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ChatGPTと全体主義を歓迎する“自然主義者”の怪しい動き

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世俗の話になりますが、思想哲学にも絡むからここで呟いてみます。
世俗話が苦手な方はご注意ください。

ChatGPTというビッグブラザーを歓迎する人類


近ごろChatGPTで世界がはしゃぎまくっていますね。

一つの価値観、一つの思考
を強制されるという全体主義ワールドが始まったというのに、いったい何がそんなに嬉しいのか。
どうした人類。
それほどまでに家畜生活に憧れていたのですか?

前も書いた通り、私はChatGPTという名のビッグブラザーの誕生に絶望感しか覚えていません。
ガラパゴスと嘲笑されようと「一つの価値観、一つの思考」を押し付けられ個を失って生きる世界はごめんです。
誰か少数の利益ためだけに作られた社会、家畜として生かされ殺される世界は地獄でしかないと思います。

まあこんなことを言えばまた「陰謀論者」と指差して笑うだけと思いますが。

とりあえず身近なことから、ChatGPTの登場で現実に起きつつある問題を挙げてみます。

★長文です。法律に関する話など難しいと感じられるところは読み飛ばしてください。大事な話は後半です

1.著作物盗用の問題、私たちの著作物が盗まれ無償でばらまかれている。


ChatGPTなどの対話型AI技術はインターネット上に公開されているあらゆる文章・画像や芸術作品など、膨大な著作物と個人情報を吸い上げて盗用することで実現しています。

他人の著作物を使って自らが金銭的利益を得るために頒布(はんぷ。ばらまくこと)しているうえ、利用元のURLすら示さないので読者が元記事に辿り着く機会を完全に奪い、著作権者の収入を横取りしています。※

これはフリーライド(ただ乗り)行為と呼ばれる重罪。自分は何も努力せずに、他人が心血を注いで著作した権利物を盗むという非常に悪質な犯罪行為です。
他人の財産を盗んだうえ生活の糧を奪っているのですから、強盗殺人にも匹敵すると言える犯罪ではないでしょうか。
これが人間個人が行ったことなら即訴訟の嵐、莫大な損害賠償請求の事案となるはずです。
いやAIであっても、企業が行っていることなのだから法人として罰を受けなければなりません(法人には個人よりも厳罰が科されます)。
もし中国企業が行ったことなら世界中から非難を浴びまた経済制裁が重くなっていたでしょうね。漫画村どころの騒ぎでは済まない。

※著作権者の収入を横取り:もし各国著作権法の条約に基づいた形式で引用され、著作権者の全員へきちんとお金が払われ、引用元へのリンクが示されるようになったなら犯罪性は低くなるでしょう。それでも他人の著作物を改変して利用する罪は重い。

「AIが学んで作り変えているのだからオリジナル作品だ。著作物の盗用ではない」
と主張されていますが、著作権法に照らして明らかな誤りです。

『はじめての三国志』のパクリ問題記事でも書いたように、なぜか作り替えて使えばセーフという誤った認識が広まっているのは残念。
ネット上にある文章を引っ張って来て適当に組み換え、オリジナルに見せかけた文章を自分の記事として上げる――いわゆる「リライト」も著作物の盗用となり処罰されます。実は“著作者人格権”といって著作物を改変されない権利も害しているので、むしろコピペより罪が重いのです。

許諾のない利用が許されるのは法律文や判例、ニュース情報(記者の考えを含まないもの)、天気情報、占いで言えば星座の一般的な解釈(独自の考えが含まれないもの)など
「誰が書いても似たような表現となる」
ものだけ。

「人間だって多くの情報を学んで適当な創作をするではないか。AIがやっているのはそれと同じだ!」
との抗弁を見かけますが、残念ながら著作物の概念が全然誤っていますね。
オリジナルの著作物とされるには、人間の思想や感情が表現されていなければなりません。つまり思想・感情がない(商品としての性質から思想感情があってはならない)AIの創作はそもそも著作物に該当しないわけです。

ましてChatGPTが書き出す文のなかには個人ブログなどからそのまま引っ張ってきた文章も散見され、なかには個人情報も含まれています。
このような大規模なパクりが犯罪ではなくて何なのでしょうか?

