我傍的な話(裏話・実話を絡めた歴史空想話)

    ORIGINAL LOVE『プライマル』で時代の空気が蘇り、妙に懐かしかったこと

    短い雑談です。

    tumblrで上げた最近気に入りの音楽集、「夕方〜夜に聴きたいチルい曲プレイリスト」のなかに、ORIGINAL LOVE『プライマル』という曲のカバーが入っています。

    私はこれを聴くと、思い出したくても思い出せない謎の記憶に触れられたかのような、もどかしい気分になります。
    まるで前世で見たらしい景色を思い返しているときのようです。
    実際、感覚としてそっくりです。…またこういうことを書くから精神疾患と言われてしまうのですがね。体験しているのだから仕方ない。

    何故もどかしいのかと言うと、はっきり覚えていないからでしょう。「いつか何処かで聴いたことがある気がするけど、何だっけ…?」という、あの不思議な感じ。
    実は私はORIGINAL LOVEのファンだったことはなく、積極的に聴いたことはありません。正直に言うと曲のタイトルさえ知らず、今回調べて初めて知りました。

    それでも90年代当時の私は、街で流れているかラジオから流れてきたこの曲を耳にしていたようです。
    その程度の曖昧な記憶だからこそ、むしろ当時の“空気感”がふぁっ……と蘇り。感覚だけがその時に連れ戻されるのでしょう。

    アーティストの方々には大変申し訳ないのですが、自分で選んで聴いたことがない曲ほど“時代の空気”として記憶されていて、懐かしさの濃度が上がるような気がします。

    しかし、だからこそ無意識に受け取る“時代の空気”は重いものがありますね。

    我々のように豊かで自由な時代を子供~青春期に受け取った世代は幸運でした。
    そうではなく、何か暗い出来事や時代を子供の頃に体験せねばならない世代は気の毒に思います。

    まして全体主義国家の恐怖政治や、戦争の時代に生きた人たちはどれほど思い出が重苦しいかと……。想像するだけで胸が痛くなります。

    小説にも書いている通り私は、前世の子供時代に壮絶な光景を目にしていたようです。
    あまりに衝撃的な光景だったせいか、実際の場面は記憶にないのですが(たぶんダウンロードされなかった)、重苦しく危険な時代の空気感だけは感覚として残っています。
    それは灰色な世界に立つ感覚です。周囲も精神もしんと静かで、言葉が出ない。ただただ氷のような憐みだけがある感覚……。

    何度書いてもうまく説明できませんね。決して冷たいサイコパスのような気持ちで、何も感じずに平然と見ていたわけではないのです。
    たぶん、今の我々が第二次世界大戦の記録映像を観る感覚に近いはずです。
    あまりの酷い光景に何の言葉も出せなくなるでしょう。

    そんな酷かった時代に比べれば、今世の前半時代はやはり天国のようだったと思い返します。
    (あくまでも当時の私が感じ取っていた表の時代のこと。背後にうごめいていた暗い思惑を持つ者たちは無視)
    冒頭のように当時へ連れ戻してくれる曲などに触れるたび、感謝しています。幸福な時代の記憶を得たことに。
    関連記事

    2015年~カウント: