2014
Apr
25
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宿は一時のアイデンティティ、五行日主は合算特徴、アセンダントは真相本質
鑑定をしていて、これは発見ではないかと思うことがありましたので書いておきます。
確かに、西洋占星術のホロスコープと併せて見た鑑定データ上では
アセンダントの性格特徴≒日主の解釈
となることが多いようです。
このため私は、
「日主はアセンダントと同じ魂を表すのだ」
と考えていました。
※五行占いは西洋占星術とルーツが異なります。ただ不思議と似通った結果が出ることが多いのは事実です
しかし先日鑑定させていただいた方のホロスコープを見て、「アセンダント≒日主」とする考えは間違いだと分かりました。
以下に事例としてご紹介させていただきます。
(ご本人承諾済み)
以下が筆者のホロ。
同じ壁宿であることも興味深いのですが、これは月がほとんど同じ位置(水瓶座後半・魚座寄り)にあるからです。
たまたま過去、同じような状況にあったり仕事をしていた可能性が高いと言えます。
ただしアセンダントが180度逆の位置なので、宿に対する解釈も真逆になります。
Aさんの場合: 過去、本質に合わない仕事をしてしまった→ 壁宿らしい行動が苦しみのもととなるため、今世では壁宿らしい仕事などから離れたほうが良い(現に離れつつある)
Bの場合: 過去、本質に近い仕事をした→ 今の人生では壁宿らしく生きればラクだろう
Aさんご自身はアイデンティティ(自分の立ち位置)として「自分は魚座の人間なのだ」と感じてらっしゃいます。ただ、私が幼少期からの性格やご状況を伺った限りではそれは【壁宿】の特徴でしたから、月の時期を過ぎた今は【壁宿】の性格特徴が徐々に薄れているはずです。(実際、獅子座らしい勝気なところが表れ始めています)
今はまだ太陽と火星の時期なので魚座の影響を受けます。ただ、この時期を過ぎれば魚座から離れラクになるだろうと推測しています。
この事例からも、宿は「前世」であり、今世前半の"生き癖"を表すことは明らかです。
宿は幼少期を支配しているため、自己の本質でありアイデンティティであると勘違いする方が多いようですが、それは一時的なアイデンティティに過ぎないわけです。
これと異なりアセンダントは「ホームポジション」のようなもので、常にそこへ立ち返りスタートします。
"生き癖"である月が遠い位置や歪んだ位置にあれば、このホームポジションからのスタートダッシュは苦しくなります。
だからアセンダントと月の角度が困難な人は苦しい人生となり、バランスを崩しやすくなるのです。
(それでバランスを崩している人に対して私は、この"生き癖"が一時のものだと自覚していただき、直すようアドバイスしています)
――さて、では五行は何を表すのでしょう??
たとえば上の例で言えば、
水瓶座+獅子座
を持つ人が東洋占術では「壬」として出るのかもしれません。
これを裏付ける例をもう一つ。
「壬」の人間として代表格であるのは、サンプルでも使っている人物です。
出生時間はあくまでも推測ながら、記録に残る性格特徴から判断してホロスコープは以下のようになります。
この通り、たとえば水瓶座+獅子座の要素を持つ人が「壬」となりやすい、等の法則がやはりあるようですね。
(確かに水瓶座の性格特徴として「独創的・束縛を嫌う・変人」などがあるのですが、ここに火の星座の無邪気さが加わることで、あっけらかんとした壬になりそうな気がします)
つまり五行の日主は、算数の回答や、料理(レシピの結果)みたいなものではないかと考えられます。
もちろんどの星座持ちがどの日主になるか、正確な公式を出すことは出来ませんが、何か共通の傾向があることは確かです。
以上のことから、少なくとも「五行日主はアセンダントと同じように魂を表す」という考えは間違っていたことが分かりました。
日主は、あくまでも今世という現時点における特徴を合算し一文字で表したもの、のようです。
五行の日主は現世性格の「合算特徴(まとめ)」である可能性
「五行の日主」とは、東洋の陰陽占術で“魂”として伝えられているものです。確かに、西洋占星術のホロスコープと併せて見た鑑定データ上では
アセンダントの性格特徴≒日主の解釈
となることが多いようです。
このため私は、
「日主はアセンダントと同じ魂を表すのだ」
と考えていました。
※五行占いは西洋占星術とルーツが異なります。ただ不思議と似通った結果が出ることが多いのは事実です