それなのに誰もこの点を指摘せず、怒らないどころか大歓迎してはしゃいでいる現状が絶望です。

2.そして作り手がいなくなる


このように堂々たる著作物の盗用が歓迎される現状が続けば、近い将来誰もネットに文章や創作物を上げなくなるでしょう。
そもそも、表現者がいなくなり文化が衰退することを防ぐために著作権法で盗用を厳しく取り締まってきたのです。

その前にブログやサイトなどの訪問者がゼロになるのだから、寿命を削って文筆や創作する意味がなくなりますよね。

少し前から検索システムも利用者が減っています。
さらに最近は偏ったイデオロギーにコントロールされ、一部の集団にとって都合の悪いことを書いているURLは検索結果から排除されるという方針が顕著になりました。
このため検索システムの利用者減に拍車がかかっています。

それでもまだ少しは検索流入があるため、老舗ブロガーは細々と運営してきたものです。
しかし対話型AIの登場で、いよいよ検索システムそのものが消滅する可能性が見えました。
今後は検索から訪れる人もいないのに、自分が書いた文章・作品は全てAIに吸い取られ盗用されるいっぽうとなるわけです。

このような状況で誰が著作したいと思うでしょうか?
AIの奴隷として搾取されるためだけに執筆するなんてお断りですよね。

たぶん近々
“そして誰もいなくなった”
という状況になると思います。
つまり著作したり情報発信する人がほとんどいなくなるでしょう。

またAIが代わりに文を書いたり創作したりしてくれるようになるので、人間の著作能力そのものが退化すると推測できます。

ほんの十年もしないうちに著作家は激減し、恐ろしい速さで人類の文化は衰退していくはずです。

そうなれば盗用する素材としての「著作物」そのものが劣化しますので、対話型AIのクオリティも激しく低下し利用価値がなくなるでしょう。
対話型AIは永久に過去の情報を提供するだけの壊れたオモチャとなります。

まるで共産国が国民を虐待しているような感じ。
国を運営する党員を養っているのは国民なのに、その国民を虐げ財産や収入源を奪い取っていたら、国は恐ろしい速さで貧しくなり衰退していきますね。
そのうち国民が死に絶えて
“そして誰もいなくなった”
状態となり、共産党を養ってくれていた存在がいなくなります。
結果、共産党員も飢え死にするしかなくなる。

イナゴのように奪い取り殺すだけの全体主義リーダー、自分で餌場を破壊し尽くしたあげく自らも死ぬ愚かな破壊神。

回りくどい拡大自殺ですねえ。迷惑極まる。


3.ビッグブラザーに思想コントロールされる


以上は十年~二十年程度の近未来を想定した現実的な推測でした。
ここから少し「陰謀論」っぽくなりますが、充分に考え得る未来です。

最悪想定として、対話型AIは思想コントロールに使われる可能性があります。

アナウンスされている通りChatGPTが
「インターネット上の全ての情報から公平に適切な情報を吸い上げている」
のだとすれば、著作権法違反と文化破壊はされたとしてもまだマシです。破壊神としていずれ自らも滅ぼすだけだからです。

そうではなく
「一つの価値観をプロパガンダするための拡声器」
として開発されたのだとしたら、人類にとって文化の衰退よりもっと不幸な未来が訪れるでしょう。

かつてラジオやテレビは政治的プロパガンダの機械として普及しました。
2000年代以降はテレビに代わってネットがプロパガンダの機械となりましたね。
検索システムやSNSは現在もイデオロギーによってコントロールされていますが、完全ではない。垢BANなどの言論弾圧の手が届かないサイトやブログが存在し、監修の目に触れてしまう危険があります。

