神秘・占星術

    前世との「共通項」の見方、転生の「流れ」とは

    前世との共通項について、以前に書いた注意書きです。
     ……このように、退行催眠で見た前世記憶が本当に自分自身のものであれば、現世の事実や出生ホロスコープ・「宿」に必ず投影されています

    注意: 「投影されている」とは、たとえば家柄の格が前世と似通っているとか、兄弟関係が似ているという程度です。つまり、流れとして環境を受け継いでい る、という意味になります(これは理由もなくいきなりカルマが変わることはないからです。ガイドからの指示によって、環境チェンジにトライすることはある そうです)。魂が前世と全く同じ課題を繰り返すことはあり得ませんので、出生地・家族や兄弟との年齢差が前世と100%一致することはほぼありません完全一致する場合はむしろ不自然ですから、「転生」ではなく他の理由(他の魂が同じ役回りを選ぶケースなど)と思います。魂の転生かどうかを判断する場合、完璧な数の一致にはこだわらないでください。
    むしろ重要なのは人格(根本的キャラクタータイプ、考え方のパターン)に共通項があるかどうかです。学習能力や体力など数値により測定可能で、その数値が上下する要素は魂エネルギーを現世にどのくらい持って来るか(あるいは選んだ肉体のスペック)によって決まりますから、前世と今世で数値が異なる場合があります。

    ご自分の前世記憶を判断する際に、
    「兄弟との年齢差が完全に一致していないから、前世ではないと思う」
    と仰る方がいたためこの注意書きを置いたものです。

    もしそんな数字的な「完全一致」にこだわるなら、同じ緯度経度・同じ血筋・同じ生年月日時に生まれていないことも「違う」という理由になってしまいませんか? 
    転生である限り同一地の同一生年月日に生まれることはあり得ないことです。それは単に肉体的な双子という。

    何故に魂が転生するのかと言うと、他パターンの他人生を経験するためでしょう。
    と言うことは、前世と完全一致の環境には生まれるわけがないということです。

    よく「先祖」と「前世」の区別がつかない人がいて、「同じ血筋でなければ生まれ変わりはない!」などと主張している人を見かけるのですが、これもあり得ない話です。
    むしろ近いDNA上のラインに生まれることを避ける、というのが、魂の目的(違う人生を経験する)から見て妥当です。
    (なお前世記憶はDNA記憶ではありません。何故なら皆さん死んだ瞬間の記憶もお持ちなわけで、これが物理的なDNA記憶だとしたら死後の性行為があったと考えなければならなくなります。「ゾンビが子作り」するのは不可能です)

    ただし、いきなり激しく環境チェンジすると文化的ギャップでショックを受け、人生挫折してしまう魂が多いのでたいていは「似たような文化」を持つ地に生まれるのではないかと思います。
    つまり地球の裏側よりも、お隣の国などが理想的ですね。
    同じ理由で、違う惑星に転生させられるケースも少ないと思います。地球を学習地に選んだ魂はまず地球に慣れ、地球での訓練を終えるのが先決のようです。

    私自身の記憶で言えば、地球上では
    「西 →→→ 東」
    と少しずつ移動して転生してきました。今がだいたい地球一周分なのかもしれない。
    ただ前世の時は、西から東へ飛ばされた距離が長かったので、相当に厳しい文化的ギャップがあり周囲との軋轢を起こしています。

    ※具体的に言うと、長く西洋で転生し一つ前の人生ではアテナイで民主・法治に慣らされていた私は前世でいきなり東洋に飛ばされ、人治主義に触れて混乱した様子があります。おそらく無意識的には、重度の「東洋嫌い」だったでしょう(東西の違いを知ることができる時代ではなかったため、それは単に「現世嫌い」という意識になって現れましたが)。このため晩年、人治主義が当たり前な東洋人たちと軋轢を起こしてしまったわけです。
    今も「東洋嫌い」を引きずっているものの、前世で受けた教育のおかげか、無意識的に東洋思想が刷り込まれているように感じます。なお現代日本は古代東洋の文化が残っているため、前世からの流れで言えば「和食」「和室」などギャップがなく過ごしやすいです。


    このように「ギャップを起こさない程度」で前世と似通った環境に生まれているはず、と私は言っているわけです。
    だから家柄の格などは似たところがあっても、兄弟の数や年齢差などは違っていて当然です。


    なお、ニュートン氏の本によれば、ガイド(指導霊)に
    「そろそろ違った環境に生まれてみない?」
    と言われる場合があるとのこと。
    その環境での学びを終えた時に、違う環境を選ぶよう促されるそうです。

    あるいは、裕福だった人生で貧しい人々を虐げてしまうと、虐げられる側の気持ちを経験するために
    「次は貧しい家に生まれてみない?」
    と促される。

    私が思うに、それらの選択肢が出現するかどうかは数学的なカルマ法則に縛られていると思うのですが、出現した選択肢のうちなら選択の自由はあるようです。
    カルマ法則・自己選択、いずれにしても、このように理由あれば環境がガラッと変わります。

    だから判断基準として重要なのは今の環境に生まれていることに「理由」があるかないか、ということになりますね。
    理由もないのに
    「アタシは昔、貴族様だったのぉ〜♪」
    と庶民の方々が口にする前世は、たいてい妄想だろうと推測されます。


    何事も四角四面にガチガチに考え、数字にこだわって判断を誤るべきではありません。

    曖昧な言い方ですが、
    「前世~今世が一つラインの流れに乗っているかどうか」
    を俯瞰の目で見るといいと思います。

    しょせん人間ごときにカルマの複雑な法則は分からないと思ってください。小学生の算数レベルでは、物理学者の公式を解くのは不可能。
    だから全てケースバイケースと考え、そのケースごとに精査してください。
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