の人生に“伏線”があります
伏線とはつまり幼い頃から夢でそのイメージを見ていたり、現実人生で似通った特徴を持つなどの関連性があるということです。
それがない場合は「脳疾患」あるいは「憑依」どちらかでしょう。(本当に脳疾患のことはありますから白昼夢には注意してください)
詳しくはこちら。→他人の霊に憑依されたか否かの判別


分析と注意


この映画はもしかしたら、欧米で流行している前世療法という手法を誹謗中傷するために創られたのかもしれません。
唯物思想の立場からの「スピリチュアル的なものは有害で恐ろしいのだ」というイメージ操作、布教活動です。

まあ、単にお馬鹿な印象の映画だったのでそこまでの意図はないかな? と思いますが。
この映画製作者にイデオロギーを理解できるとは思えない…笑。

ただ少なくとも、この映画を配信したGYAOには「東洋文化弾圧」の意図があるでしょう。

これは日本でもずっと行われている活動。
宗教叩きや伝統文化叩きと同じ、あの界隈のお仕事です。
どうやら「前世記憶は統合失調症の症状!」とレッテル貼りして、過激な言葉で差別・弾圧しているのも、唯物主義な団体活動家たちのようです。

現在、無料配信される動画にはたいてい何らかの左イデオロギー教育が含まれていると思われます。
(極端に言えば映画会社そのものが昔から左なのではありますが。無料配信されているものはグラデーションとして濃いほうの左目的があります)
そのことを念頭に置いて、分析的に観るなら学びはあると思います。

【追記】
さっき知ったのですがGYAOは今年3/31に終了するそうです。⇒ヤフーニュース
短い期間ですが、無料で懐かしいアニメなどを観ることができたのは感謝です。

しかしGYAOもここのところ露骨なプロパガンダ用の低劣作品(特に中華、欧州映画)が増えてきたので、おそらく資金難なのだろうなと思っていました。やはり無料では限界があるのでしょう。
今後はどこで映画を観たら良いのでしょうね。動画サブスク嫌なんだよなあ。(動画配信サービスはどこもあちら系なので)
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