2023
May
26
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統合失調症になりやすい性格は、「大人しい」「控えめ」と正反対(鍵はドーパミン)

〔21:46追記、改稿あり〕
雑談で戻って来たと思ったらまたセンシティブな話ですみません。
今世間で悲しい事件が起きて、ある性格特徴への差別が増しています。
そんな折、ちょうど私のもとにも精神疾患に関する質問メールが届きましたのでこの記事を上げます。
個人情報の引用は控えますが少し具体的な話に触れることご容赦ください。
立てこもり容疑者は精神疾患か
世間で起きた悲しい事件とは長野の立てこもり事件のことです。
ショッキングなニュースを避けている方はクリックしないようご注意を。
【ニュース記事】長野立てこもり容疑者「悪口言われたと思い殺した」
私は医師ではないので正確なことは分かりませんが、少しずつ明らかとなってきた容疑者の情報
・やんちゃだった子が一時期から急に大人しくなった
・近年はコミュニケーションが全く取れなくなり、引きこもり状態となっていた
・「悪口を言われたから刺した」と幻聴らしき症状の供述をしている
などから、(差別のレッテルとしてではなく正確な病名としての)統合失調症の可能性が高いという印象を持ちました。
刑罰を免れるための詐病もあり得るので慎重に鑑定していただきたいですが、特に「やんちゃ性格→急に大人しくなる」との情報、「近年にはコミュニケーションが取れなくなっていた」との情報から、疾患の症状が次第に悪化していった経過が読み取れます。
地方によっては精神疾患が不名誉なこととされており、病院へ連れて行くだけでも後ろ指さされる。だから精神病院の受診自体がタブーとされているそう。それで精神を病んだ子が家に閉じ込められ、治療の機会を失ってしまうケースが多いとか。
この容疑者も体裁によって治療が遅れた可能性が高いと感じました。
不幸なケースではあると思います。
でもだからと言って、人を殺すような危険な状態の人を無罪放免にして世に出すことだけはしないでいただきたいです。
精神疾患であれ、サイコパス(ソシオパス)のテロリストであれ、いつも人を殺す側だけの権利が重視されて無罪放免。また一般人を殺してくれと言わんばかりに、わざと世に放っているように見える。
いっぽう殺される側の人たちの権利は皆無。
健常者の命は空気よりも軽くて、殺されても文句を言ってはいけないみたいですね。一般人は何をされても泣き寝入りを押し付けられる世の中。
事実上の殺人フリーダム社会です。
だから暗殺テロリストが称賛され、虐殺魔もヒーローとして崇められている。
こんな不公平はありません。異常なことです。
人間が住む社会として、国家として成立していないと思いますね。
そもそも自分たちの蛮行を無罪とするように、あのテロリストたちが長年かけてこのような殺人フリーダム社会を造って来たわけですが……いつも書いている話なので今回は控えましょう。他記事ご参照ください。
「大人しい」「控え目」差別を狙ったイメージ操作がはなはだしい
今回(も)気になったのは、容疑者が
「大人しい性格」
「控え目な性格」
だったという話が拡大的に強調されて報道されていることです。
上記事NHKによれば
とのこと。
つまり本来は「やんちゃ」な性格の子だったのが、
ところが、容疑者がヤンチャだったとか活発な性格だったという話はほとんどのメディアでは隠されていて
「幼い頃から大人しかった」
「幼い頃から控え目で素直だった」
と事実を作り変えて報道されているようです。
〔追記〕
当事者から指摘があったのか? その後、夜のニュースでは話が完全に変わっていて呆れました。
「小中高の容疑者は明るく活発な人気者。将来は社長かお笑い芸人になると皆に思われていた。大学に入って性格が急に変わり中退して引き篭もるようになった」とのこと。(この話も統合失調症の可能性を裏付ける)
ここまで報道内容が変わるのは、意図的に作り話をした報道局が多いという証拠でしょう。
いつものことですが日本のメディアは、大人しい人・控え目な人・頭のいい人は100%殺人鬼の極悪人である、というレッテルをばらまきたいらしい。
現実にはヤンチャなタイプの犯罪率のほうが高いのですが……そのデータは隠して故意にイメージ操作していますね?
