2014
Nov
13
-
紫微斗数占いとは何か
かなり前ですが『紫微斗数占い』のサイトをご紹介いただきまして、本日コメントで思い出して改めて見ています。
スタークローラ―さん
http://www.starcrawler.net/
紫微斗の命宮上の星解釈が「宿曜と似た結果となる」とのご意見、確かにそうかもと感じました。
サンプルとして恐縮ながら手持ちのデータで検証させていただきましたが、なんとなく皆様も月星座と似た結果となるようです。
私は【壁宿】ですが、紫微斗では命宮に『天相星』が入りまして、基本性格は下記の通り。
(引用させていただきます)
ただ、少し表面的かなという印象はあります。
たぶんこの『天相星』の解釈は、「大人しそうで真面目そう」などと私のことをよく知らない人が思うイメージに近いものであり、少し付き合うとイメージが崩壊して怒られそうな気がします。
たとえばこういうところ、
>大局的に状況を俯瞰したり、鋭い時代感で戦略を立てるといったダイナミックな発想は、あまり得意ではない
これはさすがに自分とは真逆だろうと思いました。笑
どちらかと言うと「俯瞰」に偏ってしまい、細部を無視しがちなところが自分でもコンプレックスであったりします。
発想は良く言えば大胆、悪く言えば大雑把なほうであって、そういうところを今も真面目な友人によく叱られています。
あと、
>コツコツと業務をこなす真面目な努力家
……では、ないですよねお世辞にも。
「コツコツ努力」というタイプではないことは、皆さんご存知の通りです。
むしろ一夜漬けタイプのほうでして。
『天機星』の性格も拝見しましたが、どちらかと言うとこれが自分に近い気がしました。
見慣れた水瓶座の性格でもありますね。
【危宿】とともに、トータルで水瓶っぽいのかな。
そう考えると、紫微斗占術もやはり、西洋占星術の月星座解釈を参考にしたのでしょうか。
若干、西洋占星術の影響を受けている気もしないではありませんね。
小曾根秋男氏も、紫微斗について
「手法を見る限り西洋占星術とそう遠くない占い」
と仰っていますが、確かにハウスのようなものを用意してそこに入る「星」で見る手法は似ていますね。
ただしそれらハウス的なものの細かい判断となると……うーん。
私は西洋占星術に慣れてしまっているので抵抗を感じるだけかもしれませんが、少なくとも自分については少し違うかなと思うところが多かった気がします。(スミマセン)
たとえば最大に違ったところ、恋愛について
>夫妻宮に紫微星の入る人は、異性との交友を好む傾向があります。 そのため、恋愛経験の少ない若い年齢で結婚をすると浮気などが起きる確率が高まり、 早婚の場合には、家庭内でのいさかいが多くなりがちです。
これは全く無いですねー。笑
恋愛は疎いと言うかあまり興味ないほうなので、二十歳で結婚したのに浮気はゼロです。
皆様はどうでしょうか?
