2013
Oct
09
-
ソーラーハウスはスタンダードではない
「星占い」に関して世間の流行もちょっとは知らなければならない。
そう思いまして、ちょうど女性誌の別冊に占星術特集があったので買ってみました。
※anan 『星座に刻まれたあなたの恋と運命の真実』
皆様が何を求めているのか、という占いのコンセプトを知りたかった。
その意味では勉強になりました。
特集/『あなたの恋愛体質は?』等々
うん、なるほど;
やはりこういう話をしたほうが良いのかな。
当サイトには恋愛の話が少ないですよね。すみません。
ところで、この雑誌の「占星術」はことごとく出生時間が分からなくても計算が出来るように工夫されていました。
読者のために止むを得ないというのは、分かります。
親切でもあるのかもしれません。
だけど一点だけ、心底びっくりしたのが
『第8ハウスが教えてくれる、星座別・オトコを虜にする方法』
とかいう特集で、
「太陽星座から数えて8番目が“第8ハウス”です」
と堂々言い切っていたことでした。
アセンダントの代わりに太陽を基点としてハウスの星座を導き出す手法は、あるにはあります。
ソーラーハウスという特殊な手法です。
特殊と言っても、太陽中心主義の現代占星術では用いられることが多くなっているのかもしれません。
なにしろ出生時間が分からない場合にも使えるので、商業的には便利ですから。
またソーラーハウスも目的によっては利用価値がある場合もあります。
(主に本人の願望を探るものとして利用されるようです。太陽とは今世での目覚めた意識、社会生活における課題。このことを考えれば、ソーラーハウスが社会的な理想・願望であることは筋が通ります。しかし理想が拡張すれば現実から離れますから、結果として太陽基点で鑑定すれば現実とかけ離れたものとなるでしょう。/人によっては運命鑑定にはソーラーハウスが適しているという方もいますが、上の理由から出生鑑定でソーラーハウスを利用するのはいただけません)
だけどあくまでもこれは特殊な手法であって、ホロスコープ作成の基本はアセンダント基点です。
そもそも出生時間が分からないという前提ですから重要な惑星の位置(月など)も分かりません。アスペクトも当然出せません。ハウスだけで読み取ろうというのは非現実的だと思います。
「古代ギリシャではソーラーハウスが使われていた」こともあるそうですが、同じ古典の名残りを色濃く宿すインド占星術を見れば古代にアセンダントが重視されていたことは明らかですので、古代においても太陽基点はやはりマイナーなやり方だったのでしょう。
私としては、どうしても出生時間が分からない場合の苦肉の策としか思えないのです。
ソーラーハウスの是非はともかくとして、上の雑誌記事で問題と思うのは「特殊なやり方」に過ぎない太陽基点を、堂々と正しいやり方であるかのように断言しちゃっていることです。
まるでそれ以外のやり方は存在しないかのようにです。
「自分の鑑定経験からソーラーハウスがよく当たると考えました」
と断り書きのうえで、新説の占いとして提唱するならぜんぜん構わないんですよ。
実占に裏付けされた新説が、占いの醍醐味です。
そう思うので私もメジャーな太陽中心主義に迎合することなく、マイナーなアセンダント本質主義を提唱しています。
ただし、マイナーな旗を掲げるなら、マイナーであることの断り書きが必要です。
しかしそんな断り書きを一切せず、あたかもソーラーハウスが全ての占星術におけるホロスコープ作成の常道であるかのように言い切っている。
やめていただきたいですね、こういう素人だまし。
何、熱くなってんだと思われますかね。
「たかが占い。どっちでも同じ」か。
……まあ、法律や医療なんかと違って、あからさまな嘘に気付いたとしても告発する先はありません。
「たかが占い」
と世間で思われているように、嘘をついたとしても被害者が出るわけではない。
(外見上は。内面では被害が出ているかもしれない)
それをいいことに商業上で都合の良い手法を宣伝する人たちがいます。
そして、数年後には気付いたらソーラーハウスが常識となっていたりするんですよね。
「太陽星座が基礎性格だ」
と宣伝した、商業主義のウソが今や常識となってしまったように。
結局、商業主義が強いです。
お金のために黒も白になってしまう。
残念なことです。
せめてここへ来られた方は、ソーラーハウス以外にもホロスコープ作成する方法があることを知っておいてください。