しかし先日鑑定させていただいた方のホロスコープを見て、「アセンダント≒日主」とする考えは間違いだと分かりました。
以下に事例としてご紹介させていただきます。
(ご本人承諾済み)
事例 Aさんこれはちょうど筆者のホロスコープと対照的だったので、興味を覚えたものです。
アセンダント: 獅子座
月: 水瓶座
太陽: 魚座
※他に火星・金星が魚座にあり、アセン獅子座だが魚座の影響を強く受けている
宿: 壁宿
日主: 壬
以下が筆者のホロ。
事例 B(筆者)興味深いのは、西洋占星術のホロスコープではアセンがちょうど真逆なのに、東洋占術の五行ではともに「壬」となることです。
アセンダント: 水瓶座
月: 水瓶座
太陽: 獅子座
宿: 壁宿
日主: 壬
同じ壁宿であることも興味深いのですが、これは月がほとんど同じ位置(水瓶座後半・魚座寄り)にあるからです。
たまたま過去、同じような状況にあったり仕事をしていた可能性が高いと言えます。
ただしアセンダントが180度逆の位置なので、宿に対する解釈も真逆になります。
Aさんの場合: 過去、本質に合わない仕事をしてしまった→ 壁宿らしい行動が苦しみのもととなるため、今世では壁宿らしい仕事などから離れたほうが良い(現に離れつつある)
Bの場合: 過去、本質に近い仕事をした→ 今の人生では壁宿らしく生きればラクだろう
Aさんご自身はアイデンティティ(自分の立ち位置)として「自分は魚座の人間なのだ」と感じてらっしゃいます。ただ、私が幼少期からの性格やご状況を伺った限りではそれは【壁宿】の特徴でしたから、月の時期を過ぎた今は【壁宿】の性格特徴が徐々に薄れているはずです。(実際、獅子座らしい勝気なところが表れ始めています)
今はまだ太陽と火星の時期なので魚座の影響を受けます。ただ、この時期を過ぎれば魚座から離れラクになるだろうと推測しています。
この事例からも、宿は「前世」であり、今世前半の"生き癖"を表すことは明らかです。
宿は幼少期を支配しているため、自己の本質でありアイデンティティであると勘違いする方が多いようですが、それは一時的なアイデンティティに過ぎないわけです。
これと異なりアセンダントは「ホームポジション」のようなもので、常にそこへ立ち返りスタートします。
"生き癖"である月が遠い位置や歪んだ位置にあれば、このホームポジションからのスタートダッシュは苦しくなります。
だからアセンダントと月の角度が困難な人は苦しい人生となり、バランスを崩しやすくなるのです。
(それでバランスを崩している人に対して私は、この"生き癖"が一時のものだと自覚していただき、直すようアドバイスしています)
――さて、では五行は何を表すのでしょう??
日主は総合得点で高い「気」である
上の二つの事例から見ると、どうも現世の合算的な特徴が「日主」として表されるような気がします。たとえば上の例で言えば、
水瓶座+獅子座
を持つ人が東洋占術では「壬」として出るのかもしれません。
これを裏付ける例をもう一つ。
「壬」の人間として代表格であるのは、サンプルでも使っている人物です。
出生時間はあくまでも推測ながら、記録に残る性格特徴から判断してホロスコープは以下のようになります。
サンプル事例※「壬」は一般的な伝説通りで、グレゴリオ181年8月19日の場合。27宿の計算はウェブ上のプログラムでは不可能なため、左記出生日に近い宿のうち人生経緯から推測。
アセンダント: 水瓶座
月 : 双子座
太陽 : 獅子座
宿 : 井宿
日主 : 壬
この通り、たとえば水瓶座+獅子座の要素を持つ人が「壬」となりやすい、等の法則がやはりあるようですね。
(確かに水瓶座の性格特徴として「独創的・束縛を嫌う・変人」などがあるのですが、ここに火の星座の無邪気さが加わることで、あっけらかんとした壬になりそうな気がします)
つまり五行の日主は、算数の回答や、料理(レシピの結果)みたいなものではないかと考えられます。
もちろんどの星座持ちがどの日主になるか、正確な公式を出すことは出来ませんが、何か共通の傾向があることは確かです。
以上のことから、少なくとも「五行日主はアセンダントと同じように魂を表す」という考えは間違っていたことが分かりました。
日主は、あくまでも今世という現時点における特徴を合算し一文字で表したもの、のようです。
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