個々の判断、当たっていましたか。
思うに、東洋発祥の占いは命式よりも、その時々の運勢の吉凶判断を得意とするものかもしれません。
だからネイタル(命式)好きの私としては東洋占いをいまいち苦手とするのですが、一年の運勢を見てもらったりするには向いているのではと思います。
私が宿曜占星術と出会った時に衝撃を受けたのは、西洋占星術の12星座解釈も飛び越えて、矛盾する性格要素を一つの枠に入れてしまっているところです。
たとえば【壁宿】で言えば、上記の『天相星』に見られる
「大人しい」「控えめ」「人当たりが良い」
などという解釈と同時に、
「変人で企画立案に優れる」
という矛盾した解釈を同枠に入れている。
これは凄い、と痺れたものです。
水瓶座と魚座の要素を同時に解釈に入れてしまっているわけですから。
西洋占星術の勉強をすれば、「境界近くにある感受点(星)はその両方のサイン解釈を考慮すること」という指導は講師からされると思います。
ただ、それを実行するには高度な技術が必要です。
星座ごとに境界上のサインの影響力は異なってきますし、全体の要素によっても異なるからです。
結局は「二種のサインの影響度合いは人それぞれ」と言うしかないのであり、占う側の技量によって解釈が変わることも否めません。
しかしそんな占い師の技量に関わらず、全ての影響を考慮して「これだ」という回答を見せてくれるのが宿曜占星術と思います。
これは難しいことを知らなくても、生年月日だけ分かれば簡単に総合的な性格(あくまでも月の)が占えてしまうので、とてつもない可能性を感じました。
ただし西洋占星術を一生勉強することなく宿曜占星術だけを信じた場合、「矛盾は矛盾のまま」で何故そうなるかを知らないまま終わってしまいます。それはどうなのかなと思います。
こちらのURLによりますと、http://www.yk.rim.or.jp/~hmatsu/office/shibitosu/shibi.cgi
とのことで月を重視しているらしいので、やはり解釈も西洋の「月星座」に影響を受けた可能性はなきにしもあらずです。
紫微斗は宋代ですから、当然ながら西洋占星術の情報は中国に入って来ています。宿曜占星術も既に完成していましたね。と言うことは陳さんは、宿曜占星術を横目で見つつ、中国独自の占いを開発しようとしたのではと私は推測します。
なお、宿曜占星術の場合は月日のみで宿を割りだしますので、宿という一つの枠の中に「その日通る可能性のある月星座全て」の解釈を入れる手法をとっています。
紫微斗は時間も考慮されますから宿曜よりは実際の月に近くなるのでは、と私は予想したのですが、見ていくとあまり正確なものではないようです。
たとえば例題の日ですと命宮に入る星は
・午前 → 天機
・正午 → 不明(星がない)
・午後早く → 武曲星
・午後遅く → 天同、太陰(複数)
・夕方 → 天相
・夜 → 巨門
となります。
紫微斗のキャラを西洋占星術の解釈と照らし合わせると、
天機 : 水瓶座
武曲 : 水瓶座(+射手座?)
天同、太陰 : 魚座(+蠍座や蟹座)
天相 : 魚座(+乙女座や山羊座)
巨門 : 牡羊座(+獅子座)
の要素が感じられます。
しかしこの日、月は一日「水瓶座」に留まります。夕刻には後半に入り「魚座」の影響を受けますが、「魚座」には入りません。「牡羊座」の影響を受け始めるのは翌日です。
と言うことは、西洋の計算とは一日以上のズレが生じていることになるわけです。
ただこの痕跡を見る限りは解釈として西洋占星術の影響を受けていることは否めませんね。
もちろんあくまでも西洋占星術のキャラをエッセンスとして取り入れているという程度であり、このキャラ分型は似たようなタイプに使い回しされている気配があります(たとえば牡羊座と獅子座でも同じキャラを使う等)。
だから紫微斗のキャラを正確に「天機は水瓶座」「天同は魚座」などと分類していくことは不可能です。
このキャラは西洋占星術で言うところの何座と何座のエッセンスが投影され、ミックスされているのかな? と推測すると面白いですし、イメージの訓練になるとは言えるかもしれません。
スタークローラ―さん
http://www.starcrawler.net/
紫微斗の命宮上の星解釈が「宿曜と似た結果となる」とのご意見、確かにそうかもと感じました。