(これは低偏差値の人が必ず犯罪を犯すという証拠ではないので差別に使わないようご注意を。上PDFでも説明がある通り、学業をドロップアウトしがちな人=ヤンチャな方々のほうが半グレなど犯罪集団に参加しやすいという傾向があるとは言えます)
https://yashio-matsunoki.dr-kanjuku.net/images_vw/yashio-matsunoki/files/file_22419_7349.pdfより
何故、「大人しくて控え目で頭いい人は殺人鬼」というイメージ操作を日本のメディアは行っているのでしょうか?
推測するに、おそらくそのような人格は“儒教的な人物”としてイメージされるから、儒教を否定したいメディアによって貶め対象となっているのではないかと思います。
東アジアで諸葛孔明や徳川家康がイメージ貶めのターゲットになっているあの歴史事情です。
【別館参照】なぜ孔明は貶められているのか? 回答:諸葛亮が“日本人に転生”したから
さらに彼らは“インテリ弾圧”を実行しているのだとも言えます。
この“インテリ弾圧”が最も極端に実行されたケース、カンボジア大虐殺をご参照ください。
※ショッキングな歴史事実です、閲覧注意
このような多分にイデオロギー的な背景事情により、特定勢力の強い日本においてはインテリ差別・大人しい性格差別が長年行われてきたわけです。
それはともかく、最近では
「大人しい性格の人の多くは統合失調症になる」
というイメージ操作まで行われているようで衝撃を受けました。
今回の事件でのニュース報道が典型です。統合失調症を患っていたらしい容疑者の性格が、「大人しい」「控え目」としきりに連呼される(それが事実と異なっていたとしても話を創作する)。
試しに検索してみると、医師たちまでもが
「統合失調症になりやすいのは、生まれつき大人しくて控え目な性格の人」
と解説するページを上げており驚かされます。
【検索上位の例】2023/5/27 Yahoo検索
このようなレッテル貼りは自己診断で病院へ行くのを思いとどまらせ※、治療を遅らせる。その意味で有害記事に当たると思いますがいかがでしょうか?
※上の記事を読めば一般の人は、「生まれつき大人しくて控え目な性格の人だけが統合失調症になるんだ~」と思い込みがちです。すると、もともとヤンチャで積極的な人は「自分は統合失調症ではない」と自己診断し病院へ行かなくなります。現実は正反対なのにです。このような正反対のイメージ流布も、治療が遅れて重症化するケースを増やす要因となっているのではないでしょうか?