そう思いまして、ちょうど女性誌の別冊に占星術特集があったので買ってみました。
※anan 『星座に刻まれたあなたの恋と運命の真実』
皆様が何を求めているのか、という占いのコンセプトを知りたかった。
その意味では勉強になりました。
特集/『あなたの恋愛体質は?』等々
うん、なるほど;
やはりこういう話をしたほうが良いのかな。
当サイトには恋愛の話が少ないですよね。すみません。
ところで、この雑誌の「占星術」はことごとく出生時間が分からなくても計算が出来るように工夫されていました。
読者のために止むを得ないというのは、分かります。
親切でもあるのかもしれません。
だけど一点だけ、心底びっくりしたのが
『第8ハウスが教えてくれる、星座別・オトコを虜にする方法』
とかいう特集で、
「太陽星座から数えて8番目が“第8ハウス”です」
と堂々言い切っていたことでした。
アセンダントの代わりに太陽を基点としてハウスの星座を導き出す手法は、あるにはあります。
ソーラーハウスという特殊な手法です。
特殊と言っても、太陽中心主義の現代占星術では用いられることが多くなっているのかもしれません。
なにしろ出生時間が分からない場合にも使えるので、商業的には便利ですから。
またソーラーハウスも目的によっては利用価値がある場合もあります。
(主に本人の願望を探るものとして利用されるようです。太陽とは今世での目覚めた意識、社会生活における課題。このことを考えれば、ソーラーハウスが社会的な理想・願望であることは筋が通ります。しかし理想が拡張すれば現実から離れますから、結果として太陽基点で鑑定すれば現実とかけ離れたものとなるでしょう。/人によっては運命鑑定にはソーラーハウスが適しているという方もいますが、上の理由から出生鑑定でソーラーハウスを利用するのはいただけません)
だけどあくまでもこれは特殊な手法であって、ホロスコープ作成の基本はアセンダント基点です。
そもそも出生時間が分からないという前提ですから重要な惑星の位置(月など)も分かりません。アスペクトも当然出せません。ハウスだけで読み取ろうというのは非現実的だと思います。
「古代ギリシャではソーラーハウスが使われていた」こともあるそうですが、同じ古典の名残りを色濃く宿すインド占星術を見れば古代にアセンダントが重視されていたことは明らかですので、古代においても太陽基点はやはりマイナーなやり方だったのでしょう。
私としては、どうしても出生時間が分からない場合の苦肉の策としか思えないのです。
ソーラーハウスの是非はともかくとして、上の雑誌記事で問題と思うのは「特殊なやり方」に過ぎない太陽基点を、堂々と正しいやり方であるかのように断言しちゃっていることです。
まるでそれ以外のやり方は存在しないかのようにです。
「自分の鑑定経験からソーラーハウスがよく当たると考えました」
と断り書きのうえで、新説の占いとして提唱するならぜんぜん構わないんですよ。
実占に裏付けされた新説が、占いの醍醐味です。
そう思うので私もメジャーな太陽中心主義に迎合することなく、マイナーなアセンダント本質主義を提唱しています。
ただし、マイナーな旗を掲げるなら、マイナーであることの断り書きが必要です。
しかしそんな断り書きを一切せず、あたかもソーラーハウスが全ての占星術におけるホロスコープ作成の常道であるかのように言い切っている。
やめていただきたいですね、こういう素人だまし。
何、熱くなってんだと思われますかね。
「たかが占い。どっちでも同じ」か。
……まあ、法律や医療なんかと違って、あからさまな嘘に気付いたとしても告発する先はありません。
「たかが占い」
と世間で思われているように、嘘をついたとしても被害者が出るわけではない。
(外見上は。内面では被害が出ているかもしれない)
それをいいことに商業上で都合の良い手法を宣伝する人たちがいます。
そして、数年後には気付いたらソーラーハウスが常識となっていたりするんですよね。
「太陽星座が基礎性格だ」
と宣伝した、商業主義のウソが今や常識となってしまったように。
結局、商業主義が強いです。
お金のために黒も白になってしまう。
残念なことです。
せめてここへ来られた方は、ソーラーハウス以外にもホロスコープ作成する方法があることを知っておいてください。
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