“完全無欠の管理社会”を目指している者たちにとって、このように僅かでも真実が漏れる危険がある状況は我慢ならないでしょう。

そこでChatGPTなどの対話型AIを誕生させて、完全に人類の
文化・思想・歴史
をコントロール
することにした。

同時に人類の行動履歴・脳内の情報までも全て吸い上げて監視※する計画。
いずれは脳内の記憶を直接に削除したり改変したりすることで、歴史も過去から完全に書き換えるつもりでいます。
むしろ「過去を書き換える」ことが最大の目的。真実の歴史が未来の人に伝わらなければ、支配者はどんな蛮行でも楽しむことができますから。

※今もChatGPTはネット上にある個人情報や会話履歴を全て吸い上げています。そのうち人間の脳にチップや電極を埋め込み、記憶もクラウドに上げる技術開発が進められいるため、いずれはAIが人の脳を直接に監視・コントロールする計画なのでしょう。
なお「脳の記憶を外部から管理」は都市伝説ではなく現実の研究に基づく話。
【別サイト】記憶の削除・改変がマウス実験で成功している

SFの世界、あり得ない?

少なくともすでに教育現場や政治行政の場でChatGPTの活用が始まっていますよ。
これだけでも一部の者が思想コントロールするに充分な環境が整っていると言えます。

この状況に危険を感じずに新しいオモチャを歓迎するだけの人たちは、どれだけ楽観主義なのでしょうか。

まあ子供がオモチャに飛びつくのは仕方ない。
今のところ利用価値があるなら利用すればいいけど、何も気付かず心身を奪い取られることを喜ぶだけの家畜は憐れなものです。

4.「一つの価値観、一つの思考」を強制するビッグブラザー


以上のような機能を持つChatGPTなどの対話型AIは、この記事の冒頭でも触れたとおり

一つの価値観、一つの思考

を全人類に強制するビッグブラザーと言えるでしょう。

「対話型AIはグーグルなど他社も開発しているから一つの価値観を押し付けられることにはならない」、と言う人もいるはず。そんなことはありません。2020年、大手テックが一律の価値観で言論弾圧した大焚書事件をお忘れなく。

2023年、ここにいよいよビッグブラザーが誕生しました。
さっそくこれに従うのが幸福だというプロパガンダが大々的に打たれています。
ビッグブラザーに従うのが幸福だと信じられている、小説『1984年』の世界と同じですね。

『1984年』を読み恐怖を覚えた人は多いだろうに、警告も空しくディストピアはSFを上回る形で実現してしまった。
喜んでいる人たちは愚かで滑稽です。

>>ChatGPTとグレートリセットについて続き。その後、欧州が抵抗を始めた


全体主義を歓迎する自称「自然主義者」たち


もっとヤバい話はここから。

上記のような全体主義化が進められている裏で、SNSなどで最近「自然主義者」と名乗る人たちが妙な主張を始めているのをご存知ですか?

彼らの主張はだいたい、
人間に自由意志は一切ない
・人類はバージョンアップして一つになる
エゴという害悪にしがみつき抵抗すれば苦しむことになる
・だから「大いなる一つの存在」に従って幸福になれ

との内容で共通しています。

もちろん、いきなり「支配者に従え」などと言えば全体主義丸出しなので反発されますが、物理学を装って「人間に自由意志がないのは科学で証明されている」と説くため信じてしまう人が大勢いるようです。

さらに仏教思想を持ち出し
「自由意志を持つのはエゴイストの悪人」
とレッテル貼りして考えることを禁じる点、悪質です。
自我や個性を悪魔と叩いているこの教祖の前では、自分が仏教思想を理解する賢い人だと見せかけたい人や、弾圧を恐れる気の弱い人は自由意志を捨ててしまうと思います。
実際は人間が自由意志を完全に放棄するのは不可能ですが、そう見せかけて教祖に盲従するということ。

でもよく読めば分かる通り上の主張は全体主義の洗脳プログラムです。
「大いなる一つの存在」もビッグブラザーのことでしょうね。

……と。
具体例もなく話しても意味不明でしょうからまた機会があれば話すとしましょう。

本日の世間話はこのへんで。

>>続きを書きました。『新時代♪を唄う人に気を付けて。自然主義スピリチュアル(新全体主義)にご注意を 』
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