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 皆様は、自分の宿以外で「なりたい宿」って、ありますか?
 または、「なりたい星座」など。

 自分がああいうキャラだったらいいなぁ、今度生まれ変わったらああいう人物になりたいなぁ、という憧れみたいなものです。

 私は…… 
 今は、自分以外の宿になりたいとは思いません。

 大人になる前の過程で、自分の性格を受け入れざるを得ない衝撃的な出来事があったからです。
 こういう自分にしか成り得ないんだろうな、と今は悟りの境地。それを不幸だとは思わないし、肩肘張って自分を変えようとも思わない。本来の自分とずっと付き合って生きていこうと思っています。


 この話を他人にすると、
「あなたはよっぽど自分のことが好きなんですね。ナルシスですか!?」
 と笑われるのですが。
 
 とんでもないです。真逆です。

 実を言うと子供の頃は自分の性格が、ものすごく嫌いでした。
 他の人間に生まれ変わりたいと、切に切に願っていました。願い続けて死にたいと思ったくらい。

 その頃に宿曜占星術に出会っていたら、たとえば私は
【斗宿】や【鬼宿】、【張宿】
 などになりたいと願ったのではないかと思います。

 星座で言えば、射手座とか牡羊座、獅子座辺りですかね。
 
 とにかく明るいリーダー格の、スポーツ系の人になりたかった。僅かでもいいからその要素を自分の中に持ちたかった。
 それは自分にとって欠けている性格、つまり苦手な要素だったからです。

 恥ずかしながら、
「大人しい系・勉強出来る系・運動音痴系」
 という典型的な軟弱民だった私が、そんな眩いばかりのリーダー格の要素を持てるはずもありませんでした。
 憧れるだけバカバカしいことだったかもしれません。

 それでも子供の頃は、努力すれば好きな性格に生まれ変われるものだと信じていましたね。
 そのため「勉強が出来ない振り」を装ったり、運動音痴なくせに運動部へ入るなどの無茶な努力をし、心身ともに疲れてダウンしてしまったわけなのですが。

 結果、全く性格を変えることは出来ませんでした(笑)。

 しかし努力の果てに得られたものはありました。

 「自分は自分でしか生きられない。他人に生まれ変わることは決して出来ない」、という答えです。

 ※努力していけば遠い将来には、いずれ違う性格の要素を自分のなかに取り入れることは出来ると思います。だけど根本のところには変わり難い核があります。その核も果てしない未来には変質し、失われるものでしょうが、人として生きている限りは存在し続けるものです。人はそのどうしようもなく変わり難い「自分」と付き合う他ありません。
 多くの人は「生まれ変わり」を別人格への転生だと思い込んでいるのですが、それこそ甘過ぎる、というものですね。
 少なくともたった一度の転生ごときで、がらっと別人格に生まれ変わることが出来るほど、この世は甘くありません。

 他の宿や星座に憧れることはとても良いことだと思います。
 他人を好きになり、尊敬することは素晴らしいこと。
 だけど、他人にならなければならないと思う必要など全くありません。
 「明るい性格」がもてはやされる時代だからと言って、その性格でなければ生きている資格がないなどと思う必要は微塵もないでしょう。

 『宿曜占星術』や『西洋占星術』が何故あるかというと、人はそれぞれ自分の立場を守り、自分らしく生きていいのだということを証明するためだと私は思います。
 12星座占いでは星座差別が流行っていますが、本来の占星術というものは、全くヒエラルキーのない完全同等の世界です。
 星座はそれぞれ違う性格を持っているものの、比較して優劣を決めることは不可能です。
 「人は個性は違えど平等」
 という古代の思想を写し取ったのが占星術なのでしょう。

 
「他の宿(星座)になりたい」 あるいは 「自分の宿(星座)が嫌だ」
 と思うあまり、占い方法を歪めてまで違う結果を求めようとする人とたまに遭遇します。
 占い結果を受け入れられないときは、確かに占い方法が間違っている場合もありますが、自分自身の心が原因のことがあるかと思います。
 具体的な要素が何一つはずれていないにも関わらず、ただ感覚で
「受け入れられない」
 等と抵抗感を覚える人は、もしかしたら自分で自分を受け入れることが出来ていないのかもしれません。
 そのような精神状態のときは占い方法を歪めてしまう前に、一度じっくりと自分自身に向き合うことが必要となります。
 (占星術が、そんなご自身の心理的なウィークポイントに気付くきっかけになったら一番良いのですが)
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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei


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