時系列が逆転している。統合失調症になったから、大人しくなるだけ
医師たちにイデオロギー的なイメージ操作の目的はないでしょう。(ある医師もいるけど)
上のような話
「大人しい性格の人が統合失調症になりやすい」
とは、単に医師たちの現場での体験から生まれたイメージなのだと思います。
統合失調症に罹患した後の人は、その病気のせいで他人とのコミュニケーションが取れずに黙り込むことが多い。そのため外見上は「大人しくて人付き合いが苦手」に見えるらしいからです。
つまり、「大人しい人が統合失調症になる」は時系列が逆転した誤りです。
「統合失調症になったから大人しく見えている」だけであって、それはその人の性格ではないということ。
また統合失調症の症状が進むと無気力となり、一見しただけではウツ病との区別がつかなくなるようです。(陰性症状といいます)
そのため統合失調症の人が鬱病と誤診されることは、非常によくあるらしい。
ところが統合失調症の病状(脳内で起きていること)はウツ病と反対であるので、誤診でウツ病の薬を飲ませることで症状を悪化させてしまう。
このように不勉強な医師によって、統合失調症の患者が重症となるケースが後を絶たないと言われています。
(以上は精神医から聴いた話)
来診した患者の受け答えが物静かに見えるので、「統合失調症患者=大人しい」というイメージを現場の医師が抱くのも無理はない。
不勉強の怠慢は責めるべきですが、そもそもその状態の患者しか来院しないのは、日本ではほとんどの統合失調症患者が病状が進んでから初めて受診しているという悲しい現実を表しているでしょう。
冒頭にも書いたように、日本では精神疾患に対する差別が強くて病院に行くのが遅れるのだと思います。不幸なことです。
現実は正反対! 「大人しい」の反対の人こそ注意して
統合失調症となる人は100人中1人。
比較的に高い割合なので差別せずに正しい知識を身に着けて向き合うべきと思います。
この病気となる根本的な要因は今のところ分かっていません。
ストレスがきっかけになることが多いそうですが必ずしもそうとは限らない。
遺伝が関わっていることだけはデータ上確かで、親族に統合失調症の患者がいれば発症の確率は高くなるそうです。
性格が発症に影響するのかどうかも不明。
少なくとも「大人しい」性格が要因ではないことは明らかです。
「ストレスを感じやすく強迫観念の強い性格」が発症に結び付くのは事実でしょうが、それならばなおさら、「大人しい性格」や「安定した精神の持ち主」が統合失調症になりやすいと言うのは矛盾しています。
何故なら強迫観念と安定した精神とが、脳内の神経伝達物質の方向性において正反対だからです。
脳科学が発展してきた近年、統合失調症のメカニズムが分かってきました。
“発症につながる要因”は分からないものの、少なくとも患者となった人の脳内ではこのようなことが起こっていると判明しています。
統合失調症はドーパミンの過剰分泌が原因か(2009年記事、科学技術振興機構)より
統合失調症患者の脳にドーパミンが過剰に分泌されていることを、放射線医学総合研究所の研究者が陽電子断層撮影装置(PET)を使って確かめた。「ドーパミン仮説」とは、ドーパミンを阻害する薬を統合失調症の患者に服用させると症状が緩和することから、逆に「統合失調症患者の脳内ではドーパミンが過剰に出ているのでは?」と推測されたものです。
統合失調症の原因についてはさまざまな説が提出されているが、決定的なものはない。今回の研究結果は、統合失調症の典型的な症状である幻覚、妄想などが脳のドーパミン過剰によって生じるというドーパミン仮説の一部を証明するものだ、と研究者たちは言っている。
あくまでも仮説に過ぎないからと言って未だに抵抗する医師もいるようですが(何故?)、検査上も裏付けられているのですから、病状としてなら確かな事実だと考えて良さそうです。
最近はたいていの精神疾患サイトで統合失調症は「ドーパミン仮説」に基づき解説されています。
ちなみにドーパミンは少ない場合と多い場合とで正反対の作用が出ます。
このため、
・ドーパミン不足タイプはウツ病とパーキンソン病になりやすいが、統合失調症になりにくい
・ドーパミン過剰タイプは統合失調症になるが、ウツ病とパーキンソン病になりにくい
と言えます。
(統合失調症の陰性症状が見た目にはウツ病と誤診されがち、という話は前項で書きました)
喩えはものすごく悪いのですが、薬物作用の表現を借りて
・統合失調症はアッパー系
・ウツ病はダウナー系
と考えると分かりやすいはず。
(余談:このため鬱病傾向と診断された筆者は、「統合失調症の傾向は全くない」と精神医に言われたわけですね。読者様には私を統合失調症にしたい人が多いみたいですが。そうでなければ困る人たちがいるのか?)
