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誰だ人生をマラソンと言ったのは

連日、メダル獲得に沸くソチオリンピック。

被災・極度の緊張・難病・家族の死・長年の悲運etc……、

数えきれない苦難の日々を乗り越え、彼らが獲得した人類三位という枠は、「メダル」という形ある栄誉に納まりきれない輝きを放って我々に感動を与えます。
それは人の魂の輝きそのもののように感じられます。

いつもオリンピックに出る人たちは素晴らしいけど、今回は特に清々しく、“己と闘う”人たちが多いように感じられるのは私だけでしょうか。
「人間って、ここまで頑張れるんだ」
「ここまで真っ直ぐに諦めないで続けることが出来るんだ」
と教えてくれるオリンピックです。




それと今回、何気にオリンピックの合間に入るCMが私は好きです。

『誰だ人生をマラソンと言ったのは』。
(リクルートCM)

始め暗いテンションで、人々が同じ道を走っているマラソンのシーンから始まり、「人生はマラソンだ」という常套句を告げる。
ところがいきなり
「でも本当にそうか!?」
とテンションが切り替わり、主人公は道からはずれる。
他の人々もばらばらと道をはずれ、旅に出たり結婚したりライブに行ったり好きなことをやり始める。

主人公が『レ・ミゼラブル』の歌をBGMに、力強い声で語る。

「僕らがまだ出会っていない世界は、とてつもなく広い」
「誰かと比べなくていい」
「ゴールは一つじゃない」
「それは、人間の数だけある」

そして最後に言い放つ。

全ての人生が素晴らしい。
 誰だ人生をマラソンと言ったのは?


何度見ても、つい涙が出てしまうCMです。

何より「誰だ人生をマラソンと言ったのは?」ということは前から思っていたことなので(おそらく大勢いるでしょう)、痛快でした。

(この主役の役者、池松壮亮も素晴らしい。お若いのに凄みがある)




このCMは、当サイトの話で言うならばまさに“西洋占星術思考”です。
どんな道であれ
どんな苦しい選択であれ
それは唯一無二の人生であり、誰と比べることの出来ない素晴らしい人生です。
だから「吉」も「凶」も、西洋占星術のホロスコープにはないんです。

人生をマラソンと喩えるのは、なんでも「吉・凶」分けする“東洋的”と言えるでしょうか。
「吉・凶」分けするには、ゴールは一つでなければ不可能。
「成功って何だよ!?」という質問に当たり前のように一つの答えしか返って来ない。
出世と金儲け。
これだけがゴールで成功と呼ばれる。
その決まりきった道をはずれ、別のゴールを目指した者は全て「負け組」と呼ばれ嘲笑されいじめられる。

こんなんじゃいかんですよ。

オリンピックも、メダルを捕った人たちだけが素晴らしいわけではない。
自ら決めた道を目指した人たちのオンリーワンのドラマ、すなわち“己との闘い”が美しく素晴らしいのだと思います。


あのようなCMを作る人がいて、共感する人が多いということは、価値観が一つだけの猿社会にウンザリしている人たちが出て来はじめているということです。

→ネットの反応。検索

→反応2。ツイッターまとめ

他人の旦那の年収が、自分の旦那の年収より低いと「フッ」とほくそ笑む。
見栄ばかり強く自分を飾り立てるためにブランド物を買い漁る。他人に勝つためだけに資格を取ろうとする。
なにかと「勝ち組」「負け組」と騒ぎ立てる。
こんな小さくて狭い意識は、そろそろ卒業すべきときでしょう。
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note(占星術館×我ここ 抜粋)

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