サンプルとして恐縮ながら手持ちのデータで検証させていただきましたが、なんとなく皆様も月星座と似た結果となるようです。
例題、サンプル
私は【壁宿】ですが、紫微斗では命宮に『天相星』が入りまして、基本性格は下記の通り。
(引用させていただきます)
命宮に天相星の入る人は、温和で礼儀正しく心やさしい人でしょう。 人のことを大切に思う面倒見の良いところがありますが、決してでしゃばることはなく、 陰ながら支える縁の下の力持ち的存在です。「目立たない」とか「縁の下の力持ち」とか「補佐的」とか、なんとなく【壁宿】に似たところはありますね。
周囲から見た印象は、優しい・真面目・裏表が無い・正直・怒らない・物静か…といったところでしょうか。 いつも穏やかな物腰や態度で、他人への攻撃的な言動は滅多に無く、 人間関係でトラブルを起こすことはほとんどないでしょう。
仕事面では、コツコツと業務をこなす真面目な努力家であることが多いようです。 目立たず控え目に、しかし、しっかりと確実に業務をこなせる人です。 どのような職場でも必要とされ、自分の居場所を見つけられるでしょう。
天相星には欠点らしい欠点はありませんが、 あえて注意すべき点を挙げるなら、 でしゃばり過ぎない控えめな性格は長所でもありますが、 その分自分自身で判断することがあまり得意ではないところがあります。 優しく温和な性格も、悪い面が出れば、決断力や迫力に欠ける性格と見えてしまうかもしれません。
また、補佐的な役割をこなしている分には様々な場面で重宝されるのですが、 カリスマ性のあるリーダーとなって自分のセンスで決断していくことには適していません。 どちらかといえば、思考がこじんまりとしがちであり、 大局的に状況を俯瞰したり、鋭い時代感で戦略を立てるといったダイナミックな発想は、あまり得意ではないでしょう。
天相星は基本的に吉の星です。 優しい正直者で、他人に心から親切に出来る人なので、そのような態度を続けている限り誰からも好かれる人生でしょう。 仕事もしっかりとこなせる人なので、自分らしく真面目に努力していれば、経済的にも安定するでしょう。
ただ、少し表面的かなという印象はあります。
たぶんこの『天相星』の解釈は、「大人しそうで真面目そう」などと私のことをよく知らない人が思うイメージに近いものであり、少し付き合うとイメージが崩壊して怒られそうな気がします。
たとえばこういうところ、
>大局的に状況を俯瞰したり、鋭い時代感で戦略を立てるといったダイナミックな発想は、あまり得意ではない
これはさすがに自分とは真逆だろうと思いました。笑
どちらかと言うと「俯瞰」に偏ってしまい、細部を無視しがちなところが自分でもコンプレックスであったりします。
発想は良く言えば大胆、悪く言えば大雑把なほうであって、そういうところを今も真面目な友人によく叱られています。
あと、
>コツコツと業務をこなす真面目な努力家
……では、ないですよねお世辞にも。
「コツコツ努力」というタイプではないことは、皆さんご存知の通りです。
むしろ一夜漬けタイプのほうでして。
『天機星』の性格も拝見しましたが、どちらかと言うとこれが自分に近い気がしました。
見慣れた水瓶座の性格でもありますね。
【危宿】とともに、トータルで水瓶っぽいのかな。
そう考えると、紫微斗占術もやはり、西洋占星術の月星座解釈を参考にしたのでしょうか。
若干、西洋占星術の影響を受けている気もしないではありませんね。
小曾根秋男氏も、紫微斗について
「手法を見る限り西洋占星術とそう遠くない占い」
と仰っていますが、確かにハウスのようなものを用意してそこに入る「星」で見る手法は似ていますね。
ただしそれらハウス的なものの細かい判断となると……うーん。
私は西洋占星術に慣れてしまっているので抵抗を感じるだけかもしれませんが、少なくとも自分については少し違うかなと思うところが多かった気がします。(スミマセン)
たとえば最大に違ったところ、恋愛について
>夫妻宮に紫微星の入る人は、異性との交友を好む傾向があります。 そのため、恋愛経験の少ない若い年齢で結婚をすると浮気などが起きる確率が高まり、 早婚の場合には、家庭内でのいさかいが多くなりがちです。
これは全く無いですねー。笑
恋愛は疎いと言うかあまり興味ないほうなので、二十歳で結婚したのに浮気はゼロです。
皆様はどうでしょうか?