依存症傾向、興奮しやすい性格が注意を要する
ところでこのドーパミン仮説が事実であると考えれば、統合失調症になりやすい性格傾向として定説とは正反対の結論が導き出されると思います。
なおこれはあくまでも「もともとの性格」であり、罹患した後の外見ではないこと注意です。
・興奮しやすい(ヤンチャな子)
・落ち着きがない
・抑制がきかない
・積極的である(健康時は快活、元気が良い)
・依存症の傾向がある(過剰に熱中しやすく辞められない)
「大人しい」「控え目」とは正反対であることが分かるでしょう。
ドーパミンがよく出ている人のイメージは、どちらかと言えばエネルギッシュ。
健康なときは集中力が高くて精力的に仕事をこなし、芸術性も高いはずです。ギャンブル的な選択が好きなので、危険を顧みない勇敢なタイプだと言えます。
しかし不健康な状態になると注意力が散漫となり、抑制がきかず、暴力などで周囲に迷惑をかけるようになる。ゲームや買い物にはまるなどの依存症傾向も強く出てくるはず。
さらに統合失調症の発病前には、強迫観念が増して攻撃的になります。――と言うのも、ドーパミンとは動物にとって危険に対処するため闘争心・攻撃力を高める神経伝達物質だからです。
この状態のとき、「喉の渇き」や「不眠」などを感じる人が多いそうです。
何かに集中して眠らずに作業を続けることもあります。
これはドーパミンにより神経が興奮して交感神経がオンになり続けるから。
その後にようやく、幻聴や幻覚などの妄想が現れたりします。
濃いコーヒーやエナジー飲料などカフェインの強いものを飲み過ぎて幻覚が現れる場合があるのと同じで、興奮状態が続いた結果としての幻覚なわけです。
だからもともとウツ傾向の人はドーパミン不足だからコーヒーを適量飲んだほうがいいけど、逆の人は控えたほうがいいと言われています。
なにごとも作用と反作用があり、自分の状態とは反対のものを取り入れたほうが健康になります。
――あれ? これって陰陽道の漢方と一緒ですね。
古代の知識はやはり凄い。現代医学で裏付けられてきたのは幸い。
この作用・反作用を考えて健康を手に入れるには、まず自分の体質がアッパー・ダウナーのどちらに属するかを見極めることが肝心でしょう。
「大人しい人が統合失調症になる」といった、メディアが創作した誤ったイメージを鵜呑みにしないこと。
現実の症状を観ることです。
まとめ
統合失調症についての話をまとめます。
〔基本〕
✓大人しい性格が統合失調症を招くは誤解、むしろ正反対
✓ドーパミンの量が診断のカギ。興奮気質、依存症の人は注意
〔統合失調症の前兆〕
✓不眠が続く
✓喉が渇く
✓周囲でザワザワとした音が聴こえる
✓有名人でもないのに皆に見られている、監視されていると感じる※
いずれも交感神経がオンであることを表しています。
※稀に有名人で本当に集団ストーカーに遭っている人がいるようです。ガスライティングですね。この場合は集団の工作員を用いて、莫大なコストをかける理由があります。いわゆる「電波」を感じている方は、自分には莫大なコストをかけて監視されるだけの理由があるのか現実的に考えてくださいませ。ちなみに、最近の筆者が受けた「スマホコントロール…夜中に電池が減る、データ使用料が増える」は単なるファイルに仕掛けられたウイルスによるハッキング(笑)だと思われます。“アマゾンのファイルが怪しい”は現実の話(企業の故意かは不明)。
何度も書く通り筆者は医師ではありません。
ここに書いた病気になりやすい性格傾向も一概に全ての人に当てはまるとは言えません。
自分が統合失調症なのか?疑っている方は、必ず医師の診断を仰いでください。
ただ多くの精神病院では問診だけで診断をする先生が多いようです。この場合、医師の勉強不足や考え方(イデオロギーなど)による誤診もあるでしょう。
なるべくなら脳波の検査などを併用した、客観的なデータを用いる病院を選んで受診することをお勧めします。
〔余談の話〕
外見上、精神疾患と見られる人の1%が本当のことを言っているらしいという怖い話。
※オカルトです。閲覧注意
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