個々の判断、当たっていましたか。
東洋占術の特徴と、異質な宿曜占星術
思うに、東洋発祥の占いは命式よりも、その時々の運勢の吉凶判断を得意とするものかもしれません。
だからネイタル(命式)好きの私としては東洋占いをいまいち苦手とするのですが、一年の運勢を見てもらったりするには向いているのではと思います。
私が宿曜占星術と出会った時に衝撃を受けたのは、西洋占星術の12星座解釈も飛び越えて、矛盾する性格要素を一つの枠に入れてしまっているところです。
たとえば【壁宿】で言えば、上記の『天相星』に見られる
「大人しい」「控えめ」「人当たりが良い」
などという解釈と同時に、
「変人で企画立案に優れる」
という矛盾した解釈を同枠に入れている。
これは凄い、と痺れたものです。
水瓶座と魚座の要素を同時に解釈に入れてしまっているわけですから。
西洋占星術の勉強をすれば、「境界近くにある感受点(星)はその両方のサイン解釈を考慮すること」という指導は講師からされると思います。
ただ、それを実行するには高度な技術が必要です。
星座ごとに境界上のサインの影響力は異なってきますし、全体の要素によっても異なるからです。
結局は「二種のサインの影響度合いは人それぞれ」と言うしかないのであり、占う側の技量によって解釈が変わることも否めません。
しかしそんな占い師の技量に関わらず、全ての影響を考慮して「これだ」という回答を見せてくれるのが宿曜占星術と思います。
これは難しいことを知らなくても、生年月日だけ分かれば簡単に総合的な性格(あくまでも月の)が占えてしまうので、とてつもない可能性を感じました。
ただし西洋占星術を一生勉強することなく宿曜占星術だけを信じた場合、「矛盾は矛盾のまま」で何故そうなるかを知らないまま終わってしまいます。それはどうなのかなと思います。
追記
その後、ネットですが少し調べてみました。こちらのURLによりますと、http://www.yk.rim.or.jp/~hmatsu/office/shibitosu/shibi.cgi
紫微斗数は、中国宋代の仙人“陳希夷”によって創始された占術で、きめ細やかな占いが特徴です。特に恋愛、結婚の占いに強みを発揮します。香港、台湾ではポピュラーな占術です。太陰太陽暦を使用する、太陰(月)を重く見た術です。
とのことで月を重視しているらしいので、やはり解釈も西洋の「月星座」に影響を受けた可能性はなきにしもあらずです。
紫微斗は宋代ですから、当然ながら西洋占星術の情報は中国に入って来ています。宿曜占星術も既に完成していましたね。と言うことは陳さんは、宿曜占星術を横目で見つつ、中国独自の占いを開発しようとしたのではと私は推測します。
なお、宿曜占星術の場合は月日のみで宿を割りだしますので、宿という一つの枠の中に「その日通る可能性のある月星座全て」の解釈を入れる手法をとっています。
紫微斗は時間も考慮されますから宿曜よりは実際の月に近くなるのでは、と私は予想したのですが、見ていくとあまり正確なものではないようです。
たとえば例題の日ですと命宮に入る星は
・午前 → 天機
・正午 → 不明(星がない)
・午後早く → 武曲星
・午後遅く → 天同、太陰(複数)
・夕方 → 天相
・夜 → 巨門
となります。
紫微斗のキャラを西洋占星術の解釈と照らし合わせると、
天機 : 水瓶座
武曲 : 水瓶座(+射手座?)
天同、太陰 : 魚座(+蠍座や蟹座)
天相 : 魚座(+乙女座や山羊座)
巨門 : 牡羊座(+獅子座)
の要素が感じられます。
しかしこの日、月は一日「水瓶座」に留まります。夕刻には後半に入り「魚座」の影響を受けますが、「魚座」には入りません。「牡羊座」の影響を受け始めるのは翌日です。
と言うことは、西洋の計算とは一日以上のズレが生じていることになるわけです。
ただこの痕跡を見る限りは解釈として西洋占星術の影響を受けていることは否めませんね。
もちろんあくまでも西洋占星術のキャラをエッセンスとして取り入れているという程度であり、このキャラ分型は似たようなタイプに使い回しされている気配があります(たとえば牡羊座と獅子座でも同じキャラを使う等)。
だから紫微斗のキャラを正確に「天機は水瓶座」「天同は魚座」などと分類していくことは不可能です。
このキャラは西洋占星術で言うところの何座と何座のエッセンスが投影され、ミックスされているのかな? と推測すると面白いですし、イメージの訓練になるとは言えるかもしれません。
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